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2011年11月14日(月)

【電撃乙女部】ワンステップ上の女性のために――『FabStyle』女性ブロガー限定の先行体験会を開催

文:電撃オンライン

 コーエーテクモゲームスは11月13日、3DS/DS用ソフト『FabStyle(ファブスタイル)』の女性ブロガー限定先行体験会を同社内で開催した。

 本体験会の狙いは、女性の生き方をトータルでゲーム化した『FabStyle』の楽しさや魅力を、情報に敏感な女性ブロガーに知ってもらおうというもの。当日は約30名のブロガーが来場して、発売前の本作品にいち早く触れていた。

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▲先行体験会は事前抽選の上、完全招待制の女性ブロガー限定で行われた。

■世界で一番、感性が優れている日本女性のためのゲームを作りたい

 先行体験会では、まずコーエーテクモゲームス取締役名誉会長にして、本タイトルのゼネラルプロデューサーでもある襟川恵子氏が登場して、『FabStyle』開発までの経緯や、そのコンセプトについて次のように語った。

 襟川氏はその仕事柄、国際会議などにも頻繁(ひんぱん)に出席してきた。しかし、諸外国には女性経営者や役職につく女性がいるのに、日本にはほとんど見られない。「歴史を紐解いてみても、世界で一番能力が高く、感性も優れているのは日本女性です」と明言する襟川氏は、そんな女性がもっと活躍して世界に貢献できるようになるためのゲームを作りたいと長年構想していたが、それに適したハードウェアがなかったとのこと。3DSの試作機を初めて見た時、ユーザーを楽しませつつ自分の想いが反映できるゲームが作れるのでは、と考えたそうだ。

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▲コーエーテクモゲームス取締役名誉会長・襟川恵子氏が自ら、開発コンセプトや『FabStyle』にかける思いを、参加者に向けて語った。

 また『FabStyle』では、プレイヤーがアパレルショップの店長として小売業の仕組みやビジネスの基礎知識を学ぶことができる。また、お店のランクアップにともないさまざまな客層を通じて、テーブル&ビジネスマナー、一般常識が問われる場面もある。ゲーム内でこういった知識を磨けば女子力アップ向上も図れ、さらに複数の男性との恋愛要素も盛り込まれているとのこと。

 「女性の手で企画し、開発されたゲーム『FabStyle』のどこかをキッカケにして、今より一歩前へ踏み出してほしい。そしてさらにワンステップ上を目指し、年越し蕎麦のような細く長い人生ではない、最高に太く、長く人生を楽しいでいただきたい」と襟川氏は述べた。

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 続いて、開発を手掛けた“ルビー・パーティー”の園部氏より、キャラクター作成やイベントシーンなど、より具体的なゲーム内容の紹介が行われた。プレイヤーが姉から引き継いだアパレルショップは、お店の売り上げ目標をクリアしつつレベル1~4へのステップアップを狙っていかないといけない。レベル3以上になると高級ブランド品の仕入れができ、ショップを訪れる客層が変わったり、プレイヤーを支えるベテラン店員マヤの接客態度がより丁寧になったりと、さまざまな変化があるようだ。

 襟川氏も先に触れていた、ゲームを通じた女子力アップについて園部氏は、“アカデミー”の授業を挙げた。主人公がショップ経営と平行して通うアカデミーでは、フォーマルな場面でのテーブルマナーから、名刺を持ち合わせていないときの対応方法、列車内での上座と下座など、すぐ実践で役立ちそうな知識を学べるのだ。これについては体験会の後半で襟川氏も、「エレベータ内での立ち位置、上座下座など本当は全然大したことではない。でも気にする人はいるし、そんなつまらないコトで損をしてほしくない。そういったマナー/ルールを知っていれば自然に振舞える」と重ねて強調していた。

 気になる恋愛要素についてだが、先日の完成披露会レポートにもあるように、同級生や医者、取引先の銀行員など複数の男性が『FabStyle』には恋愛対象として現れる。彼らとのムービーシーンには、自分で選んだメイクや髪形、服装がそのまま反映されるので、オシャレにも気合が入るというもの。

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■男性キャラクターにはすべて実在のモデルがいる!?

 この後は参加者は全員に3DSとヘッドホンが渡され、1時間の試遊タイムへ。実際に体験プレイを行ってみたが、ショップの経営は仕入れがカギ。最初は扱えるブランドのジャンルも少ないく、コンセプトを決め打ちして仕入れ商品を限定するか、それともまんべんなくお客様の要望に答えられるようにするか。また、春夏・秋冬の切り替え時に在庫を抱えすぎないよう調整したりと、さまざまな場面で判断力が試される。

 一方でゲーム開始直後から、学校の同級生である夏木礼央や、取引先の銀行員にして姉の友人の森宮仁など、男性キャラクターがつぎつぎと登場。「来月の目標を達成できたら、僕とディナーの約束を」などと甘いセリフを言ってくれるので、目標クリアばかり気にするのではなく、ちゃんと楽しみながらゲームを進行できた。実際、体験会終了後に女性ブロガーからは「もう少しでディナーにいけたのに、時間が足りなかった!」といった声も聞こえていて、『FabStyle』の魅力はしっかり伝わっていたようだ。

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 ちなみに、試遊終了後の質疑応答で「襟川さんのオススメキャラクターは誰ですか?」という質問が。これに対して「登場人物には全員、実在のモデルがいます。でも、登場するどの人とも私は結婚してないんですよね。ただ、もし私がこの人と結婚したらうまくいかないだろうな、という人も入っているんです」と回答し、会場からは笑いが起きた。

 最後に襟川氏は「これから世の中がどんどん多様性を増す中、ちょっと勇気を出してチャレンジし、情熱があれば最高の生き方ができます。ぜひ皆さんにもっと“FabStyle”を味わっていただきたいと思います」と述べ、体験会は終了となった。

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