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2011年11月10日(木)

【電撃PS プレイインプレッション】PS3『アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-』──お宝を求めて世界をめぐるA・AVG第3弾!

文:電撃PlayStation

 トレジャーハンターのネイトが、お宝を求めて世界中を西へ東へ奔走するA・AVGの第3弾、それがこの『アンチャーテッド -砂漠に眠るアトランティス-』です。

 本作の魅力はなんといっても、映画顔負けの臨場感を味わえること! 演出以外にも、邪魔をしてくる敵組織との張り合いや、古代遺跡での謎解きなど、冒険映画好きにはたまらないシチュエーションをこれでもかというほど詰め込んでいるのが特徴です。序盤からワクワクドキドキの連続で、思わず先が気になってやめどきがわかりませんでした。

 個人的には、日本語の吹き替えも本作の魅力を高めていると思います。洋ゲーマーには「やっぱり英語+日本語字幕でしょ!」という人も多いハズ。自分もどちらかといえばそうなのですが、こと『アンチャーテッド』という作品に関しては日本語吹き替えでよかったと思います。というのも、声優陣たちの熱演が見事にハマっているんです!

 東地宏樹さん演じるネイトは、普段は冴えない男ですが、やるときはやる! といった昭和時代のヒーローを連想させる三枚目キャラ。そして相棒のサリーは、千葉繁さんお得意のくだけた口調が妙にマッチしていて、とても生き生きしています。本作ではアクション中にもキャラがよくしゃべるので、単純にセリフを聞き逃すことがない、というゲーム的なメリットももちろんありますケドね。

アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス
▲テンポよく進む会話は聞いていて気持ちイイです。ときにシリアス、ときにコミカルというように、同じキャラでもシーンによってまったく印象が変わることも。 ▲ほかのキャラクターも個性的な人ばかり。とくに本作では、ネイトたちの過去に関係するキャラが登場するため、シリーズファンは必見です。

 ジャングル、雪山と旅してきたネイトが、今回挑むのは広大な砂漠地帯。PS3でも屈指のリアルさを誇る本シリーズですが、本作の砂漠の表現も凄まじいです! そのリアリティたるや、砂の1粒1粒まで作っているのではないかと思うほど。ネイトが歩いたあとには砂に沈んだ足跡が残り、照りつける太陽は画面のこちら側にいてすら暑く感じます。

 もちろん、出てくる地域は砂漠だけではありません。フランスやシリアなど、各国をまたいで財宝への手がかりを探していくわけですが、場所ごとに全然色あいが違っていて、プレイしていて飽きません。人々が行き交う街があれば、廃墟同然の古城、汚い地下トンネルなど、さまざまな場所がありますが、どこも空気感がリアルなんですよね。ビジュアルと音だけで、ここまで雰囲気を出せるものなのかと感心しっぱなしでした。

アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス
▲感情移入しすぎて、ネイトが砂漠を延々と歩くシーンでは、こちらもツライ気分になりました。現実では椅子に座っているだけなんですケド……。 ▲哀愁漂う古城跡地。光の差し加減なんか妙にリアルで、ノスタルジーを感じざるをえません。

 お手軽な操作で味わえるダイナミックなアクションも見逃せません。冒頭で言ったような、映画のような臨場感を味わえる秘密がここにあります。銃撃や格闘、ジャンプといった基本的な動作はもちろんのこと、障害物へ隠れながらの射撃や、物カゲから飛び出してからの奇襲、断崖絶壁の上り下りなど、ド派手な行動が、それぞれボタン1つで可能なのです! 

 また、どの操作もプレイヤーが思ったまま直感的にできるのがポイント。アクションが苦手なプレイヤーの方でも、自然にネイトがカッコイイアクションを決めてくれるハズです。

 このように、かゆいところにも手が届くスムーズな操作感のおかげで、自分とネイトの一体感が増し、より自然にゲームの世界へ引き込まれていきます。冒険映画ではお約束の崩れる建物などからの脱出シーンなんて、あまりにも臨場感がありすぎて「うわっ!」とか声が出ますもん。こういったシーンは通常とは異なる視点になるのですが、操作はより簡単になる(移動方向の修正とジャンプぐらい)ので、むしろアクションが苦手という人にこそプレイしてもらいたいですね。

アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス
▲天井から吊るされたシャンデリアなどにつかまることで、新たな道が開ける場合も……! 道なき道を進むのが、まさに“冒険”という感じ。 ▲背後から迫りくる大量の水! 脱出シーンはカメラの手前に向かって進むため、背後の恐怖と手前の視認困難さが、より気持ちを追い立てます。

『アンチャーテッド』といえば、凝った謎解き要素。謎を解くためのヒントがネイトの手帳に記されていて、それと実際の仕掛けを見比べながら解いていくことになります。カンのいい人ならすぐ気づくかもしれませんが、パズルやナゾナゾが苦手な自分は、ところどころでやや悩んでしまいました。

 しかし、相棒のサリーがヒントをくれるだけでなく、一定時間以上悩んでいると、より詳細なヒントが表示されるので安心! どうしてもわからない場合でも、答えを教えてくれるので詰まることはありません。……その場合はかなり悔しいですケドね。

 また、プレイしていると、ステージのさまざまな場所に財宝が隠されているのを目にすると思います。別に無視して進んでもかまわないのですが、一定数集めるごとにトロフィーが開放されるので、トロフィ―集めが好きな方はぜひ探してみてください。一見しただけではわかりづらい場所にあることも多く、なかなか探しがいがありますよ!

 くわえて、オンラインに接続して、世界中のプレイヤーと協力・対戦プレイを楽しむこともできます。自分もまだオンラインは少ししかプレイしていませんが、『ストーリー』モードとはまた違った感覚で楽しめました。『ストーリー』モードが映画を観ている感覚なら、『マルチプレイ』モードはフットサルのような、ライトなスポーツを楽しんでいるような感覚でしょうか。

 このように、1人でも多人数でも楽しめる、非常にやり込みがいのある作品となっています。過去作をやったことがない人でも、ストーリー自体はそれぞれの作品で完結するようになっているので心配無用! 逆に、本作をプレイしてみて、気に入ったら過去作もプレイしてみることをオススメします。ベスト版が発売されて、安く買えますしね!(電撃PlayStation 担当ライター hororo)

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