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2011年10月18日(火)

『モンスター・コレクションTCG』と『ゴッドイーター バースト』が奇跡のコラボ! 両者のファンが楽しめる2つの“タイトルデック”をレビュー

文:電撃オンライン

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■タイトルデック“アラガミ”

 続いて、タイトルデック“アラガミ”を紹介する。こちらのデックには《ディアウス・ピター》を筆頭に《ヴァジュラ》《プリティヴィ・マータ》といった、ゲーム内で多くのプレイヤーの前に立ちはだかったアラガミたちが投入されている。その他、大型のアラガミとともにイヤらしくプレイヤーを苦しめた《コンゴウ》や《ザイゴード》といったアラガミも登場する。

『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』
『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』
▲数々のアラガミたちは、カードになっても迫力満点。ちなみに結合崩壊の概念はないので、戦闘中に弱体化することはない。ガンガン攻めていこう。

 これらアラガミたちの特徴は全体的に攻撃力が高く、また戦闘スペルを多く唱えられるというところだ。炎や雷のブレスといった能力が“戦闘スペル”になっており、これを使ってゴッドイーターたちを蹴散らすことができる。

 さらに、ゲーム内での素早い動きを反映してか、戦闘で先手を取りやすくなる“イニシアチブ:+X”を持っているものも多く、非常に攻撃に特化されているという印象を受ける。『ゴッドイーター バースト』におけるアラガミの特徴をうまく再現しているというわけだ。また、《雨宮リンドウ》がゴッドイーターサイドではなく、アラガミに入っているのも『ゴッドイーター バースト』のファンにとってはなんともニクい調整だ。

『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』
▲『ゴッドイーター バースト』を未プレイの『モンコレTCG』ユーザーには「これ本編ストーリーのネタバレじゃね?」という心配もさせてしまう彼。そんなことは気にせず、このカードの強力さを味わえばそれでよし!

 また、戦闘スペルもアラガミの使用する数々の能力を再現しており、どれも凶悪なものになっている。

『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』 『モンスター・コレクションTCG』×『ゴッドイーター バースト』
▲《小雷球機雷》はコストの軽さに対してダメージの期待値が高く、戦闘で先手を取られた時などに使いやすい1枚。アラガミは攻撃力は高めだが防御力は普通なので、しっかり身を守ることも重要だ。

 “アラガミ”デックでの戦い方は、とにかくレベルの高いユニットを展開し、それでフィールドを制圧していくというものになる。上で紹介した大型のユニットはどれも単騎でゴッドイーターのパーティと戦えるほど強いので、それらを小型のアラガミでフォローしていくといいだろう。

 攻撃力が高い上に先手を取りやすく、さらに戦闘スペルも強力と死角がなさそうな“アラガミ”デックだが、もちろん弱点もある。それはパーティの組みにくさだ。デックに投入されているユニットのレベルは2、3、5の3種類。基本は3-3-2か3-5の組み合わせになるが、3-3のみのパーティや5-2のパーティを作らざるを得ない状況が多く、リミットを余らせてしまうことがある。

 また、1パーティにおけるユニットの数が少ないので《スタングレネード》などでユニットを行動完了にされてしまうと、一気にパーティの戦闘力が下がってしまう。確かに1枚1枚のカードパワーでは上回っているが、力押しだけではゴッドイーターに勝てない、ややテクニカルなデックになっているといえるだろう。

■好きなデックを使えばOK!

 ここまで、“ゴッドイーター”と“アラガミ”、2つのタイトルデックを紹介した。“アラガミ”デックをややテクニカルと書いたが、あくまでゴッドイーター側に比べると、というレベルなので、まずは気に入った方で遊んでみるといいだろう。友だちとそれぞれ違うタイトルデックを購入して、交換しながら対戦するのもいい。

 今回、遊んでいて強く思ったのは、2つのデックの見事な差別化だ。どちらのデックもユニットを出して攻める、というシンプルな作りであるにもかかわらず、戦い方がまったく異なっていて、それぞれ違った戦略の立て方を求められる。『モンコレTCG』の深い戦略性を改めて思い知らされた。

 また、普段の『モンコレTCG』よりもカードパワーが全体的に高めに設定されているので、豪快なプレイ感を味わうことができる。これは、『モンコレTCG』ユーザーには新鮮な衝撃になるのは間違いないと思うので、ぜひともこの2種のタイトルデックに触れてみてほしい。『モンコレTCG』のおもしろさ、気持ちよさを再体験できるはずだ。

 さらにすごいのは、そんなに純粋な『モンコレTCG』でありながら、『ゴッドイーター バースト』のファンにも楽しめる作りになっているところだ。2つのデックの扱いやすさはもちろん、力を合わせて集団でアラガミを撃破していく『ゴッドイーター バースト』の魅力が、本当にそのままカードゲームになっている。それだけでなく、ゲームでは使うことのできないアラガミたちの戦いを疑似的に味わうことができるなど『ゴッドイーター バースト』側から見ても新鮮な作品といえるだろう。

 また、『ゴッドイーター バースト』の制作チームが完全監修したフレーバーテキスト(※カードに書かれているセリフや世界観設定など)や、カード化に際してビジュアル化された数々のアイテムなど、ファンなら設定資料としても楽しめるのもいい。総じて『モンコレTCG』というカードゲームとしても、『ゴッドイーター バースト』をより一層楽しめるアイテムとしても、非常に完成度の高い作品になっているので、どちらのファンにもぜひ触れてみてほしい。

 なお、今回のコラボレーションはこれで終了ではなく、12月3日にタイトルブースター『ゴッドイーター バースト』が発売される。まだ収録カードの情報などは出ていないが、第2、第3部隊の面々や新しいアラガミの登場に期待したい。

(C)GROUP SNE/FUJIMISHOBO,BUSHIROAD
(C)2011 GROUP SNE/FUJIMISHOBO,BUSHIROAD
(C)NBGI

データ

▼『タイトルデック ゴッドイーターバースト ゴッドイーター』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2011年9月17日
■価格:1,575円(税込)
 
■『タイトルデック ゴッドイーターバースト ゴッドイーター』の購入はこちら
Amazon.co.jp
▼『タイトルデック ゴッドイーターバースト アラガミ』
■メーカー:ブシロード
■発売日:2011年9月17日
■価格:1,575円(税込)
 
■『タイトルデック ゴッドイーターバースト アラガミ』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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