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2011年11月7日(月)

『SENSEI』という名のゲーミングマウスでゲーマーの先生になれるのか? 動画を交えた使用レビューをお届け

文:電撃オンライン

■センセー! “マウスカーソルを的確に動かす”ことに徹底的にこだわってますよ

 本製品は、マウスカーソルの動きの速さを表すCPI値が異常に高いことが特徴の1つとして挙げられる。CPIとは“Count Per Inch”の略で、1インチマウスを動かした場合に認識する移動距離を表わす単位のこと(※1CPI=1DPI)。この数値が高いほどマウスの移動距離に対するカーソルの移動距離が長くなる。

 本製品では通常モードで5,700CPI、ダブルCPIモードでは11,400CPIと非常に高い数値となっているため、デュアルディスプレイや高解像度の液晶ディスプレイで使用する場合などに便利。また、この高いCPI値を生かすためには、レーザーセンサーも優秀でなければならないが、本製品は10.8メガピクセルのHDイメージを、秒間12,000フレームの速さで処理することができるセンサーを搭載している。そのため、秒速150インチ(秒速3m81cm)の動きも捉えることが可能とのこと。つまり人間がいくら手を速く動かしても、まったく問題なく正確にマウスカーソルを動かしてくれるというワケだ。

『SteelSeries SENSEI』
▲これが設定ソフトウェアのインターフェース。すべての設定をこの画面内で行なう。

 ゲーム画面ではわかりにくいのでグラフィックツール・Photoshopを使い、設定用ソフトウェアでCPIを変えて使用してみた。CPIの設定を高くすると、マウスカーソルの動きが異常に速いことがわかるはず。その反対にCPIを小さな数値に設定すると、マウスカーソルを正確に動かすことが可能だ。


■設定用ソフトウェアを使いこなせばゲームでの勝率もアップしますよセンセー!

 本製品のメインターゲットであるゲーマーに支持されているのが、設定用ソフトウェアを使ってマウスの動きをカスタマイズできる部分。前述したCPIについてももちろんだが、“SteelSeries ExactLift”“SteelSeries ExactAim”“SteelSeries ExactAccel”“SteelSeries FreeMove”といった4つの機能はかなり重要な要素となっている。

 SteelSeries ExactLiftは、マウスを持ち上げた時にトラッキングが停止するまでの距離を調整する機能。一般的なマウスの場合、マウスパッドの素材の凹凸が浅ければ問題なく使えるが、凹凸が深いと正確にトラッキングができず、マウスカーソルの動きが不安定になってしまう。誰もが一度は体験したことのある、ザラザラの紙や布の上でマウスを操作した時に発生するアレだ。しかしSteelSeries ExactLift機能を使うと、認識可能なレーザーの照射距離を微調整できる。そのため、マウスパッドの素材に最適な数値を入力することにより、どんなマウスパッドでもマウスカーソルを思い通りに動かすことが可能なのだ。

『SteelSeries SENSEI』
▲通常のマウスはカーペットのようなデコボコした素材の上は苦手。しかし、本マウスは『SteelSeries ExactLift』を調整することによって、凹凸のある素材でもトラッキングが停止することなく操作ができちゃう。どんな素材もかかってこいって感じ!

 2つめのSteelSeries ExactAimは、マウスを動かすスピードによって、マウスカーソルの動きに緩急をつける機能。マウスをゆっくりと動かした場合は、マウスカーソルのスピードも自動的に遅くなり、正確なターゲッティングを実現する。たとえばゲーム中、遠くの敵に狙いを定める際にゆっくりとマウスを動かせば、カーソルもゆっくり動くのでヘッドショットを決めやすくなる。また、ショットが終了して武器を持ち替えて移動する際には、通常通りのスピードで次の行動に移るといったことが可能になる。

 これと似ているのがSteelSeries ExactAccelだ。マウスを速く動かした場合にのみ、マウスカーソルのスピードを加速させる機能。低速時の正確さを保ったまま、速い動きを実現したい場合に有効となる。SteelSeries ExactAimとSteelSeries ExactAccelを組み合わせることによって、低速時と高速時のバランスをユーザーの好みにセッティングできる。設定ソフトウェアを使って絶妙なカスタマイズを作り込めば、もう他のマウスは使えないかもしれない。


『バトルフィールド 3』
▲SteelSeries ExactAimを使用すると、低速時のマウス移動量が小さくなる。ヘッドショットが狙いやすくなるハズだ。

『バトルフィールド 3』
▲SteelSeries ExactAccelはゲーム中に斥候を行う際に使い勝手がいい。画面を一気に見回し周囲の確認をすることが多いため、重宝するはずだ。

 そして最後のSteelSeries FreeMoveは、マウスカーソルの軌跡補正を調整する機能。人間はサイボーグではないので、いくら正確に手を動かそうとしてもブレが起こってしまう。そこでマウスには、通常、手の動きを直線に補正するための機能が備わっている。

 しかしSteelSeries FreeMoveを使用すると、その補正のかかり具合を10段階で調整することができる。自分の手の軌跡そのままをマウスに伝えたい、というゲーマーであれば、補正値を低く設定しておいたほうがよいだろう。逆に初心者ゲーマーの場合は、補正値を高くしておくことで、FPSの乱戦時などに自分の周りに敵が大勢いてパニックになっても、手ブレによる視界の崩れが少なくなるので落ち着いて周囲を見まわせるだろう。


 SteelSeries FreeMoveを0にした場合と最大に設定した場合の比較映像。「わざとやってるんじゃないか!」と疑われるかもしれないくらい軌跡に差がある。「ウソだ」と思ったら最寄りのPCショップなどで試してほしい。


⇒最後はマクロ機能と見た目のカスタマイズ機能を紹介!

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データ

▼『SteelSeries SENSEI』
■メーカー:SteelSeries
■発売日:2011年10月28日
■希望小売価格:11,800円(税込)
 
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▼『バトルフィールド3』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC(対応OS:Windows)
■ジャンル:ACT
■発売日:2011年11月2日
■価格:オープン
 
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