2011年6月19日(日)
――お気に入り、または印象に残っているエピソードを教えてください。
明坂:メルルの世話係であるケイナとのエピソードですね。幼なじみでありながら、いろいろなことをしてくれるんですが、彼女との絡みがすごくゲーム中に出てくるんです。最初のころはルーフェスに相談しながら二人三脚のような感じで国を立て直したり、子どものころについて2人で語るシーンがあったり、彼女とのエピソードはどれも思い出深いです。
――メイドでありながら、親友なんですね。
明坂:外にいる時は「ちゃんとメルルと呼んで」と言っているんですが、トトリ先生とアトリエにいる時は夜、迎えに来てくれたり、忘れそうなものを出してくれたり……メルルの私生活を知り尽くしたキャラ。私もリアルにいてほしいと感じました(笑)。
名塚:私はちむちゃんを奪うエピソードです。トトリはちむちゃんが好きなんですが、うまく作れないらしく、前にロロナからもらっていたんですね。今回もメルルがかわいらしく作ったちむのお人形に対して「欲しいですか?」ってメルルから聞かれても、「いいよ~~」って口では言っているのに抱きしめている。あからさまに欲しがっている雰囲気のシーンがあって、かわいらしかったのですが、「ちょっと気をつけてね」って思い、笑いながら収録しました。
明坂:「だって、トトリ先生欲しそうだもん」っていう台詞があったんですが、収録の時「本当にトトリ先生が欲しがっているから」と指導されました(笑)。
――なるほど。門脇さんはどうですか?
門脇:今回、久しぶりに師匠が出てくるんですが、久々に師匠と好き勝手言い合えるのも印象的でした。あとは、2人にかわいがってもらっているのに、勝手にどこか行ってしまうという彼女らしい一面も楽しかったです。……そして、あいかわらずステルクさんに冷たいんですよ(笑)。そういうのもいつも通りで、よかったです。
――天然すぎて、本当にステルクの気持ちに気が付いていないんでしょうね。
門脇:気付いていないんでしょうね。
名塚:「顔怖い」って言って逃げちゃいますからね。
門脇:彼のかわいさに対する萌えは、ロロナの中にはないんですよ。その分、トトリとメルルに注いでいるので、ステルクさんは一層なおざりになってしまうんですね。
――ロロナとメルルはどんな関係なのでしょう?
明坂:メルルにとっては「ちっちゃいロロナちゃん」でしかないので、もうロロナちゃんがかわいくて仕方ないという感じで。まるで妹のようです(笑)。
名塚:もう子守だよね、完全に。しかも、ロロナ先生は忙しいときに限って声をかけてきたりするんですよ(笑)。
門脇:前からそういうところはあるよね。前作までは溺愛する対象がトトリちゃんだけだったのが、今回はメルルちゃんと半分ずつになっています。というか、今回は溺愛される側になっていますけどね(笑)。ロロナちゃんは2人の弟子にかまってもらうのが、とにかく大好きなんです。
――もしも錬金術を使えるとしたらどうしますか?
明坂:実家の壁の傷を直します! 築何十年と経っていて、しかもネコに大黒柱を削られているんですよ。あとお風呂場のタイルにもかなりヒビが入っているので、バッと直したいですね(笑)。
門脇:あとは、画びょうで開けてしまった壁の穴とか直せたら便利だよね。敷金が全部返ってくるよ(笑)。
名塚:私はパイとか食べ物を作れるのがおもしろいなと思います。料理が苦手な人でも実験感覚で調合してパイを作れたら、楽しく料理ができるじゃないですか。混ぜて楽しむ駄菓子みたいな感じで。あとは、イメージしたものを具現化できる力というのはいいですよね。たとえばマスクが欲しいとか、化粧直しのためにファンデーションが欲しいとか、そういうアイテムを調合材だけ持ち歩いてその場で作れたらいいなって思います。
門脇:最近引っ越しをしたばっかりなんですけれども、それで思うのが、薄型のものと浮力のあるものを作りたいなって。薄型だと部屋がスッキリするじゃないですか。ペンタブレットとかもテーブルの形に合わせて思いどおりにできたり。それで少し浮いてくれると、掃除もしやすくていいんですよね。空中に家を建てたり、温泉を作ったりもいいですね。
――ちなみに明坂さんが錬金術の先生を選ぶとしたら、ロロナとトトリのどちらを選びますか?
明坂:トトリ先生ですね! 私は『メルルのアトリエ』に出てくる小さいロロナちゃんしか知らないんですよ。だから、お師匠というよりも、ひたすらパイを作っていたり、いろいろ騒動を起こすイメージしかありませんから(笑)。
門脇:でも、それは1作目からずっと同じなんだよ。変わったところといえば、「パイ」がひらがなの「ぱい」になっただけなの!
明坂:ずっとパイ作っているんですか!? ……じゃあやっぱりトトリ先生がいいです(笑)。トトリ先生はどんなことでも「ここはこうした方がいいよ」とか、「ここはよくできたね」とほめてくれるんですよ。メルルが失敗した時でも怒らずに「こうした方がよかったんだよ」と言ってくれるので、先生としてはすごく優しくてステキですね。本当に、他の2人の師匠のことを思うと、よくトトリ先生がここまで立派な先生になれたものだなと……。
名塚:むしろロロナ先生みたいになってはマズイという意味でも、先生がロロナだったからこそトトリが育ったのかも?
門脇:ううん、トトリちゃんは最初からちゃんとした子だったよ! ロロナの場合は師匠(アストリッド)がもう完全放置でひどいもんでしたが(苦笑)。
明坂:なんだか世代がさかのぼるにつれてひどくなっている気がするんですけれど、どうやって錬金術を教わったんですか?
門脇:それが何も教わってないんですよね。ただ道を無理矢理作られたみたいな感じで、そこを知らずに歩いていたらいつのまにか素敵な弟子たちができたと。たぶんそんな未来まで見すえていたんですよ、うちの師匠は(笑)。
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