2011年11月19日(土)
小説やTVアニメとして人気を呼んだ『とらドラ!』の新たなドラマCDシリーズ第1弾が、11月23日にフロンティアワークスから発売される。
『とらドラ!』は、竹宮ゆゆこ先生が執筆する電撃文庫。目つきは悪いが家庭的で普通の男子高校生・高須竜児と、ちっちゃいけれどとても凶暴で周囲から“手乗りタイガー”と恐れられる美少女・逢坂大河の日常が描かれるラブコメディだ。
ドラマCDシリーズは、各巻ごとにメインとなるキャラクターが異なる構成となっており、第1弾は川嶋亜美をメインにした“チワワ注意報!?”となっている。
■ “チワワ注意報!?”ストーリー ■
人気モデルである亜美がドラマで三姉妹の次女役を演じることとなり、その練習のために長女役を実乃梨、三女役を大河にお願いする。
役作りとして大河のマンションで共同生活をする3人は、本当の姉妹のように共同生活を楽しんでいた。そんな中、竜児も恋人役として亜美とデートをすることになり、ギクシャクしながらも本当の恋人同士のようになっていくが……。
CDには“チワワ注意報!?”に加えて、高須泰子・恋ヶ窪ゆり・インコちゃんによる“三十路シリーズ”3編と、出演声優によるキャストトークが収録されるとのこと。ドラマCDの収録を終えた釘宮理恵さん(逢坂大河役)、間島淳司さん(高須竜児役)堀江由衣さん(櫛枝実乃梨役)、喜多村英梨さん(川嶋亜美役)、野島裕史さん(北村祐作役)、大原さやかさん(高須泰子役)、田中理恵さん(恋ヶ窪ゆり役)、後藤沙緒里さん(インコちゃん役)のインタビューをお届けする。
▲こちらは、ドラマCDに出演した声優陣の写真。前列左から喜多村さん、釘宮さん、間島さん、野島さん。 |
▲堀江さん(左写真)、大原さん(右写真左)、田中さん(右写真右)は別収録でコメントをいただいた。 |
――収録を終えての感想をお願いします。
釘宮さん:久しぶりの収録でホントに楽しかったです。キャラクター同士の仲は当時のままだなという感じがして、それぞれの関係性を思い出しながら、伸び伸びと楽しく演じることができました。
野島さん:釘宮さんが言った通り、何も変わらずみんな楽しく仲よくな感じだったんですけど、気づいたところは自分が年を取っていたということです。2年半分若くしないといけないなってことを痛感しました(笑)。
間島さん:すごく楽しい収録でした。キャラクター同士の仲のよさは皆さんおっしゃっていた通りで、相変わらずの仲よしだなと思いました。特に僕は今回、北村と家でいろいろと遊んでましたが、ああいうシーンってTVシリーズの時にはあまりなかったかもしれないですね。逆にそれが新鮮だったと思いました。あとは今回あんまり大河のせいでひどい目に遭ったりしていないので、それも新鮮な感じがしました。でも、こういったお話自体が新鮮に感じられたので、懐かしさとともに新しい面も見ることができたのかなという気がしました。
喜多村さん:イェイ! って感じで、まったりしつつも団結力で進んだ収録でした。久しぶりのOVAの収録もちょっと前にあったこともあり、みんなのキャラクターもブレることもなく、台本上でのセリフでもキャラクター同士の温度差もなく、『とらドラ!』ワールドでしっかりバシッと収録できたんじゃないかと思います。
新しい発見は、竜児(間島さん)に似ています。亜美ちゃんはTVシリーズだとドロドロしたところに介入したり、かませ犬が多かったりしましたが、今回のドラマCDではタイガーやみのりんとの“女の子のかしましい口ゲンカ”みたいなものができたので、演じていてすごく楽しかったですし、亜美ちゃんも亜美ちゃんらしいところがこのドラマCDで見えたなと思いました。
後藤さん:キャラクター同士の仲のよさは相変わらず……私はインコなのでちょっと一歩引いた位置で皆さんのお芝居とかを聞いていて、「そうそう、こういう空気感だったなぁ」ってちょっと懐かしくなりつつ、インコはインコで愛してもらえていたなと思いました。
堀江さん:相変わらずテンションの高い仲のよさで、とても楽しかったです♪ 今になってみて、あんなにいろいろ言い合えるって、相当仲がよくないとできないなと思いました(笑)。
大原さん:とてもリラックスして収録に臨むことができました。私にとってもかけがえのない作品であり、わすれがたいキャラクターでしたので、またほんわかカワイイやっちゃんを演じることができて、とてもうれしかったです。
田中さん:やはりゆりちゃんは結婚願望が強いのだなぁ、と思いました(笑)。私と一緒!?(笑) でも自分でウェディングドレスは買いません……。
――今作におけるご自身の役はどんな立ち位置で、どのような活躍をされましたか?
