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2011年11月22日(火)

【まり探】『スーパーダンガンロンパ2』の極秘情報をゲット!? 『ダンガンロンパ』開発スタッフインタビュー

文:電撃オンライン

■廉価版の限定BOXに同梱される“モノクマBigストラップ”はココがすごい!

――『ダンガンロンパ』のPSP the Best版(廉価版)が11月24日に発売されますが、その限定版となる『ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生 超高校級の限定BOX』を発売することになった経緯を教えてください。

寺澤:廉価版の限定版って普通はないですよね。やろうと思った時に調べましたけど、ほとんど例がありませんでした。実は、最初に『ダンガンロンパ』を発売した時、限定版を作ろうとしたんです。

齊藤:モノクマのグッズなどを付けて出そうと思っていたんですが、『ダンガンロンパ』自体が成功するかどうかわからない状態の中、やはり最初の段階では実現が難しくて。「続編を作る際は限定版を作りたいですね」という話をしていたんですが、1周年で廉価版が発売されることが決まった時に、「じゃあ、やろうか」と。

寺澤:ただ特典付きの限定BOXとなると、以前に買っていただいた方も購入してくれる可能性が高い商品になるので、社内で議論は起こりました。だから、「とにかくお得感のあるものを!」ということで、何を同梱するかは検討に検討を重ねました。もちろん、今回限定版で初めて『ダンガンロンパ』に触れる方にも、初めからどっぷりと作品の世界に入り込んでもらえるようなアイテムになったんじゃないかなと思います。

――『限定BOX』の同梱特典“モノクマBigストラップ”を作られた経緯を教えてください。

寺澤:初代『ダンガンロンパ』の予約特典“モノクマストラップ”は、用意した数が3万個くらいだったんです。ソフトを買ってくださった10万人のうち3万人にしかわたっていないし、発売後しばらくたってから盛り上がったタイトルなので、手に入れられなかった方たちから「モノクマストラップが欲しい」という声をたくさんいただきました。だったら今度は予約特典ではなく購入特典にして、さらにもうちょっと豪華にしようと。

――どの点がパワーアップしているのでしょうか?

小高:今度は電池付きなんです。電池の交換ができます。

寺澤:あと全体的に大きくなって、ボイス数も増えました。前回は2種類でしたが、今回はたくさんの種類のセリフが聴けるので、喜んでいただけると思います。

【まり探】
▲寺澤さんがもっているのが、モノクマBigストラップ。『ダンガンロンパ』の予約特典だったモノクマストラップと比べて、一回りほど大きくなってボイス数が増加した。

――では、同じく『限定BOX』の同梱特典“オリジナルドラマCD”の注目ポイントを教えてください。

小高:ドラマCDでは、『ダンガンロンパ』本編の世界ではなく、あのキャラクターたちが普通の学園生活を送ったらこういうやりとりをするんだろうなというifの世界が楽しめます。緊張感がないと言うと変ですが、本編とはまったく異なる味わいになっていますので、キャラクターたちのホッとできるやりとりを聴いていただければと思います。

寺澤:本編の好感度イベントを楽しんでくれた方たちから、「事件が起こっていない学園でのキャラクターたちの絡みが見たい」という声をたくさんいただきまして。続編への希望として、殺し合いではなく彼らが楽しい学園生活を送っているゲームを作ってくださいという意見も多かったんですよ。でもゲーム本編でそれをやるのは難しいので、ドラマCDで楽しんでいただければと思います。

――ドラマCDには、モノクマも登場しますか?

小高:出てきます。大山のぶ代さんにも出演していただきました。

寺澤:最初声優さんのスケジュールもなかなか合わなくて、全員は無理だと思って進めていたんですが、最終的には全員に参加していただきました。別録りにはなりましたけど。声優さんたちも、「『ダンガンロンパ』ならやりますよ」と言ってくださって。あと、声優さんのインタビュー映像も収録しているんですが、こちらもすごくおもしろいです。ご期待ください。特に椎名へきるさんのインタビューは、かなりゆるくておもしろいですよ!

