2011年7月26日(火)
セガは、現在開発中のPC用オンラインRPG『ファンタシースターオンライン2(以下、PSO2)』のメディア向けブリーフィングを、東京・秋葉原にあるUDXシアターで本日7月26日に開催した。
メディアブリーフィングに登場したのは、酒井智史プロデューサー。コンシューマハード初となる本格オンラインRPGとして2000年12月に発売されたドリームキャストの『ファンタシースターオンライン』は、形やハードを変えながら、10年に渡って遊ばれ続けてきた。本作『PSO2』はその後継作品で、ネットワークRPGに革命をもたらす意気込みで開発しているという。
ここで、最新のプロモーション映像が上映された。映像の中では、4人のキャラクターがフィールドに降り立ち、ダーカーと呼ばれる敵と戦う様子を見てとれた。また、12人のキャラクターが入り乱れて戦う“マルチパーティエリア”に突入する様子や、武器を使って攻撃する“オリジナルコンボ”を駆使して戦うのを確認できた。
▲酒井プロデューサーは「より長く、より多くの人にプレイしてほしいために、快適かつ迫力あるネットワークプレイができるPCにした」と、機種選別の理由を明らかにした。 |
続いての話題は、ゲームプレイの流れについて。これまでのシリーズ同様にビジュアルロビーがあり、そこで参加ミッションを選択する方式だ。自分で新たにパーティを立てることもできれば、既存のパーティに参加することもできる。
キャンプシップを経由して、いよいよフィールドに突入。ランダムフィールドになっていること、多彩なイベントが発生する“インタラプトイベント”、そして他のパーティと協力して戦う“マルチパーティエリア”といった新要素が本作にはある。「知らない土地で、何が起こるかわからない状態で、知らない人との冒険。いつでもワクワクできます!」と酒井プロデューサーはアピールした。
またアクションとして、これまでのシリーズになかったジャンプが登場。フィールドを立体的に移動できることに加えて、敵に乗っかったり、空中で攻撃したりといった新たな戦術を取れる。またTPSスタイルを採用することで、敵の弱点を狙い撃てるようになっている。「ハンターとレンジャーでは別のゲームのように感じられる」と説明していた。
▲惑星間航行船団、通称・オラクル。 | ▲外宇宙で、新たな惑星が発見された場合は、調査隊・アークスが降下し、調査と交流を行う。 |
▲低スペックでも遊べることを目指しているという『PSO2』。しかし、グラフィックは見劣りするものにはなっていない。右下のエネミーはブリアーダという。 |
▲新アクションで、これまでにはなかったバトルが展開。“オリジナルコンボ”は、パレットに武器や必殺技、行動順を設定することで、プレイヤー独自の行動を行えるシステムだ。 | ▲キャラクターレベルが廃止され、クラスレベルという職種ランクだけになっている。そこにスキルを設定していく仕組みのようだ。 |
▲登壇した木村ディレクター。 |
ここで木村裕也ディレクターが登場し、実際にキャラクターを作成した。種族は万能なヒューマン、精神力を高めたニューマン、人工生命体のキャストで、それぞれに男女があり、そこからキャラクタークリエイトに突入する。ある程度作られた状態の“かんたん編集”から選択すれば簡単に作成でき、そこから各パーツを調整してオリジナルキャラを作る“こだわり編集”も用意されている。こちらでは、顔と体型をそれぞれ設定できる。
驚いたのは、その調整の細かさだ。たとえば顔であれば、ベースタイプを選んだ後、ブレンドモーフィングを設定。そして、顔の輪郭やパーツ配置の調整、さらに目の大きさやタレ具合、鼻の高さやサイズなど、ここでは書ききれないほどの項目が存在する。体型にも、それと同じように多数の項目が用意されていた。
キャラクタークリエイトのベースは共通だが、種族ごとにオリジナルの要素が存在する。ニューマンであれば耳の角度を細かく設定できたり、キャストであればパーツを選択したり……といった具合だ。
また木村ディレクターは、女性キャラクターならでは機能として、バストサイズの調整を紹介。胸の大きさや角度を設定することができるそう。「自分だけの主人公を作る夢が叶う」と、開発スタッフが話すように、これまで以上にキャラクタークリエイトに熱が入りそうだ。
最後に酒井プロデューサーは「まだ新たに用意している要素があります!」と説明した後で、8月中旬にアルファテストを実施すると発表。アルファテストではストーリーは用意されておらず、キャラクタークリエイトのパーツ制限、ミッション数などに制限はあるが、新たに登場したさまざまなシステムを楽しめるようだ。
すでに1次当選者は発表されているが、状況が順調であれば追加当選のチャンスを作る予定だという。また、東京ゲームショウ2011にも出展し、そこで新情報を出すとのこと。その後、クローズドベータテストやオープンベータテストを実施。ネットカフェ施策も用意するという。
「新たな10年を切り開く、オンラインゲームの革命……『PSO2』にどうぞご期待ください!」と酒井プロデューサーはユーザーにメッセージを送り、イベントは終了となった。
(C)SEGA
※画面は開発中のもの。
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