釘宮さん:今回、亜美ちゃんからの要望でみのりんと大河とで、三姉妹に扮するという形でした。まさかの設定というか、「そんな……ギクシャクしちゃうんじゃないの?」と思ったのですが、最終的にとても楽しい感じになりました。もちろん亜美ちゃんとはドタバタしていて、さらにみのりんも加わり三つ巴の展開だったのですが、そんな中でも女の子同士の心の交流が描かれていたのではないかなと思います。
野島さん:僕は大勢に影響のない立ち位置だったんですが(笑)、それこそ“北村らしい自由な感じ”を思う存分出させていただいた役回りだったなと思います。
間島さん:いつもの竜児は亜美に対して向きあうシーンってあんまりなかったので、亜美とデートをするっていうのが不思議な感じでした。でもそれがまた、亜美の気持ちに対するなんらかの表れだったりするところがありました。その部分はゲーム『とらドラ!ポータブル』の収録を思い出しましたね。ifストーリーという感じがすごいおもしろかったので。
堀江さん:今回は、大河とあーみんを少し結びつけるような役どころでした! 今回は3姉妹の長女として頑張っています。
喜多村さん:CDのタイトルに『SP.1~チワワ注意報!?~』とある通り、今回は亜美ちゃんにかなりスポットが当たっていて、要所要所で亜美ちゃん節が炸裂しています。完璧な黒亜美ちゃんだったり、時々垣間見れる白亜美ちゃんだったりとか、この辺はTVアニメの第5話から登場していた当時を思い出すような感覚になりましたので、TVアニメの亜美ちゃんを応援してくれている方は、ドラマCDでもあますところなく亜美ちゃん節を堪能できるんじゃないかなあと。そういう立ち回りがふんだんにありますので、ご期待ください。今回の役割は主役です(笑)。
後藤さん:役割はインコなのですが、今回は、やっちゃんやゆりちゃん先生との絡みがあったなっていうのがインコとしては楽しかったです。
間島さん:インコちゃんとの絡みはドラマCDならではだもんね。
後藤さん:そうですね。あんまりTVアニメではゆりちゃん先生とかと絡むことなんてなかったので、完成がすごく楽しみですね。
大原さん:三十路シスターズは、相変わらず本編には絡まないまま(笑)、妄想をくりひろげつつ、主にゆりちゃんが笑ったり泣いたりしつつ楽しく酒盛りしています! ……つまり、前作とあまり変わりません!
田中さん:飲んでましたねぇ、またママさんと(笑)。「飲まなきゃやってられないのかぁ!!」と突っ込んでみたりしました。飲んでひたすら自分の結婚はいつなのかと悩む感じになっておりました。なんと 切実な……(笑)。
――それでは最後に、このCDの発売を待つファンへメッセージをお願いします。
釘宮さん:キャスト、スタッフ一同で楽しみながら作りました。皆様の元にこういった形でお届けできるのは本当に久しぶりですが、当時の風を感じていただきたく思いますので、ぜひお手に取ってみてください。よろしくお願いします。
野島さん:個人的に普段、アパレルショップの店員さんとか、自転車ショップの店員さんとか、あんまりアニメを見てない方でも、『とらドラ!』はおもしろかったと言ってくれる人が多かったので、CDの発売をご存じの皆様は、普段アニメを見なさそうな人にも宣伝していただけるとうれしいです。意外と見ている可能性が高いと思いますので!
間島さん:たくさんの方から期待していただけたからこそ、またこうやってドラマCDとして帰ってくることもできたと思います。そのドラマCDが完全に新作として作られ、竜児を演じられたことは、僕個人もこの作品のファンとしてすごくうれしかったです。皆さんにもこのうれしさをお届けしたいなと思っております。
喜多村さん:えー、聴かないなんて、亜美ちゃんわかんなーい。
後藤さん:キャストさんやスタッフさんの『とらドラ!』に対する愛情がつまったCDになったんじゃないかなと思いますので、どうぞ楽しみに待っていてほしいです。
堀江さん:相変わらずテンションの高い、一筋縄ではいかないような『とらドラ!』の世界を楽しんでいただけたらうれしいです♪
大原さん:『とらドラ!』ファンの皆さま、お待たせいたしました! 新録のドラマを久しぶりにお届けできることに、私たちも興奮しています。おそらく、いろいろ、パワーアップしていますので、どうぞお楽しみに♪
田中さん:ゆりちゃんの独身生活を終了させるためにも ドラマCDのシリーズをもっと……!!(笑) まぁ……。きっと……(ゆりちゃんの結婚は)無理でしょう!!
(C)竹宮ゆゆこ/アスキー・メディアワークス/「とらドラ!」製作委員会