2011年9月18日(日)
東京ゲームショウ2011の最終日、セガブースでPSP用ソフト『セブンスドラゴン2020』のステージイベントが行われた。
イベントでは、本作のプロデューサーを務めるセガの小玉理恵子さんと、主題歌の制作を担当したsasakure.UKさんが登壇。『セブンスドラゴン2020』の音楽に関するさまざまなトークや、主題歌の生ライブが行われた。
本作のBGMはすべて古代裕三さんが作曲を担当しているが、本作には古代さんが制作したBGMすべてに“初音ミクVer”が用意されている。小玉さんによると、前作ではBGMとしてファミコン音源を採用していたので、本作ではそれに代わる何かを求めていたという。そのことを新納一哉さんと考えたところ、初音ミクしかいないだろうと中の人(1号)さんに相談したそうだ。スクリーン上では、今回BGMのリミックスを担当したボカロPの名前が公開された。
また主題歌をsasakure.UKさんにお願いしたきっかけは、中の人(1号)さんからの強い推薦だったとのこと。sasakure.UKさんはもともと古代さんのことをクリエイターとして尊敬していたということで、実際に会った時には「手と足が一緒に出てしまうくらい、緊張しかありませんでした」と当時をふり返った。
主題歌の制作についてsasakure.UKさんは、何度も試行錯誤したと語る。小玉さんが「いろいろとムリをお願いしてしまいました」と言うように、試行錯誤して作曲した主題歌を、一度すべて作り直したこともあったそうだ。その後、セガのスタジオにスタッフが全員集合し、ミーティングをしたのだとか。sasakure.UKさんは「全員が見ているところで、フェーダを動かす作業は精神的にくるものがありました」と主題歌作曲時のエピソードを明かした。
最終的には「sasakure.UKさんの好きなように作曲してもらうのが一番」という結論にいたり、そこからは順調に作曲が進んだという。小玉さんは「完全に私たちが悪かったみたいです」とコメントするとともに、出来上がった曲について「ミクの声が天から降ってくるようでした。変拍子と転調が最高!」と大絶賛だった。
最後に、sasakure.UKさんによる初音ミクVerのBGMと、主題歌『SeventH-HeaveN』のロングバージョンが生披露された。『SeventH-HeaveN』のロングバージョンは、Webでは公開される予定はないとのこと。生で聴くことができる1回だけのスペシャルライブに、来場したファンたちは聴き入っていた。
(C) SEGA
■東京ゲームショウ2011 開催概要
【開催期間】
ビジネスデイ……2011年9月15日~16日 各日10:00~17:00
一般公開日……2011年9月17日~18日 各日10:00~17:00
【会場】幕張メッセ
【入場料】一般(中学生以上)1,200円(税込)/前売1,000円(税込) ※小学生以下は無料