2011年11月14日（月）
タイトルの“宴”のように盛り上がってほしい！ 山本真ディレクターが『戦国BASARA3 宴』開発の1年間を振り返る
◆ボイス量は4倍!? システムについて語る
――解放タイプが、戦刻ブーストと戦極ドライブになっていますが、なぜ2種類入れたのですか？
1つ加わることで、使い分けができるようになっています。戦刻ブーストはコンボを稼ぐことに使えます。戦極ドライブは攻撃力が圧倒的に上がる上に、100人斬る度に入るので、ボスや状況にあわせて使ってほしいです。戦極ドライブは本当に強くなるので、発動した時は敵を圧倒できますよ！
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| ▲戦刻ブースト | 戦極ドライブ |
――山本ディレクターはどちらが好きですか？
ステージや使う武将にも関係するので一概には言えませんが……関ヶ原の合戦で戦刻ブーストを使い、コンボ数を最大までしてカンストさせるのが、かなり気持ちいいです。我々の中では、関ヶ原ブーストと呼んでいます（笑）。
――使い分けといえば、味方武将もタイプを選べるようになりましたね。
『戦国BASARA3』では、“仲間アシスト”だけだったんですが、今回は“仲間アシスト”にするのか、“タッグモード”にするのを選べます。
タッグモードでは、ガードしながら×ボタン（Wii版はbボタン）で自由にキャラを変えられます。ジャンプ中でも変えられるため、コンボのバリエーションは開発でも把握できないくらいの数です。固有技も含めるととにかく多いので、プレイしてぜひ教えてほしいですね。
――タッグモードは、欠点を補うことができそうで、使い勝手はよさそうだと感じました。
例えば移動が遅いキャラでも、パートナーの足が速ければ補うことが可能です。あと、連れていった仲間武将も育つので、育成もできます。育ったキャラでラクをするか、一緒に育てるために弱い武将を連れていくか。これも状況に応じて、使い分けてほしいですね。
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| ▲うまく使えば、新たなコンボを生み出せるタッグモード。その組み合わせは無限!? | ||||
――連れていける一般武将も増えているのでしょうか？
少し増えていますね。本作から始める人は、その量に驚かれるかと思います。
――ちなみに、直江兼続がプレイアブルキャラになることはありますか？
兼続は“第1回 BSR48選抜総選挙”で1位になったら、プレイアブル武将になるという公約をしています。なので1位になれば、実現しますよ。ただ、今思えば、大河ドラマにもなっているので、プレイアブルキャラでないのはもったいない気もするんですが……。それもこのシリーズらしさかもしれません。
――難易度・婆裟羅はどのくらいまで鍛えてから行くのがいいのでしょうか？
プレイヤーのレベルにもよると思うのですが、ちょっと育てたくらいでは結構しんどいと思いますね。敵の体力も多く、攻撃力も高いので、ぜひ鍛えた武将で挑んでください。あと難易度ですが、天下統一モードの中でも、その時々に応じて変更できます。ちょっと壁に当たったと思ったら変えて遊べます。逆に、最後だけ難しくすることも可能です。
――敵のアルゴリズムも調整していると聞きました。
これまでにお話してきた、“より爽快に”というところとかぶるのですが、より気持ちよく遊んでもらうためにワラワラ感を見直しています。敵兵が自分の視界に入るようになっていたり、近くに寄ってきたりということも変更しています。
――遊んでいて、ボイス量がかなり増えたように感じたのですが？
圧倒的に増えています。『戦国BASARA3』はマジメに時代を描きたかったので、あまりしゃべらなかったんですが、今回は過去の作品と比べてもストーリーボイスが4～5倍になっています。ストーリーモード中では、ストーリーモードのセリフしか聞けないんじゃないか、というくらいに多いです。話すスパンも短くして、いろいろなセリフをしゃべるので、そこも注目していただければと思います。
――収録は大変だったのでは？
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30武将を新規で収録しましたからね！ その間は僕のスケジュールに、いろいろ影響しました。でも声優さんは、そこにいない人を想像して、さもいるように収録していく。その様子は毎回感心します。収録は大変でしたが、楽しんで見ていました。
――アフレコで印象的だったことがあれば、お願いします。
コミカルなパートが多かったので、和やかな雰囲気でやれました。あとは歌が苦労しましたね。大友宗麟だけでなく、他の人にも歌ってもらっているのですが、つられて歌ってしまうことがありました（笑）。
――レベルを200まで上げられるようにした理由を教えてください。
前作では100まで上げられたのですが、ある程度から先は固有技や固有奥義がパワーアップするわけではありませんでした。本作でも何か変化するわけではないんですが、プレイして育てている実感を与えたいと思ったからです。正直、100までいったらすでにすごいと思うんですが、前回やりこんでいた人が武将との時間の共有感を得られないのはちょっとさみしいので、200までにしました。
――100にするのもすごいと思うんですが、200にするファンも多いんでしょうね？
バサラは間口が広くて短い時間でも遊べるので、「このキャラとこのキャラだけ遊ぶ」というように、好きに遊んでもらえればいいと思うんです。……もちろん、全武将を愛してもらえるように作っていますが（笑）。
――称号も増えているのでしょうか？
増えています。前作を遊び尽くした人も、また集める楽しさを味わってもらえると思いますよ。
――セーブデータを引き継げるタイトルはよくありますが、同期するのは珍しいですね。
僕らとしては、『戦国BASARA3』も一緒に遊んでほしいという気持ちがあったのです。そこで、できるところだけですが同期させました。ただ、レベルもあり、武器もあり、要素もたくさんあります。同期はかなり苦労しましたが、プログラマーや企画がいろいろ「ここだったらできる。こうやったらできる」というポイントを見つけてくれて実現しました。データ同期はオートもありますし、手動でも簡単に同期できます。
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