2011年9月12日（月）

爆乳を通じてユーザーとの対話を図る!?　『閃乱カグラ』高木プロデューサーにその真意を問う！

――それでは、ゲームだけではない、関連グッズなどの今後の展開があれば教えてください。

　こういったキャラクターコンテンツを求めてくれるユーザーさんはまだまだいるので、ゲームだけでなくマンガやCDなど、さまざまな方向で広く伝えていきたいとは思っています。原作があるわけではないオリジナルの作品なので、最初はなかなか難しい部分もありましたが、おかげさまでマンガのほうの展開があったり、その他にもいろいろと動いてはいますので、今後の展開にもご期待ください。


▲本作のOP曲とED曲をカップリングした主題歌CDが発売中。

　とはいえ、私はゲームを作っている人間なので、まずはこの『閃乱カグラ』を遊んでいただいて、その結果として続編も作れればいいなと思っています。この『閃乱カグラ』という世界は愛とフェチをそそぎ込んだ作品ですので、これ1本では終わらせたくないという気持ちでいっぱいなんです。プレイしてみておもしろかったら、Twitterなどで意見をぜひお願いいたします。

――海外での展開の予定はありますか？

　今のところ予定はないのですが、海外のユーザーからの「俺は待っている」というような個人的な声は届いていたりします。忍者といえば海外ではまだまだ人気ですし、スシ（太巻き）があって、女子学生がいて、そして大きい胸があってと、あちらでも好かれそうな要素は多いと思うんです。ただ、いざ出すとしてもそのままのものを言語を変えて出すのではなくて、向こうのフェチなども研究して、内容を合わせて変えていくところまで手を入れられたらいいなと思っています。

　やはり何だかんだいって、こういった分野では日本は先に行きすぎだと思います（笑）。最近はよくガラパゴスだなんだと言われていますが、江戸時代のあたりで世界中がリアルな宗教画を描いている中、日本は浮世絵を描いていましたからね。昔からガラパゴスですから（笑）。ある意味、日本人にしかできない感性のゲームなのではないかと思います。

――本作を通じて伝えたいテーマや思いなどを教えてください。

　本作以外に手掛けている『勇者30』は、善と悪を徹底的に切り分けたシンプルな作品なのですが、本作は善と悪の境目があいまいになってくる感じを出せるよう心がけています。どんな作品にもあると思うのですが、立場が変われば善と悪の見方も変わってくるはずなんですね。その状況を学生たちがそれぞれの思いを持って、どう乗り越えていくかを皆さんの学生時代にも当てはめていただければと思います。まさか戦うことはなかったと思いますが（笑）。

　また、本編では語っていないですが、学校を卒業したあとは社会という名の本当の戦場が待っているので、そのあたりまで思いを馳せてもらいながら、ゲームのなかの学生生活を感じていただければと思います。

――最後に読者に向けてメッセージをお願いいたします。

　この作品については、発表をしたときに皆さんがすごく盛り上がってくれたので、それで非常に大きな力をいただいたと思っています。もう間もなく発売になりますが、「どんなゲームか」という部分も含めて反応などを見つつ、皆さんに楽しんでもらえればと思います。まだまだ謎もたくさん残っていますので、できれば続編の希望もしていただけるとありがたいです。今後も真面目に、ブレることなく突き進んでいきますので！