齊藤:声優さんが顔出しをして作品について語るというのは、アニメではよくありますがゲームでは珍しいんですよね。キャラクターを演じてくださっている声優さんが好きな方も、楽しめる内容になっていると思います。

――ドラマCDの収録時に印象的なエピソードがありましたら教えてください。

齊藤:大山さんにモノクマの等身大ぬいぐるみをプレゼントしたら、非常に喜んでくださいまして。インタビュー映像を撮っている時も、まるで我が子のように抱っこしながら話されていました。本当に気に入ってくださったみたいで、お持ち帰り用の箱を用意したんですが、箱に入れず抱きかかえたまま電車で帰るとおっしゃるので、あわててタクシーを呼んで乗っていただきました(笑)。

寺澤:大山さんがモノクマのでっかいぬいぐるみを抱えたまま電車に乗られたら、それはもう事件ですよね(笑)。

齊藤:すごくモノクマを愛してくださっていて、本当にありがたいです。

【まり探】
▲『ダンガンロンパ希望の学園と絶望の高校生 超高校級の限定BOX』のBOXパッケージは、キャラクターデザインを担当した小松崎類さんの描き下ろしイラストを使用している。

――ゲームについてですが、廉価版で改良されている要素について教えてください。

齊藤:今回、特典付きの限定BOXを発売することで一度プレイした方も廉価版を購入する可能性が高いと考えまして、もう一度遊んだ時に「操作性がいい」と感じていただくためにいろいろと改良しました。具体例を挙げますと、クライマックス推理のコマを大きく表示したり、テキストバックログのスクロールスピードを早くしたりといった点ですね。

小高:僕は“?”マークの表示が速くなったのがうれしかったですね。あと、キャラクタースキルの“ダッシュ”と“観察眼”が最初から使えます。

――それはすごい! 序盤の探索がかなり楽になりますね。

小高:非常にテンポよくゲームを進められると思います。

寺澤:触り心地はかなりよくなっていますよ。

――追加されている要素は?

小高:ファンブックに収録したり、販促用に使用したイラストを追加しました。描き下ろしのイラストはありませんが。

寺澤:廉価版ではキャラクターの設定画も追加しています。

齊藤:ギャラリーは30枚くらい増加しています。雑誌にしか掲載されていないイラストもあるので、メダルを使ってぜひ見ていただければと!

小高:ただ、セーブデータが引き継げなくなってしまいました。その点はご了承いただければと思います。すみません!

寺澤齊藤:ごめんなさい!

■超高校級の諜報員・神代優兎くんは予想以上に引かれました……

――次に、『ダンガンロンパ/ゼロ』(星海社刊)についてお伺いします。本書を書くことになった経緯を教えてください。

小高:もともと僕自身が書かないとしても、『ダンガンロンパ』をノベル化したいなとは考えていたんです。それでゲームが発売された直後くらい、僕がTwitterを始めたころに出版社の方から直接Twitterでコンタクトがありまして、企画がスタートしました。

齊藤:『ダンガンロンパ』の舞台を終わらせたくなくて、続編では描けない部分をなにかしらの形で出したいと、ずっと話していたんです。

小高:ちょうどその時に、ノベルのお話をいただきまして。ただ、自分で書くよりはライトノベル作家の方とかに書いていただきたいなと思っていたんです。でも、直接声をかけていただいてちょっとノリ気になってしまいまして、自分で書くことになりました(笑)。

――執筆していて苦労したことは?

小高:僕はゲームシナリオライターなので、小説家ぶっても仕方ないかなと思いまして、どうすれば自分らしく『ダンガンロンパ』っぽくなるのかなとすごく迷いましたね。試行錯誤して書きながら、『ダンガンロンパ』のファンの方々には本当にこれで満足してもらえるのかなと。正直、途中で何度もやめようと思ったくらい大変でした。

――ご自分で気に入っているキャラクターはいますか?

小高:神代優兎くんですね。超高校級の諜報員。

――ああ、いつもパンを食べている。

小高:ええ、ただ読者の方からは思った以上に引かれてしまって。下ネタがすぎると(笑)。

寺澤:あれは引かれますよ。最初読んだ時はあまりに下品でビックリしましたから(笑)。

――『ゼロ』の登場キャラクターで『2』に出るキャラはいるでしょうか……?

小高:それはどうでしょうか? でも、『ゼロ』『1』『2』は地続きの世界観になっていますので、『ゼロ』を読んでいると『2』をより楽しめるとは思います。読んでいただけますとうれしいです。

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