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2011年10月17日(月)

【PSソフト プレイインプレッション】PSP『戦律のストラタス』──謎の侵略者と人類の存亡をかけた戦いを描く、ドラマチックACT!

文:電撃PlayStation

■生身とロボットの2つのバトルが楽しめるうえにストーリー性も高い!

 外宇宙から飛来した謎の侵略者・ミームと戦う、主人公・九断征四郎と帝特六機の隊員たちの姿を描くACT『戦律のストラタス』。本作はシリーズ作品ではない完全新作ということで、ゲーム内容も紹介しつつ、プレイした(勢い余って1周クリア!)感想&印象をお届けします。

 プレイして最初に思ったのは、かなりストーリー性が高いということ。本作には生身で戦う『防衛モード』とロボットで戦う『殲滅モード』の2モードがあります。まず防衛モードでボスである『特異点』の分身ともいえる『子体』と戦ってボスを倒すための情報を集め、殲滅モードでその情報から立案される作戦のとおりに行動して特異点を倒すのが特徴です。

 でも、どちらもただ戦うのではなく、防衛モードで帝特六機の本部内を移動して隊員たちと会話できるほか、殲滅モードでも要所要所でムービーや会話デモが挿入されます。個人的なイメージでアレですが、ACTで物語というとステージの開始前とクリア後に会話シーンがある程度だと思っていたので、本部内を自由に移動できるのにはビックリ。

 というか、そもそも本部内で会話して物語を進めなければ市街地に出て子体と戦えないので、ホントにACTというよりはA・AVG的な感覚が味わえます。そのAVG部分ともいえるストーリーは……まあ、ネタバレになるのでスルーします(笑)。とりあえず、最初に戦う敵やミームの正体など、意外な展開や真実に驚かされまくるのではないでしょうか。

戦律のストラタス 戦律のストラタス
▲本部内を自由自在に動き回れます。ともに戦う仲間たちはもちろん、名もなき警備兵(?)とも会話できるので、まさに3DのA・AVGをプレイしている気分が味わえます。 ▲会話していると選択肢が出現することがあるほか、場合によっては特別なイベントが起きることも。こういう要素があると、市街地に出られるようになっても、イベント見たさに本部内をウロウロしたくなるのが困りもの(笑)。

 本作のメインディッシュであるアクションパート。防衛モードは、サイドビューの3Dアクションになっていて、主人公の征四郎+2人の隊員の計3人パーティで子体と戦います。格闘ゲームさながらに弱攻撃と強攻撃があるほか、マップに意外に奥行きがあってかなり広い範囲を自由自在に移動可能。

 また、パーティの3人は自由に切り替えられるほか、それぞれ使用武器(征四郎は刀、ある隊員はショットガンなど)が異なるだけでなく、攻撃力や敏捷性(主に移動速度とジャンプ力に関係)といった能力も大きく異なります。

 操作するキャラクターを切り替えるだけで、まったく異なる操作感を味わえるのはとても斬新。しかも、操作していない=待機中のキャラクターは、ダメージを受けていた場合にHPが徐々に回復していくオマケつき。

 さらに、本作ならではの特徴といえるのが、目的が子体を倒すことで得られる『敵子体情報』と、生存者と会話して特異点を倒すヒントにつながる『防衛情報』の2種類の情報を集めるという点。ACTというとすべての敵を倒すことが目的の場合が多いですが、防衛モードはあくまで情報収集がメインなのです。

 そのためか、ワラワラとわいてくる敵を倒すのではなく、マップを自分で移動しつつ、あちこちに存在している子体を倒していくという感じになります。いわゆる"無双"感は少なめですが、特定の場所に存在する子体をザクザク斬ったりバシバシ撃ったりして倒したあと、すぐにおかわり(次の敵)が来るわけではないので、自分のペースで進められるのがステキ!

戦律のストラタス 戦律のストラタス
▲子体は複数の種類が存在し、それぞれ最初の1体目を倒したときに敵子体情報を入手可能。一度倒した種類の子体は、そのあと完全にスルーしても大丈夫そう!? ▲特定の生存者と会話すると、"特定の場所に近づかなかった"といった『特異点』を倒すヒントにつながる『防衛情報』が得られます。

 各種情報は、すべてを集めれば殲滅モードに進むというわけではありません。まずは本部に戻って『上申書』を作成します。そこでは、集めた防衛情報から特異点を倒すために有効と思われるものを選ぶことに。そして選んだ情報が正解なら上申書が承認されて殲滅モードに移行しますが、間違った情報を選んでいると上申書が却下され、いつまでも防衛モードから先に進めないハメになります。

 ただのACTではなく、プレイヤーの頭脳が試される、"考える" ACTになっているんですね。ちなみに「これは承認に必須だろう」と思った情報が間違っていたときは、先に進めない"詰まった"感に本気で泣きそうになりました(笑)。

戦律のストラタス 戦律のストラタス
▲上申書の作成では、複数の防衛情報のなかから特異点を倒すために役立つものを選択。なかには役に立たない=間違った情報もあるので、プレイヤーの判断力が求められます。 ▲間違った情報を選んだり、正しいものでもすべてを選んでいない場合は上申書は却下されます。このダメ出しされたときの悲しさといったらもう……。みなさんにもぜひ味わっていただきたい!

⇒まだまだ続く、プレイインプレッション!

(C)2011 Konami Digital Entertainment

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