2011年8月23日(火)
『剣姫』デックは、ケットシーという種族と、装備品である“魔剣”という2つの要素をフィーチャーしたデックです。《魔剣姫ドラジェ》を筆頭に、魔剣と相性のいいユニットと、愛くるしくて個性的な能力を持った多くのケットシーでデックが構成されています。
まず、このデックの主力となるのが《魔剣姫ドラジェ》です。名前の通り魔剣との相性はすさまじく、イニシアチブを大きく上昇させ、容易に先攻を取らせてくれます。そうしたら、後は特殊能力“黙示録の魔剣”によって、相手パーティを壊滅させるだけです。魔剣によってイニシアチブもプラスされ、さらに攻撃力が上がることで能力の効果も上がるという、スキのないコンボを実現しています。
《魔剣姫ドラジェ》以外のユニットは、レベルも低い代わりに、あまり攻撃力と防御力も高くありません。では、そんなデックの大半を占めるケットシーたちはどうやって戦えばいいのでしょうか? その答えは、団結することです。
彼らはそれぞれ異なる能力を持っています。これらをうまく組み合わせて戦うことが『剣姫』デックを扱う上で重要になってきます。
《シロネコ衛視隊》はレベルに対して高めの攻撃力を持ち、さらにイニシアチブをプラスすることができます。《ブチネコ鉄騎隊》は先攻を取った時には特殊能力で4点のダメージを与えることができます。彼らを組み合わせて運用すれば、カードに書かれている攻撃力以上のダメージを期待できるでしょう。
また《ミケネコ球援隊》はケットシーを強化することができます。攻撃力、防御力の双方を上昇させるので、先攻、後攻どちらでも活躍してくれるでしょう。このデックにいる、種族がケットシーのカードすべてと相性のいい1枚です。
《クロネコ封竜隊》はドラゴンへのアンチ・カードです。攻撃中のユニットしか対象にできませんが1Dダメージに加え、対象がドラゴンならさらに3ダメージを上乗せして与えることができます。後攻を取った時には非常に頼もしいカードです。
このように、一見非力に見えますが、うまくパーティを組めば大きな戦力を作り上げることができます。きちんと考えてパーティを組ませるようにしましょう。
もちろん、うまくパーティを組めなくても、他のカードによってサポートすることは可能です。このデックに入っている《マタタビ横丁》が、あなたを助けてくれるでしょう。
この地形上で戦闘する場合、種族がケットシーのユニットは“イニシアチブ:+1”を得ます。2~3体もケットシーのユニットがいれば、かなりの確率で先攻を取ることができるでしょう。本陣の前などに《マタタビ横丁》を置いておけば、かなり相手は攻めづらくなるはずです。
また、戦闘スペルも便利なものがそろっています。スペル枠を持つユニットが多いので、戦闘スペルを活用しやすいのもこのデックの特徴です。豊富な戦闘スペルを生かし、戦闘で有利に立ちましょう。
《マジック・シールド》は不確定ではあるもののコストパフォーマンスに優れた防御用の戦闘スペルです。2Dの期待値は6~7なので、たとえ後攻を取ってしまった時でも自軍のユニットを守ることができるでしょう。
《ジャスティス》は小回りの利く戦闘スペルです。敵軍のサポート役のユニットが特殊能力を使用した時に、対抗して倒すこともできますし、Dualで使用すれば大型のユニットをも倒せるでしょう。
最後の《キャッツ・アイ》は、種族がケットシーのユニットが使用したら、という条件付きではありますが、特殊能力1つか、戦闘スペル1つの効果を消失させることができます。カード1枚でさまざまな状況に対応ができる、非常に受けの広い守りのカードです。
『剣姫』デックは、《魔剣姫ドラジェ》を除いて、1枚のカードであらゆる敵をなぎ倒すということは基本的にできません。どのような組み合わせでパーティを組むか、綿密な計画を立てて運用することが必要なデックです。ひたすら攻めるのではなく、じっくりと攻防の駆け引きを楽しみたいプレイヤーにオススメとなっています。
また、今は魔剣とケットシーという2つの要素が組み合わさっている状態なので、ブースターパックが発売された後は、どちらに寄せてデックをチューンするのか、カスタマイズの楽しさをより大きく味わうことができるというのも魅力です。あとは、かわいいイラストに癒されたいという方も、ぜひ『剣姫』デックをどうぞ。
ここまで『火竜』と『剣姫』、2つのデックのレビューをしてきました。『モンコレTCG』では今後、この2つのトライアルデックと、8月27日に発売されるブースターパック『アルフレアの不死鳥』のカードのみを使う“ブランニュー”形式の大会が数多く開催されます。10月から全国各地で開かれる“モンコレ甲子園”も、この“ブランニュー”形式で行われます。つまり、古いカードを一切持っていなくても、これまで『モンコレTCG』を遊んだことがなくても、このトライアルデックさえあれば、今からでも何も不自由せず『モンコレTCG』を遊ぶことができるんです!!
すべてが一新された、今の“ブランニュー”環境。他のTCGとは一味もふた味も違う『モンコレTCG』にぜひ触れてみてください。(カワカミ雁々)
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