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2011年11月30日(水)

【電撃PlayStation】アサシン教団の歴史を作った男たちの軌跡――『アサシン クリード』シリーズの物語を振り返る!

文:電撃PlayStation

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【『アサシンクリードII』ストーリー】
■最強のアサシン=エツィオの誕生と復讐劇

 エツィオ・アウディトーレ。フィレンツェの大銀行家であるアウディトーレ家の次男である彼は、頼れる父母や兄弟たちに囲まれ、自由気ままな青春時代を謳歌していました。ですがその平穏は、突如として破られます。父ジョヴァンニと兄、弟の3人が罪人として囚われ、父が信用していた判事のウベルトに処刑されてしまったのです。

 この罪はもちろんぬれ衣で、アウディトーレ家と対立していたパッツィ家が企んだものでしたが、その裏にはテンプル騎士団の姿が……。じつはアウディトーレ家はアサシンの末裔で、アサシンとして活動していたジョヴァンニは、テンプル騎士団の恨みを買った末に殺されてしまったのです。

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▲『ACII』より。日々を楽しむだけの自由な人生から一気に転落したエツィオ。復讐を動機に、彼は急速に成長していきます。

 目の前で家族を殺されながらも、辛くも処刑場からの離脱に成功したエツィオは、復讐を決意。父の残したアサシンの衣服を身にまとい、父の協力者の盗賊や娼婦、さらには親友であるレオナルド・ダ・ヴィンチの力を借りて、ウベルトを処断することに成功します。

 そして彼は、残された母と姉とともにフィレンツェを脱出。叔父のマリオのいるモンテリジョーニを訪れ、そこでアサシンの修行を積みます。アサシンとしての優れた資質を持つ彼は、数年で暗殺技術をマスターし、仇敵・パッツィ家への復讐も成功させるのでした。しかし、彼の戦いはまだ終わりません。

 エツィオは、パッツィ家の裏で糸を引いていたテンプル騎士団が、次のローマ教皇の候補者でもあるロドリゴ・ボルジアとその配下であることをつかみます。彼らを追い、エツィオはトスカーナやヴェネツィアへ遠征。盗賊のアントニオや傭兵のバルトロメオなどの協力者を得て、ロドリゴ配下のメンバーをすべて闇に葬ります。

 そして、ついにロドリゴと対峙したエツィオは、ロドリゴを取り逃しながらも、相手が持っていたエデンの果実を奪い取ることに成功。秘宝の力を解析するべく、しばらくの間だけ身を潜めるのでした。

 十数年にもおよぶ探索の結果、アルタイルが残した写本をすべて集めたエツィオは、写本とエデンの果実と共鳴させることで、『ローマに秘宝に関係する宝物庫がある』という情報をつかみます。宝物庫に何があるか確かめるために、そして、すでに教皇になっていたロドリゴとの決着をつけるために、ローマ・ヴァティカンに向かいます。その結末は『ACII』でぜひ体験してみてください。

【『アサシンクリード ブラザーフッド』ストーリー】
■エツィオvsチェーザレ 栄華と落日の物語

 アブスターゴ社からの逃避行を続けるデズモンドたちは、新たな情報を得るため、かつてエツィオが拠点としていたモンテリジョーニのヴィラへ到着。そこでアニムスを使い、これからの戦いに必要な秘宝・エデンの果実を手に入れるべく、エツィオの記憶をより深く探ろうとします。

 最初にたどった記憶は、ローマでのロドリゴとの戦いから少し時間が経過したもので、ヴィラで束の間の休息をとるエツィオの姿が見られました。ですが、そこにロドリゴの息子であり、教皇軍の司令官を務める軍人であるチェーザレ・ボルジアの軍が強襲。エツィオは深手を負い、エデンの果実もチェーザレに奪われてしまうのでした。

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▲『AC ブラザーフッド』より。この時点でのエツィオは40代で、体力こそ少し衰えたものの、豊富な人生経験と熟練の技を持ち合わせており、アサシン教団のトップとなるのにふさわしい風格がただよっています。

 傷ついたエツィオがたどり着いたのは、テンプル騎士団の支配下で荒廃の一途をたどる古都・ローマ。この地のアサシンを統べるリーダー、ニッコロ・マキャヴェリと出会ったエツィオは、彼らとともにローマを復興させることでアサシンの勢力を拡大し、テンプル騎士団に対抗しようとします。エツィオはその過程で、ダ・ヴィンチやバルトロメオなどの仲間たちと再会。彼らの力も借りて、ローマを徐々に復興させていきます。

 テンプル騎士団の幹部を次々と暗殺し、ローマの復興も着実に成功させていくエツィオは、周囲からの厚い信頼を得ることに成功。名実ともにアサシン教団のトップとして認められます。一方チェーザレは、エツィオたちの活躍もあり、軍も資金も失いかけていました。

 この逆境をくつがえすべく、父のロドリゴに隠しているエデンの果実のありかを聞くチェーザレ。この要求をロドリゴが聞き入れなかったため、チェーザレは父を毒殺するという暴挙に出て、なんとか秘宝の情報を入手します。

 この顛末を盗み聞きしていたエツィオは、チェーザレを見事に出し抜いて秘宝を入手。秘宝の力も利用して、チェーザレの権力をさらに衰えさせるべく暗躍するのでした。

 エツィオたちの作戦で権力を失い、新教皇ユリウス2世に捕らえられたチェーザレは、数年後にローマを脱出。イベリア半島のヴィアナに落ち延びていました。エツィオたちはそこでチェーザレを襲撃し、倒すことに成功。

 エツィオは長年の宿敵であるボルジア家との戦いにケリをつけます。そして、秘宝の力を危険視するエツィオは、ローマのコロッセオに秘宝を隠すのでした。

■アサシン伝説の終焉はいまだ見えず!? 珠玉のストーリーを今こそ体験!!

 さて、ここまで3作品の大まかなストーリーを語りましたが、シリーズの結末はまだ見えていません。最新作である『AC リベレーション』でも、エツィオの物語は終わりますが、デズモンドの物語はまだまだ終わらないことでしょう。

 次の作品で、デズモンドがアサシンとして活躍するのか、それともまた別のアサシンの物語が描かれるのかはわかりませんが、これだけは言えます。アサシンたちが織りなす壮大な物語を知らないのは、人生の大いなる損失であると。これからもシリーズ作品が続くことを考えると、今からプレイしてもけっして遅くはありません。

 少しでも興味がわいたという人は、シリーズ作品を最初からプレイしてみることをオススメします。願わくば、この素晴らしい物語が、少しでも多くの人の記憶に刻まれますように。(電撃PlayStation編集部 アツゴロウ)

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