2011年9月29日(木)
『Gears of War 3』集中連載の第3回目となる今回は、「ストーリーモード」を一通り遊んでみてのインプレッションをお届けしよう。ゲームシステムやグラフィックを前2作からさらに磨き上げ、すべてにおいてシリーズ最高のクオリティを達成した『Gears of War』トリロジー最終章。コイツを今やらずに、いつ遊ぶ!?
混迷を極める戦況。惑星セラに生き残るべき種族は……
今作のオープニングは、前作のラストとなるハシント水没から18カ月後。人類最後の砦とされた本拠地を失い、事実上の解散となったCOG。あるものは地表に隠れ住み、あるものは海上へと逃れながらも、人類の再起を目指して戦いを続けていた……。
まずは、前作から惑星セラの世界情勢がどのように変わっているのかを軽く説明しておく(前作までの話は、集中連載Vol.1、Vol.2を参照)。
ハシント水没から18カ月の間に、大きく勢力を伸ばしたのが、『Gears of War 2』の終盤から登場した第3勢力のランベント。陸地・海上を問わず、ストークスと呼ばれる巨大な樹木のような触手を伸ばし、地上へと活発な侵出を続けている。今作のキャンペーンでも、このランベントと最も多く戦うことになる。
次に人類。ハシントを失ったことで人類総難民状態。COGの人員は、世界中に散りぢりとなったあとも各地で寄せ集めの部隊を組み活動を続けているが、民間人からの反感はこれまで以上に強いものとなっている。また、COGのトップとして指揮を振るっていたプレスコット議長が失踪状態にあることもあり、内部でもCOGに不信を抱く者が見られる。
最後はローカスト。ハシント水没は、ローカストにとっても大きな痛手であった。これにより、ローカストの指導者クイーン・ミラへの信心が揺らいでおり、サヴェージと呼ばれるクイーン従わないローカストたちも現れるようになった。とはいえ、サヴェージもまた人類の敵であることに変わりはなく、クイーン派と敵対しているわけではない。ローカストもまた、人類と似た境遇に立たされているのである。
戦場での何気ないやりとりから感じる仲間たちとの絆
戦いは三つ巴であり、さらに同種族同士の軋轢も絶えない。この状況下で描かれる本作の物語のテーマは“絆”である。戦場で描かれる、仲間・親友・家族・恋人・同属・同族など、さまざまな関係において生まれる絆。それがイベントシーンのみならず、移動中や戦闘中での会話やかけ合いからも感じ取ることができる。
この会話が挿入される頻度は非常に高く、戦闘と戦闘の合間にはほぼ入ってくるので、感覚的にはほぼずっと喋りっぱなしのような状態だ。その内容は、単に今の状況に対してのことだけでなく、軽口や冗談を言ってみたり、誰かについての話だったり、昔の思い出語りだったりと、日常会話的なものも多々含まれている。そういった何気ない会話からも、それぞれの仲間を思う気持ちや本音といったものがプレイヤーに伝わってくる。
また、ゲームには今作から登場するキャラクターもおり(海外で発売されているコミックス版からのキャラクター)、ゲーム内で彼らの人物像や過去が具体的に語られるといったシーンは特に用意されていない。しかしながら、彼らに対する仲間たちの態度や会話の内容から自然と理解することができるようになっているのもありがたい。
前作までは、ゲームはすべて主人公マーカスの視点で進められていたが(シングルでのプレイヤーキャラ=マーカス)、今作ではマーカス以外のキャラクターを操作して進めるパートが用意されており、マーカスの視点からだけでは見えなかったサブキャラクターのいろいろな側面が描かれている。
プレイヤーは、戦いの中でこういった情報を受け止めながらゲームを進めて行くことで、それぞれの登場人物たちに深い感情移入をしていくことになるのだろう。
ちなみに、筆者が特に注目したのが、マーカスに対するアーニャとベアードの態度。マーカスは時折、父を信頼するあまり仲間の声に耳を傾けないことがあるのだが、そんなときアーニャはマーカスの心情を気づかいフォローを入れる、ベアードはそれを理解していながらも口を挟まずにはいられない。このギクシャクとしたやりとりが、どことなく恋愛ドラマでも見ているかのようで、マーカスは愛されキャラだなと(笑)。
それと、これは余談になるが、今作にはコールにスポットを当てたエピソードが用意されている。『Gears of War 2』にはドムがメインのエピソードもあったので、ベアードのエピソードも用意してほしかったと思う。今後、追加エピソードのDLC配信も予定されているとのことなので、そこに期待したい。
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データ
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