2011年9月16日(金)
――カプコン初となるKinect対応タイトルとして、なぜ『鉄騎』を持ってきたのでしょうか?
北林氏:日本マイクロソフトにKinectを見せていただいた時に、「これで『鉄騎』をやったらおもしろいよね」という声があがったんです。そこから企画を検討していって、実現できるだろうということで制作に踏み切りました。
――逃げ出した兵士を中に引き戻していましたが、もしもそのまま逃げてしまったらどうなるのでしょうか?
北林氏:デモプレイでは引き戻すことに成功していましたが、失敗して逃げられてしまった場合、その乗組員がいない状況で戦闘を進めていくことになります。
――逃げ出してしまった乗組員はどうなるのでしょうか?
北林氏:次のステージに進んだ時に、何食わぬ顔をして座っている……というのは、さすがにリアリティがありませんよね。
――というと、そのままいなくなってしまうのでしょうか?
北林氏:その点については、今後の情報でお知らせしていきます。1つだけ言えることとしては、今回私たちがこの作品で描きたかったのは、“かっこいい戦争”ではなく、もっと泥くさい“死の恐怖を感じられる戦争”だったんです。ですので、乗組員たちの生死をしっかりと描いたものにしたいと思っています。
――乗組員を育てる要素はあるんでしょうか?
北林氏:現時点では内緒です……が、彼らのモチベーションを上げたりすることはできるんじゃないかと思います。
――今日登場したキャラクターはいずれも男性でしたが、女性隊員は登場するのでしょうか?
北林氏:そうですね、登場してくれたらうれしいですよね。私もうれしいです(笑)。
――コミュニケーション要素はどれくらいあるのでしょうか?
北林氏:今日お見せしたのは殴ったり握手したりといったものでしたが、隊員の個性にあわせていろいろと用意しています。
――本作における鉄騎とは、どういった性格の兵器なんでしょうか?
北林氏:基本的には今の世界における戦車と同じ役割ですね。敵兵士にとっては恐怖の対象です。ですが、裏返せばそれだけ攻撃の対象になりやすいわけです。見方によっては“動くカンオケ”とも言えますよね。搭乗する人間のプレッシャーはものすごいと思います。
先ほど話したこととも重なりますが、今作における鉄騎は“かっこいいロボット”というわけではありません。どちらかと言えば、もっと実用的な兵器として描かれていて、戦争博物館に置いてあってもおかしくないようなデザインになっています。
――マルチプレイの要素はあるのでしょうか?
北林氏:もちろん考えています。
――ステージが進んでいくと、新しい機体や強力な武装が登場することはあるのでしょうか?
北林氏:詳しくはまだ言えないのですが……実は今日から2カ月の間、公式サイトでユーザー参加型のエンブレムコンテストを行っているんですよ。優秀な作品はゲーム本編に収録されます。
エンブレムなどはカスタマイズ要素の1つとなっていて、好きなものと交換できます。そこから想像していただければと思います。
――ステージはどれくらいあるんでしょうか?
北林氏:正確な数はまだお伝えできませんが、かなりの数のステージを用意しています。戦場のバリエーションも非常に豊富です。
――それでは最後に、お2人からユーザーへメッセージをいただけますか?
北林氏:昨年の東京ゲームショウでの発表から時間がかなり経ってしまい申し訳ありません。ですが、それだけ納得できるものが完成しつつあります。Kinectを使うことによって、今まで味わったことのないゲーム体験を実現できたと思います。期待して待っていてください。
片岡氏:コアユーザーにも満足してもらえるようなゲームを作ることができたと思っています。もうすぐ皆さんの前にお出しできると思いますので、楽しみにしていてください!
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■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料