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2011年9月21日(水)

『ドリームクラブ』開店2周年記念でドリームエックスクリエイト代表にインタビュー! 最大の暴露とは!?

文:電撃オンライン

 ディースリー・パブリッシャーからリリースされている恋愛SLG『ドリームクラブ』シリーズ。同シリーズを手がけるドリームエックスクリエイト代表にインタビューを行った。

ドリームエックスクリエイト代表インタビュー
▲ドリームクラブの店長でもある、ドリームエックスクリエイト代表。サングラスの奥のその目は何を見ていて、怪しげなその手は何をつかもうとしているのか!?

 『ドリームクラブ』は、ピュアな心の持ち主だけが入会できる大人の社交場“DREAM C CLUB(ドリームクラブ)”を舞台に、そこで待つ純粋で清らかな心を持ったホストガールとプレイヤーの交流を楽しめる作品。Xbox 360用ソフトとして2009年8月27日に『ドリームクラブ』が発売され、2010年10月にはPSP『ドリームクラブ・ポータブル』が登場。そして2011年1月27日には『ドリームクラブ』の5カ月前を描いた新作『ドリームクラブ ZERO』が発売された。先日、PS Vita用ソフト『ドリームクラブ ZERO ポータブル』も発表されている。

 今回のインタビューは、シリーズ発売2周年を記念して行った。これまでのシリーズ作品におけるポイントや疑問、最新作について、さらには代表自身についても、鋭く迫っている。

■ほとんどの要素が最初から決まっていた!

ドリームエックスクリエイト代表インタビュー

――まずは、この『ドリームクラブ』というタイトルを発想したきっかけを教えてください。

 今までにも何度か語ってきたことだが……まあ不勉強な諸君にも、改めて説明してあげよう。もう忘れてしまったという人もいるかもしれないからな。ふん。……で、なんでだっけ?

――いや、それを代表に質問しているのですが。

 (これまでのインタビューを見ながら)ああ、思い出したぞ。あれは2008年1月、某セレブリティーズ・ニューイヤー・パーティでのことだ。ミスターTという男が「女の子がいて、ピュアな紳士が集う、夢のような場所を作ってみませんか?」と私の耳元で軽~くささやいたのだ。今思えばミスターTは半分ジョークだったのだと思う。

 が、それを聞いた瞬間、私の脳内には虫唾(むしず)、いやミミズ? そう、稲妻が走ったのだ。私は会場のテーブルクロスに書き殴るように脳内のひらめきをメモしたよ。そのテーブルクロスこそ、企画の初稿であり、すべての始まりだな。まさにピュアの神様が降りてきた瞬間だよ。あ、そのテーブルクロスかい? ケータイで写真を撮って用はなくなったから、そのまま会場に放置してきたぞ。

ドリームエックスクリエイト代表インタビュー

――あー……そうですか。その時点で、女の子とふれあう以外にも、カラオケを入れることは考えていたのでしょうか?

 もちろんだ。カラオケもカワオケも最初から考えていたぞ。これは徐々に加えていったというよりは、最初にひらめいた時点ですでにあった要素だな。

 この間、その時のテーブルクロスの写真を見直してみて驚いたよ。後の『ドリームクラブ』で行っている主要なサービスは、ほとんど網羅されていたのさ。我ながら自分のひらめきには、恐怖すら覚えたよ。とはいえ、さすがにミニゲームの内容までは決まっていなかったな。ハッハッハ。

 タイトルこそ『Loved Ream(仮)』と、今とは違っていたが、店舗の名前もすでに“ドリームクラブ”だったのだよ。女の子と話せて、お酒を飲める。カラオケまで歌ってくれる。そしてその女の子たちが本当にいい子ばかり。チープな物語によくあるだろう? どうしてこんな純粋な娘がこんな仕事をしているんだっていう、シチュエーション。「両親が病気だから、しかたなく夜の仕事をしているの!」であって欲しい願望、というヤツさ。

――どこかで聞いたことがありますね。

ドリームエックスクリエイト代表インタビュー

 ま、そんなありきたりな設定はNo Thank youだし、そこまで暗い不幸を持っている必要はないが、その願望は不変の価値を持っている。つまり、お店の女の子とガチで恋愛できる大人の社交場があったら、それは誰からも愛される存在になるだろうと思ったわけだ。

 以前も似たようなコンセプトのプランを考えたことはあったが、その当時はリアリティに欠けていた。だが、最新の3Dキャラクターの技術をつぎ込めば、新たな価値を持って提供できるのではないかと気づいたのさ。おっと、ガラにもなく熱く語り過ぎてしまったようだ。今までの話はすべて嘘にしようかな?

