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2011年6月15日(水)

スーパーでネオでメガなXBLA版『勇者30』はどう進化した!? 高木Pを直撃っ☆

文:電撃オンライン

 日本マイクロソフトから6月29日に配信されるXbox 360ダウンロード専用ソフト『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』。その開発者インタビューをお届けする。

『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』

 本作は、マーベラスエンターテイメントがPSPでリリースした超速RPG『勇者30』のリファイン版。わずか30秒で仲間と出会い、お金を稼いで装備を整え、レベルを上げて魔王を倒す、というユニークなコンセプトのRPGだ。

 今回インタビューに応じてくれたのは、開発元であるマーベラスエンターテイメントの高木謙一郎プロデューサー。Xbox LIVE アーケードで本作をリリースすることになった経緯や、制作時に注意した点などを伺った。

『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』
▲こちらは高木プロデューサー。取材陣のお願いで“勇者らしさ”を意識してもらった。

――まずはどういった経緯で本作の配信が決まったのでしょうか?

 『勇者30』というタイトルはまだまだ歴史が浅いタイトルですので、知らない人も多いと思うんです。そういった人たちに遊んでもらえる機会を増やしたいと思い、開発いたしました。

――開発にかかった期間はどれくらいですか?

 だいたい8カ月くらいです。

――本作には、従来の8ビット風のグラフィックでゲームを遊べる“レトロモード”と、新たに描き起こしたグラフィックで楽しめる“ネオ・カートゥーンモード”の2種類が投入されていますが、これはどの時点で採用したアイデアだったんでしょうか?

『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』 『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』 『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』
▲ネオ・カートゥーンモード。女神様がキレイに。
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▲レトロモード。かつて『勇者30』をやっていたプレイヤーにはなじみのある画面だ。

 “ネオ・カートゥーンモード”は、開発初期のころからあったアイデアですね。“レトロモード”についてもそうです。

――“ネオ・カートゥーンモード”を採用する上で注意した点はどこですか?

 ドット絵から感じられる暖かみや優しい感じは残しておきたいと思いました。すでに『勇者30』に触ったことがある方ならおわかりかと思うのですが、このゲームって、とても独特なユルい雰囲気があるんですよ(笑)。そこを生かせるデザインにしようとしました。

――そうしたことを考えた結果、今のデザインに至ったということですね。

 はい。最初はいくつかデザイン案があったんですよ。アメコミ調のものとか、もうちょっと写実的なものとか。配信する国ごとに絵柄を変えるというのも……実際に制作する現場の人間にしてみると大変かもしれませんが(笑)、おもしろかったかもしれません。

――もともとの『勇者30』のイメージビジュアルとも一線を画した感じになっていますよね。

 そちらは、“ファミコンのパッケージのイラスト”をイメージしていたんです。ファミコンソフトのパッケージって、中身がドット絵のものでもとてもカッコよく描かれているじゃないですか。子どもの時には不思議に思わなかったんですけど、今にして思うとギャップがいいアクセントになるな、と。

――今作で初めて『勇者30』をプレイする人にオススメの遊び方は?

 後半がものすごくアツいストーリーになっていますので、まずはRPGとして物語を楽しんでもらえれば。それを楽しんでもらった後はアクション的な部分――タイムアタックに挑戦してもらいたいですね。

――なるほど。1粒で2度美味しい感じですね。

 それだけではなく、さらにもう1つ。このゲームって、極限までつきつめていくとパズルゲームとしての楽しみも浮かび上がってくるんですよ。最終的には“各ステージを巻き戻しなしで30秒以内にクリアすること”を目指してもおもしろいかと。早い人だと1ステージ9秒くらいでしょうか。すべての地形とアイテムを把握した上で操作ミスがなければ、ですが。それをきちんと意識したデザインになっています。またオンライン要素としてクリアタイムのランキングや、レーシングゲームのようにフレンドのプレイをゴーストとして表示させることができます。どうやってクリアしているのか参考にしてもらいたいですね。

――発売以降、何かゲーム内コンテンツをリリースする予定はありますか?

 追加コンテンツのリリースについては、現在開発を検討しているところです。

――PSP版では『勇者30』の他にシューティングの『王女30』、リアルタイムシミュレーションの『魔王30』、アクションの『騎士30』という別ジャンルのゲームも遊べましたが、これらはどうなっているんでしょうか?

 今回、ゲームジャンル自体はRPGのみに統一していますが『王女30』『魔王30』『騎士30』も収録しています。遊び方は『勇者30』と変わらずに、それぞれのストーリーを楽しめるようになっています。

――そのように遊び方を統一した理由を教えていただけますか?

 ユーザーから寄せられた意見がベースになっています。「『勇者30』と『魔王30』はクリアできたけれど、『王女30』が全然クリアできないんです」というように、こっちのジャンルは楽しめるけれど別のジャンルは楽しめないといった意見を結構いただきました。もちろんお楽しみいただけた方もたくさんいましたので、単純にいい悪いという話ではありませんが、より多くの人にこの作品を楽しんでもらいたいと思ったので、遊び方をRPGのみにしました。

――PSP版を楽しんだ人でも楽しめる点はありますか?

 まずはランキングとマルチプレイの『スーパーヒーローウォーズ』。それと各種やり込み要素は目に見えてわかるくらい進化しています。それと、XBLA版だけのストーリー分岐ですね。新しい話、そして新しい敵も登場します。

――それでは最後にメッセージを!

 気軽に、そしてみんなと遊べるようにパワーアップして『勇者30』が帰ってまいりました! 一風変わったRPGを遊んでみたい人は、ぜひプレイしてみてください。やったことがないけど興味を持ってくれた人は、発売と同時にリリースされる体験版をまずはプレイして、どんなゲームなのか確かめてみてくださいね。

(C)2009 2011 Marvelous Entertainment Inc.

データ

▼『HALF-MINUTE HERO -Super Mega Neo Climax-(勇者30)』
■メーカー:日本マイクロソフト
■対応機種:Xbox 360(ダウンロード専用)
■ジャンル:RPG
■発売日:2011年6月29日
■価格:800マイクロソフトポイント

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