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2011年5月25日(水)

寺島拓篤さんら出演のライブ“MARINE SUPER WAVE LIVE”レポ

文:電撃オンライン

 5月7日に都内の品川ステラボールにおいて、マリン・エンタテインメントのライブイベント“MARINE SUPER WAVE LIVE”(昼夜2回公演)が開催された。その昼公演のレポートをお届けする。

 マリン・エンタテインメントで、それぞれに個性的な活動を行っている4組のアーティストたち。彼女や彼らたちに共通しているのが、“声優”という活動を柱としながら、自らの表現活動の一貫として、“音楽”"を通した“主張”を行っていること。5月7日、品川ステラボールを舞台に昼夜2回行われた公演では、この4組による素晴らしいパフォーマンスが、詰めかけたファンの前で披露された。

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 この日の幕開けを飾ったのは、斎賀みつきさんと音楽プロデューサー・西岡和哉さんによるユニット“斎賀みつき feat.JUST”。荒々しいロックなスタイルで冒頭を飾った『Just go ahead!』の時点から、会場中に熱狂的な声と拳が沸き起こる。観客たちは「Just go ahead!」と叫びながら、その思いをステージ上の斎賀みつきさんへ返していく。

 『Speed Of Life』に続き、切々としたエレピ(エレクトリック・ピアノ)の旋律が胸をキュッとさせる『Canopus』へ。込み上げる感情のままに歌声を解き放っていく斎賀さんの姿に、誰もがジッと気持ちを寄せ合い、楽曲に込めた思いと心を重ねあわせていた。

 後半、タオルを振り回し一体化した『Drive far~LIVE ver.~』とともに、熱狂のハイウェイを爆走し出したJUST。最後に奏でた『PHANTOM』を通した興奮の宴まで、短い時間の中、しっかりと満ち足りた思いを届けてくれた。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 続く2番手は、ラジオ番組『日野聡vs立花慎之介 平成ニッポン・国取り合戦ラジオ!!』から誕生したユニットの“ELEKITER ROUND 0”。エレクトロビートに和心をミックスアップした『キシン志士』から演奏はスタート。ELEKITER ROUND 0にとって初めてのライブだが、それがまるで嘘のように続く『影踏み』でも、日野聡さんと立花慎之介さんの2人は、互いにマイクをリレーしたり声を熱く重ねあわせたりしながら、会場中を熱い色に染め上げていった。

 そして『紲』では、異なる声質を持つ2人の歌声が1つに重なり合って、熱狂と感動のドラマを生み出していった。哀愁味あふれるエレピの演奏から身体にズンズン響いくヘヴィな楽曲へと変貌する『MARIA』。最後は再び和心抱いた『キセキ』を通し、とてもハートフルな思いを届けてくれた。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 3番手は“超!A&G+”のラジオ番組『羽多野・寺島 Radio 2D LOVE』から誕生した、羽多野渉さんと寺島拓篤さんのアニソンカバーユニットのM.O.E.(MUSIC OTAKU ENTERTAINMENT)。6月8日に発売するミニ・アルバム『俺たちの歌を聴くCD』の中からいち早く楽曲を演奏した。

 舞台上へスキップしながら登場した羽多野さんと寺島さんは、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のテーマソング『葛飾ラプソディー』を歌唱した。『機動戦艦ナデシコ』のテーマ曲『YOU GET TO BURNING』では、観客に左右の手に持った赤と青のサイリウムを振ってもらう演出を実施。『遊☆幽☆白書』の『アンバランスなKissをして』では、会場中が大熱狂。

 さらにタオルを振りまわしながら、ファンキー&ソウルフルに『爆裂ハンター』の『What’s Up Guys?』を熱唱。寺島さんが「次のBLACK VELVETの前に“Blue Velvet”だぁ~!!」と叫び『ドラゴンボールGT』のテーマ曲『Blue Velvet』へ。イベントの流れも考えた上での選曲もまた、M.O.E.らしい“うれしい演出”だった。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 そしてトリを飾ったのは、Toshiyuki(森川智之さん)がボーカルを担当するBLACK VELVET。この日のステージはヘヴィハードなエクストリーム系ナンバー『Dancing with the machine』からスタート。低音の効いた歌声を通し、観客たちへ挑みかかっていくToshiyuki。ラップを通して観客たちをあおっていくtadd。会場には早くも、熱いグルーヴが生まれていた。

 ドラムビートが炸裂して始まった『Wack head to the blue sky』でも、まるで野獣のような姿を魅せながら、観客たちを熱狂の坩堝(るつぼ)へ陥れていく。中盤ではミッドバラード『Velvet sky』を披露。表情豊かな演奏は聴き手の感情にも、優しい潤いを与えてくれた。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 もちろん後半は、「熱狂せずにいれますか!?」とうれしい叫びを上げたくなる楽曲ばかりを演奏。すさまじいギター・サウンドの『crows in the dark』。最後の『Bleed』が流れ出したとたん、会場中の観客たちも大興奮!! 豪快、豪圧、メロディックさを持ち味とした楽曲こそ、BLACK VELVETの絶対的な魅力。その貫祿あふれるステージングで、満員の観客たちを絶頂の中へ導いていった。7月6日にはミニ・アルバム『TRUE』の発売も決定。これからがとても楽しみだ。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 アンコールでは、この日出演したメンバーが全員集合。このイベントのために作った、全員が一緒に歌える明るい盛り上がりナンバー『M.S.WAVE』を、『M.S.W』の手文字を用いて表現しながら歌唱。会場中が“1つになれる”歌が誕生したのはとてもうれしいこと。きっと10月8日に開催される“MARINE SUPER WAVE R”でも、再び一緒に一体化したノリを描いていくに違いない。

MARINE SUPER WAVE LIVE

 3時間弱にわたって行われたこの日のイベント。各出演者たちも、短い演奏時間だったとはいえ、しっかりそれぞれの個性を描きながら、イベントを熱狂的に盛り上げてくれた。この日の模様はDVD化され、10月上旬に発売が予定されているので、その完成を楽しみに待っていてくれ!(テキスト:長澤智典)

(C)MARINE ENTERTAINMENT

データ

▼『MARINE SUPER WAVE LIVE DVD(仮)』
■メーカー:マリン・エンタテインメント
■発売日:2011年10月上旬
■価格:5,250円(税込)

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