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2011年9月26日(月)

【PSソフト プレイインプレッション】PSP『英雄伝説 碧の軌跡』──より完成度を高めて1年ぶりに登場する、大人気ストーリーRPG待望の続編!

文:電撃PlayStation

英雄伝説 碧の軌跡
▲発売日を目前に控えて“攻略王ロイド”もいろんな意味でヤル気マンマン? 目の前の女の子と楽しく会話しつつ、頭の中では別の女の子のことを……!

■帰ってきましたクロスベル、そして新しい仲間&敵のみなさんこんにちは!

 キーアはいったい何者なのか、そして主人公ロイドの兄ガイ・バニングス殉職の真相とは……? 数々の謎を残して幕を閉じた前作『英雄伝説 零の軌跡』から1年。その続編となる『英雄伝説 碧の軌跡』がついに発売です! 

 さっそくプレイした印象ですが「あぁ、帰ってきたんだな~~、クロスベルに……」という感じになりましたね。というのも今回の物語は、特務支援課を離れていた仲間たちが各自の用事を済ませてクロスベルに戻るところから始まるんですよ。で、プレイヤーとしてもクロスベルから離れていたじゃないですか。そこでキャラとプレイヤーがシンクロして、住人たちと会話すると「よっ、久しぶり!」みたいな感覚になるんです。このあたり、なかなかニクイ演出ですね。

 イベント関連で気づいたことは、ますます油断できない作りになっているところ。前作にあったクロスベルタイムズや小説の収集、ネコの餌付け、地蔵にお供えなどの要素に加え、今回は「予想外料理」を届けるサブイベントもプラス。さらに主力のパーティメンバーに加えてNPCとも絆を深められたり、隠し支援要請が増えていたりで、ものすごいボリュームになっています。

 実際、攻略班のメンバーと話をして見落としが発覚し、セーブした場所まで戻ってやり直していたり……。ただ会話の端々にヒントがあったり、先に進むとあと戻りできない場面では必ずメッセージが入るので、あわてず急がずじっくりプレイするのがオススメです。

英雄伝説 碧の軌跡 英雄伝説 碧の軌跡
▲演出面では画面内のキャラがリアクションするシーンが増えた印象。目をつぶったり頭をなでたり、小さいながらもよく動きますのでチェックしてみてください。 ▲これも演出的なことですが、ジークが登場するシーンではBGMが『星の在り処』のアレンジバージョンに。シリーズのファンに向けてのサービスも各所にあります。

 戦闘システムの新要素として追加されたバーストは、アーツが詠唱ナシで使えるのがウレシイですね。駆動のクオーツを装備していても発動に時間がかかる強力なアーツが、入力した直後に発動しちゃいます。バーストは特定のダンジョンなどでしか使えないんですけど、発動したときはアーツ中心の戦術で戦うのもいいかもしれません。

 そのほか戦闘関連では、一斉攻撃とアーツの演出がSTARTボタンでスキップ可能になりました。おかげで戦闘のスピードが大幅にアップした感じです。これなら2周目・3周目のプレイも、ストレスなくこなせそうです。

英雄伝説 碧の軌跡 英雄伝説 碧の軌跡
▲20種類以上の新アーツを追加。時、空、幻属性の攻撃魔法も豊富になりました。各アーツのエフェクトもダイナミックで、なかには召喚獣を呼び出すようなものも。 ▲導力車のカスタマイズは、特務支援課に新設されたガレージで行えます。ペイントの種類も多数あり、いわゆる“痛車”っぽいデザインにすることも可能です。

 新たな移動方法として追加された導力車ですが、これによって移動がすっごく快適になりましたね。前作では徒歩と導力バスのみで、例えば市外Aから市外Bに移動する場合、一度街に戻る必要がありました。ですが今回は場所を指定するだけでヴィ~ンと瞬時に移動できちゃいます。

 また導力車はカスタマイズが可能で、カスタムパーツを取り付けたり、ボディペイントの変更が可能。しかも特定のパーツを取り付けると、HP、EP、CPが最大まで回復できるので、さながら“自走型高級ホテル”といった雰囲気。これで街道に出現した手配魔獣や宝箱から出現する強敵ともフルパワーで戦うことができます。

 ちなみにパーツはショップで購入できますが、ボディペイントのなかには車雑誌を見ると入手できるものも。こちらもコレクション要素の1つなのでコンプリートを狙ってみてください。

 ミニゲームの落ちモノPZG『ポムッと!』もかなりアツイです。ルールは同じ色のポムを3つ隣接させて消していくという単純なものですが、遊び始めると止まらなくなるんですよ。しかも特務支援課の端末でプレイできるのが、また困っちゃうところ。なぜなら支援要請を確認するときに、ちょっと1回だけ! と遊んでしまい、ストーリーが進まなくなることもしばしば。ワナですね、みなさんも気をつけてください。

 あと魚釣りに、突如出現した《釣皇倶楽部》との釣り対決という設定が追加されたのも魅力。のんびりと釣るだけではなく、スリリングなバトルも楽しめて、こちらもマジになってしまうほど。

英雄伝説 碧の軌跡 英雄伝説 碧の軌跡
▲CPを100ためると、Sクラフトを発動して相手のラインを上げたり、自分のラインを下げることが可能。すべての相手を負かすとごほうびもあったり。 ▲ちょっと息抜きに楽しむのもよし、本気で爆釣勝負にチャレンジするのもよし。自分のプレイスタイルに合わせ、すべての魚を釣り上げましょう。

 とまあ気づいた部分をいくつかピックアップしていきましたが、まだまだ魅力はたくさんあったりします。想定されるクリアまでのプレイ時間は70時間前後ということなので、秋の夜長を利用して隅々までじっくり楽しんでみるのはいかがでしょうか?(電撃PlayStation 担当ライター Z佐藤)

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