――嘘にしないでください。マジメに語っていただいた方が助かります。ちなみに代表は女の子とお酒を飲める店によく行くんですか?

 君、君、寝言は寝てからいいたまへ。私は日本全国のすべての社交場に行き尽くしたといっても過言は、少ししかないのだぞ。因みに、○メ○○の店にも精通しているが、そういう店の話は内緒にしておいたほうがいいのかな? ……まあ、この場で話すには大人すぎる内容なので割愛しよう。

――構想を練られた2008年当時から、今年のイベントで代表が“先輩”と呼んでいたタイトルが、ポリゴンキャラの新たな扉を開き、一大ブームを巻き起こしていましたが、その影響はあったのでしょうか?

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 君、君、寝息は寝てから立てたまへ。NOだ。恋愛SLG風な店舗を作りたいという熱い情熱とピュアな神によって与えられたチャンスを具現化しようとしただけさ。手段として2.5Dのホストガールが必要であったということになったのだよ。

 ……ただし、ホストガールのクオリティという面では、競合となりえるすべてを意識してことに臨むのは当然だ。そういう意味では、答えはYESとも言えるな。

――というと?

 最高と位置付けされるものすべてが、このプロジェクトの競合であり、意識する存在であるということさ。最高を超えてこそ、ナンバーワンになれるのだからな。とはいえ、『ドリームクラブ』の目指した方向性はあまりに独自性が強く、比較対照となるもの自体が少なかったがな。

――『ドリームクラブ』のボイスキャストは、代表が決めたのですか?

 私が一生懸命、店舗やサービスを例えにして、ファンタジックな話にしているのに、君はどんどん現実よりな質問をしてくるな。まあいい。きっと君もピュアなんだろう?

 では答えよう。私もすべてのヴォイス・アクターに精通しているわけではない。だから、そこはMr.事情通に適切な候補をピックアップしてもらったのだよ。約1週間ほど悩みに悩んだ結果、最終的にはほとんど私の独断で決めさせてもらったよ。ああ、1人だけ悩まなかったホストガールがいるな。それは……。

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――双葉理保ですね? 理保は最初からホストガールの候補に入っていたのでしょうか?

 ふん、ご名答だ。そして、言っておこう。君、君、寝返りは寝てからうちたまへ。当たり前だろう? ディースリー・パブリッシャーの看板娘なのだからな。逆に、これまであれだけどうでもいいようなゲームに、ほいほい登場しておきながら、本命の恋愛SLGに登場してこないなんて、失礼極まりないとは思わないのかね? 君は!? ああ?

――おかしいと思います。

 そうだろう? 私もそう思った。だから、彼女には登場してもらった。そういうわけだ。実は、私の掲げた裏テーマには、双葉理保くんの再ブレイクというものも含まれていたのだよ。もう1度ブレイクさせてあげようと思っていたのに、いつの間にか別の意味でブレイクしてしまったようだな……。

――ダウンロードコンテンツ(DLC)を含めて、ホストガールが着る衣装はユーザーに好評ですね。

ドリームエックスクリエイト代表インタビュー

 私はこのスタイルのサービスにおいて、プロ中のプロだぞ? 大概の男性が女の子に着てほしいと思う衣装くらい把握しているのだよ。ま、とはいえ、“ドリームクラブ”は客商売。実際の顧客の気持ちを考えずに、1人よがりでコンテンツを作ってもしょうがない。優秀なピュア・クリエイターの進言に耳を傾けたり、ピュアなユーザーからの意見を考慮したりしながら、決定しているぞ。

――『ドリームクラブ』は、どの要素がピュア紳士にウケたと考えていますか?

 君、君、私もそろそろ疲れてきたぞ。寝汗は寝てからかきたまへ。そんなもん全部だよ、全部。すべての要素に於いてだ。Every thingさ。ま、強いて言えばホストガールたちの魅力につきる、としておこう。

次のページで『ドリームクラブ・ポータブル』の謎が明かされる!?

(C)D3 PUBLISHER

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データ

▼『ドリームクラブ ZERO ポータブル』ダウンロード版
■メーカー:ディースリー・パブリッシャー
■対応機種:PS Vita
■ジャンル:SLG
■発売日:2011年12月17日
■価格:未定

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