PSP後継機の名称がPS Vitaに決定！ SCEのプレスカンファレンスをレポ!!

文：電撃オンライン

　SCEは、同社のプレスカンファレンスを、米国のロサンゼルスで現地時間6月6日に開催した。

　まずカンファレンスでは、PS3やPS Move、コードネームNGPと呼ばれていた新型ゲーム機などにスポットを当てたムービーが上映された後、SCEAプレジデント兼CEOのジャック・トレントン氏が登壇。あいさつを行った。

　最初に紹介されたタイトルは、『Uncharted 3 Drake’s Deception』。デモプレイでは、嵐の海に浮かぶ古びた豪華客船に、主人公が海賊のような男たちの目をかいくぐりながら潜入していく様子が映し出された。だが主人公は途中で見つかってしまい、銃撃戦に突入。戦いの途中で浸水が起こり、必死に脱出を目指す――という内容だった。

　続いて、『Resistance3』の市街地での銃撃戦が3D映像で上映され、PS Moveを装着するガンコントローラもあわせて紹介された。3D映像対応タイトル全般の紹介もあり、先ほどの『Uncharted 3 Drake’s Deception』に加えて、『Resistance3』『God of War』、さらに『ICO』＆『ワンダと巨像』のリマスター版など、多数の3D映像対応タイトルが準備されていることが明かされた。

　さらにSCEから、3D対応ディスプレイも発売される。このディスプレイでは画面分割での3D表示にも対応し、2人同時プレイでも、それぞれの視点で3D映像を楽しめるようになるという。米国での価格は499ドルで、今秋の発売予定だ。日本での発売時期は未定。

　この後は、『NBA 2K12』『Medieval Moves：Deadmund’s Quest』など、PS Move対応タイトルのデモプレイが壇上で行われた。バスケットボールゲームである『NBA 2K12』のステージでは、ロサンゼルス・レイカーズのコービー・ブライアント選手がゲストとして駆け付け、本作をプレイした。また『Medieval Moves： Deadmund’s Quest』は、ダークファンタジーな雰囲気の城を舞台に、剣と盾を持った主人公を操作しながら進むアクションゲームになっていた。

　続いて、『インファマス2』や『リトルビッグプラネット2』など、PS専用タイトルの紹介に移る。ここでは、『STARHAWK』『SLY COOPER』『DUST 514』といったタイトルのトレーラーが上映された。

　その後は、『バイオショック』シリーズ最新作となるPS3『BioShock Infinite』のトレーラーが上映された。この映像は、主人公を慕う女性を守りながら、空中都市のような場所で飛行船などと戦う内容。空中にはジェットコースターのようなレールが設置されており、主人公は、フックのような機械の左腕をレールに引っ掛けて、ビルの合間を飛び回っていた。

　『STAR TREC』では映像とともに、PS Moveを装着する専用のガンコントローラが紹介された。続いて、『Need for Speed The Run』や『バトルフィールド3』など、EAタイトルの紹介が続く。『SSX』には、PS3版のみ“富士山”が登場するとのことだ。

　ここで、SCE代表取締役社長兼グループCEO・平井一夫氏が登壇。コードネーム・NGPとして発表されていた新型ゲーム機の正式名称が“PlayStation Vita”であることを発表した。PS Vitaは、3G回線とWi-Fiでネットワークに接続でき、3G＋Wi-FiとWi-Fiの2つのモデルが発売される。北米での3G接続はAT＆Tが独占するとのこと。

　またNGPには、“near”や“Party”と呼ばれる通信システムが搭載される。前者は周囲の人のゲームのプレイ状況などがリアルタイムでわかるようになる仕組み。後者はネットワークを通じてボイスチャットやテキストチャットができるようになるシステムだ。

　ここからは、PS Vitaの実機を使ったデモプレイに突入。まずは、PS Vita対応ソフト『Uncharted Golden Abyss』から。ボタンでの操作以外に、画面を直接タッチして壁面を渡って行ったり、本体を傾けて大きくジャンプしたりといった操作も見られた。

　続いてプレイされたのは『Ruin』。こちらは、剣と盾を使って敵を倒し、仕掛けを解いて進んでいくファンタジー色の強い3DアクションRPGだ。PS Vitaでデータをセーブ後、PS3で続きをプレイできるとのこと。

　コースやキャラクターを自由に作成できる『Mod Nation RACERS』も、PS Vita版が実機を使って紹介された。画面タッチや背面パネルなどを使って、簡単にコースを作成できるようになっているようだ。『リトルビッグプラネット』のPS Vita版もPVで紹介され、こちらもタッチで簡単にステージを作成できるようになっていた。

　最後に、カプコンの小野義徳氏が登壇。PS3/Xbox 360用ソフトとして発表済みのタイトル『ストリートファイター クロス 鉄拳』の開発が、PS Vitaでも始まったことを公開した。また本作に『インファマス2』のコールがゲスト参戦することも明かされた。小野氏による、リュウとコールの対戦デモプレイも行われた。

　こうしてSCEのカンファレンスは終了。会場ではPS Vitaを試遊することができたので、後ほどプレイレポートを掲載する予定だ。

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