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2011年6月19日(日)

『メルルのアトリエ』特別企画で3大ヒロインの声優陣へのインタビューをお届け

文:電撃オンライン

● 突っ込みどころのあるトトリにメロメロ!? ●

――お姫様で、勢いのあるメルルを演じてみていかがでした?

『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』

明坂:メルルは猪突猛進で元気な女の子でした。ただ、作品内では約5年の歳月が流れるので、最初は元気なところを出しつつ、だんだんと国のことを思って成長していく過程を声でも表現したいと意識しながら演じました。

――そんな元気いっぱいなメルルですが、どこに魅力を感じますか?

明坂:おてんばなんだけれども、本当に明るく15歳という年齢にあったカワイらしい女の子だと思います。彼女は自分が姫であることを、最初はそこまで深く考えていないんですよ。でも、物語が進むにつれて民のためにひたむきになっていく。そんなところは、私も見習いたいと思いました。もしも彼女と同じ立場だとしても、普通はだらけてしまうと思うんです。でもメルルは必死になって、さまざまな希望をかなえていく。そんな姿がステキで大好きです!

――逆にここは「ちょっとどうなの?」というところ部分があればお願いします。

明坂:最初はとにかく脱走ばかりしていて、お姫様とか関係なく飛び出しては執事のルーフェスに止められて「この子本当に大丈夫なのかな?」と心配しました。あとは、このシリーズは遊び方によっていろいろな結末があるんですが、何もしなかった場合のエンディングがとにかくひどいんです。ケイナにすべてをまかせて、布団の上でぐ~たらして……。私としては、絶対に皆さんにハマッてほしくないと思いました。

――アフレコはどのような流れで進行したのでしょう?

明坂:セリフのボリュームがすごくて、4~5日かけて収録したんです。でも、途中で舞台のお仕事が入ってしまい、10日くらい空いてしまったのでテンションを戻すのに苦労しました。

――アフレコ中にハプニングは起きませんでしたか?

明坂:メルルが朝起こされるシーンで、「あと5分~」と言うのを「あと5時間~」と間違えたのが、そのままOKになってしまいました。なんだか、メルルが若干私に寄ってしまったような気持ちになりましたね(笑)。私自身はメルルほどしっかりした考えはないですけれども、まっすぐなテンションというか、前に飛び込んでいくようなところは似ているかもしれませんね。……まあ、それでよく失敗して、大やけどして帰ってくるんですけど(苦笑)。

――トトリですが、今回は弟子から先生へと立場が変わっています。それに対して、名塚さんはどんな感想を抱きましたか?

『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』

名塚:続編に出られるということで、ビックリしつつもうれしかったです。トトリはドジっ子ではないのですが「1人で大丈夫なのかな?」と少し不安になる女の子。周りの人に支えてもらって錬金術士になっていく感じだったので、まさか先生という立場になるとは思っていませんでした。あとは、こんなにたくさん出番があるとも思っていませんでしたね(笑)。

――少し大人になったトトリを演じてみてどうでした?

名塚:最初は先生という立場で登場するので、大人っぽくなっているのかなと思って演じてみたんです。でも、逆に声質はあまり変えなくていいという指示をいただきました。そういう意味では、特に変えたという感じではないです。しっかりしたお姉さんとまではいかないけれども、周りに頼っていたぶん、今度は誰かの面倒を見てあげようという優しさが、また1つトトリを成長させてくれたんじゃないかなという気はします。

――自分と似ている部分や共感できる部分はありますか?

名塚:前作でトトリを演じさせていただいた時は、自分とはかなりかけ離れている感じがあったんですよ。なので、台本の量を見て、演じきれるか不安もありました。大好きなんですが、等身大のキャラというよりは、自分にもこういう娘がいてくれたらうれしいなという視点で見ていました。今回のトトリは、自分の娘としてみんなに愛される女の子になってほしいという思いを込めて演じています。

門脇:台本は分厚いよね。ものすごいボリュームの台本が2冊用意されて、さらに薄いのがどんどん追加されたり。

明坂:キャリーカートを引っ張りながら、収録スタジオに行っていました!

名塚:『トトリのアトリエ』の時は、「いつになったら終わるんだろう」と思いながら収録していた覚えがあります(苦笑)。今回は主人公ではないので、そこまで多くないと思っていたら、台本をめくるたびにセリフが出てくるので、途中で冷やっとしましたね。メルルの質問に対して「それはね~」と説明する時も、トトリのほうがセリフが長かったりもして(笑)。

――成長しても変わらなかったという部分があれば、教えてください。

名塚:前作同様に、天然の性格をしているところや、言い方を少し間違えたら嫌味に感じられる部分は健在でしたね。名塚佳織として台本の文字を追っていると思わず突っ込みたくなるところはいっぱいあるのに、いざトトリとしてしゃべってみると「意外とOKかな?」と思えてしまうところはたくさんありました。結構すごいことをふわっとかわいらしく、「なんかいいことを言ったのかもね」みたいな感じでしゃべってしまうところが、またなんとも(笑)。

門脇:大丈夫。みんなわかってるし、そこがトトリちゃんの魅力なの! カンペキで美しいのに、それでいて突っ込みどころのあるトトリちゃんのことがみんな大好きだと思うよ。

――大きく変わったロロナはどうでした? 苦労しませんでしたか?

『メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~』

門脇:今回の小さいロロナちゃんは、突っ込みどころが満載ですよね。でも、逆にこんな姿だからこそ、今まで見過ごしていた賢いところがよく見えるようになった気がします。たとえばメルルちゃんが「わ~、じょうずにできたね」と言いながらロロナちゃんの落書きを見るシーンがあるんですが、よく見るとメルルちゃんが作ったことのない調合レシピが描かれていたりするんです。やっぱり幼くなってもロロナちゃんの錬金術の腕は確かなんだなと思いました。私の声を聞いていると、あまりピンとこないかも知れないですけど(笑)。

――ちなみに3作品の中で、どのロロナが好きですか?

門脇:苦労したことも含めて、どの作品のロロナちゃんも思い入れがあるんですよね。それぞれ愛されてきたので甲乙つけがたいんですが……やっぱり最初のロロナちゃんが感慨深いです。

先生に選ぶならロロナ!? それともトトリ!?

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