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2011年6月8日(水)

Electronic Entertainment Expo 2011 編集後記【その2】

文:電撃オンライン

 E3の期間中、その日起きた出来事、気になった事柄をニュース記事ではなく、あくまでも個人の視点で、つれづれなるままに、夜な夜なPCにむかいて、心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ……。

 要はコラムっていうと、仰々しくて、おこがましいので、E3雑感です。気軽に読みすててください。

後記

 ロサンジェルス現地の日付で6月7日、今日は任天堂のカンファレンスとE3の初日です。3プラットフォームの最後を飾った任天堂のカンファレンス。ショウは大きく3部構成で、まずはゼルダの25周年のセレモニー&関連商品の発表、次に3DSの今後のタイトルラインナップ。最後がWii Uのお披露目である。

 皆さんも気になっている、今回発表された新ハードWii Uについての雑感。カンファレンスでは、あえて6.2インチのタッチスクリーンが付いたコントローラのみをクローズアップ。これは据え置き機として、今までにない新しい形状をアピールするのと同時に、そこから、見た人すべての想像力を刺激し、かき立てるのが狙いでは、と個人的には思った。私自身、会場でWii Uのコントローラとスクリーンに映し出されるゲームシーンの映像を見た瞬間、今までにない新しいゲーム体験が生み出されるようなイメージを持った。

 そのため私の周りでも、このコントローラと既存のWiiがあれば遊べるという誤解(会場の映像には小さくマシーン本体が映し出されていたが)をしている人も一部にいた。当然マシーン本体は別にある。また、スペックも会場では詳しく紹介されなかったが、HDMI対応のフルHDなど、高スペックであり、かつWiiソフトとの互換もある(詳細スペックはニュース記事を参照ください)。

 E3会場の任天堂ブースでWii Uを体験できるのだが、今回は、ゲームをプレイするというよりは、この新しいディスプレイ付きコントローラの使い方を解ってもらうための試遊であった。よって、その実力のほどはまだまだ未知数であり、現時点でどうこうは言えないが、カンファレンスでの岩田社長の発言から、このWii Uへの並々ならぬ期待と、とてつもない使命&野望がうかがえるのである。

 任天堂はWiiやDSで、これまでゲーム人口の拡大を目指し、性別や年齢の隔たりをなくしてきた。そのことが、逆にWiiがカジュアルなゲーム中心というイメージをユーザーに持たれていて、そういったイメージのギャップに(任天堂は)悩んでいる。ただ、このことは任天堂だけのことではなく、それぞれ持たれているイメージは違えど、すべてのゲーム機にも当てはまることである。このことは、すべてのユーザーに満足してもらうゲーム機を、ゲーム業界が成し遂げていないことであると考える。そこで、任天堂が目指すところは、奥の深いゲームと、幅の広さを両立させることであると述べていた。すなわちこのWii Uは、すべてのユーザーに満足してもらうことが使命である。といった文脈である。

 これが成し遂げられたら、とてつもなくすごいことで、業界の勢力図が塗り替えられるのだが、その答えがわかるのが2012年からであること。ま、端的に感想を言うと、インパクトは伝わったものの、その実力はまだわからない。といったところ(長々書いてそれかよ!! って怒らないでください)。

 話は変わりますが、昨日のSCEカンファレンスのAT&Tの話。どうやら北米でのiPhoneユーザーナンバーワンであるAT&Tですが、都心部でのデータダウンロードが出来にくくなっていて、業界2位がデータのダウンロードに力を入れて勢力を伸ばしているという、北米でのキャリア事情に対することでした。ますは、ご報告と。

 で、E3の会場は、初日ということでかなりの混雑。個人的なお目当て海外タイトル『Gears of War 3』『バットマン アーカム シティ』は長蛇の列(並ぶのですが、1時間以上かかり、その間に取材やアポがあり、列から外れなければいけない)、『コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア3』は映像のみと、散々であった。

 日本の注目タイトルは、やりました。『ドラゴンズ ドグマ』『アスラズ ラース』『ダークソウル』『スーパーマリオ』。あら、そんなにプレイできていないです。ショック。明日は出来ればいいなぁと思いながら、取材やアポがぎっしりで、ちょっと不安です。

 あ、ホーガン見ました。すんげーゴツかったですが、歩く姿はおじいちゃんでした。では、また明日。(電撃オンライン 江口)

後記 後記 後記

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