2011年9月16日(金)
カプコンが現在開発を進めているXbox 360のKinect専用タイトル『重鉄騎』。そのプレデューサー・北林達也氏と片岡謙治氏によるメディア向けプレゼンが、9月16日に行われた。
▲片岡氏(写真左)と北林氏(写真右)。 |
『重鉄騎』は、2002年にXboxで発売された『鉄騎』の流れを継いだ新作ソフト。カプコンのKinect参入タイトル第1弾となり、フロム・ソフトウェアが開発を担当している。作品の舞台は、半導体を浸食する“好シリコン性微生物”によってコンピュータなどが壊滅してしまった近未来(2082年)だ。
この世界では、広大な領土と前近代的な兵器を多く保有する“アジアの大国”が勢力を急速に拡大しており、すでにヨーロッパは制圧済み。アメリカも本土での上陸線を余儀なくされるなどジリ貧の状況になっている。そんな中でプレイヤーは、巨大な脚部による二足歩行を行う兵器“鉄騎”に乗り込み、過酷な戦場で戦っていくことになる。
プレゼンでは、作品世界の設定について触れた後、さっそく片岡氏によるデモプレイが行われた。本作では鉄騎の操縦自体はで行う。ではKinectでは何をするのか? プレイヤーはKinectを使って、“鉄騎コントローラの内部に乗り込んだプレイヤーの行動を操る”ことになるのだ。具体的に何をするのかというと……。
・起動レバーを引いて鉄騎を起動する。
・立ち上がって鉄騎から顔を出し、周囲の様子を確認する。手を顔のそばに持っていくと双眼鏡が使える。
・“ペリスコープ”を引き出して遠距離の敵を攻撃できるようにする。
・仲間(主砲担当の砲術士、機銃担当の砲術士、通信士)とコミュニケーションを取る。
▲こちらはコクピットの画面。北林氏いわく“押してしまうと大変なことになってしまうボタン”も存在するようだ。さらに左右を見渡すと……。 |
▲通信士(画像左)、機銃担当の砲術士(画像中央)主砲担当の砲術士(画像右)の姿が。プレイヤーは彼らとともに戦っていくのだ。 |
他にも、モニターに対して身を乗り出すような仕草をすると、コクピット前方のウインドウから外の様子を見られる。身体を引くようにしてモニターから遠ざけるとコクピット内部を映した画面に戻る、といった仕組みになっている。
このようにして“画面を外と中とに切り替えつつ、鉄騎の内外で起こるさまざまな状況に対処していく”のが基本的なプレイになりそうだ。外で起きる状況は主に戦闘。内部では主に他の隊員とのコミュニケーションにスポットが当たっているように感じた。
内部でのコミュニケーションについて詳しく触れていこう。鉄騎の乗組員たちは誰もが勇敢な兵士というわけではないようで、場合によってはハッチを開けて逃げ出そうとするのだ! デモプレイでは、逃げようとした乗組員のズボンを引っ張って中に連れ戻し、ビンタでなぐりつけて再度操縦席に戻していた。そのように内部の状況に対処しながら、鉄騎で外の敵に攻撃。目標であるトーチカを破壊し、作戦を成功させていた。
▲Kinectとコントローラでは、やるべきことが異なっているため、そこまで混乱することなくプレイできるのではないだろうか。 |
また作戦終了後には、手を差し出してきた乗組員に応えて握手することも可能だった。北林氏はコミュニケーション要素について「必要以上になぐりつけてしまうと、その乗組員との関係が険悪なものになってしまうかもしれません。また差し出してきた手にどういう反応をするかによっても、物語の流れが変わっていきます」と言い、本作ではストーリー部分にも力を入れていると話してくれた。こうしてデモプレイが終了。続いて北林氏たちへのインタビューを行ったので、そちらもご覧いただきたい。
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■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料