2011年12月20日(火)
前回ご紹介した『お菓子な島のピーターパン』は、おハナにとって初の本格的恋愛AVGでした。そのため、プレイ開始30分でいきなり流血沙汰のバッドエンドをむかえても、「ま……慣れてないから、こんなものよね」と軽い気持ちでプレイ続行できました。し、しかし今回の『魔法使いとご主人様』は、乙女偏差値の低いおハナには、ちょいと難しかったです。
1周につき攻略できるキャラクターは原則として1人だけですが、シナリオ進行には複数キャラの好感度がかかわってきます。ゲーム内で「●●にはもう会いました?」などのメッセージと一緒に胸のあたりがキラっと光ったらそれは、名前が出たキャラクターとの好感度を上げないとイベントが進まないよ、という合図。1回会うごとに好感度は+1されるため、何度か通っては攻略キャラのもとへ戻るを繰り返し……。しかし、これを繰り返していると無駄にターンを消費してしまい、狙ったキャラの好感度が最終的に足りず、何度もあと一歩の悔しい思いをするはめになりました。
▲学園での初日、アリシアは従者候補の5人と(幼なじみのミラー以外)初めて顔をあわせる。ここから25週間以内に従者を決められなければ、王族からはずれ平民としての田舎暮らしが待っているのだ。 |
また、学園物だけあってプリンセスの学力も問われます。学力によってエンディングが変わるため、イベント&CGコンプリートを目指すなら、エンディングに向けて学力のバランス調整が必須です。お勉強しつつ、食堂で体力を回復し、攻略キャラに何度も会って好感度を上げつつ、関連キャラクターの好感度も必要な分だけアップし、攻略が楽になるサブイベントも同時進行……。こう言うのは簡単ですが、これを規定ターン内にこなすのは本当に難しかったです!
おハナからのアドバイスは「メモ帳とペンを用意せよ」ですかね。だいたい何ターンで特定のイベントが起きるから、それまでにどのサブイベントを済ませて、どのキャラの好感度が何回分ぐらい必要か、といったフラグを立てる条件は必ずメモっておくといいですよ。
なかなか歯ごたえのある『魔法使いとご主人様』ですが、苦労した分ラブシーンやベストエンドを目にした時の、喜びが大きくなるというもの。まじめ過ぎて堅物に見えたリュークがやたらと恋愛には積極的なことに驚いたり、幼なじみゆえにストレートに愛情を伝えられないひねくれもののミラーの苦悩など、ニヤニヤしながら楽しみました。個人的にはセラス攻略ルートで、もっとラブラブなシーンがほしかったかな。
記事は『魔法使いとご主人様』未体験の乙女ゲーマー向けではありますが、過去にPC版を遊んだ人もこの機会にぜひ、ボリュームアップしたPSP版を体験してください。通勤通学中や、外出先でのちょっとした空き時間でも気になるあのキャラに会える、ボイスが聞けるのはPC版にはない、PSP版だけの特権ですからっ!
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