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2012年1月19日(木)

【G-netプレイレポート】本日体験版が配信開始されたPSP『オレは少女漫画家』を早速プレイ!

文:ごえモン

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■テキストのテイストはドタバタラブコメ! 子ネタ&パロディもしっかり登場

 シナリオ担当の箒星さんは、ドタバタ展開やパロディネタなどコミカルなシナリオに定評があるライターさんです。箒星さんのことをご存知でない人も、体験版をプレイすれば序盤から描かれるドタバタ劇に、PSPの画面に映るニヤケ面の自分を見ることになるでしょう。知っている人は、「いつも通り、序盤から飛ばしているなー(笑)」なんて思うはず。特に、May-Be SOFTのいつもの青髪ヒロインを思わせるヒスイちゃんがいい味を出しています。ボソっと毒を吐くクール系キャラで、今にも「フィクションです」とか言いそうなおもしろキャラですね。

『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲主人公が自分の漫画の最終回を読んでいるところ、ズバっとツッコミを入れるヒスイちゃん。この子はところどころで主人公に向けてのキツイ言葉を吐いてくれます(笑)。

 ドタバタ劇というと、とりあえず登場人物たちに大声を出させて、たくさんツッコミを入れておけばいいんじゃね? 的な疲れるテキストもよく見かけますが、本作では疲れることなくサクサク読むことができました。たぶん、随所に登場するSDイラストがいいアクセントになっていたり、演出にウェイトがほとんどなく、テンポよくテキストを読み進めることができるからかもしれません。また、立ち絵にかかるように出てくる3点リーダだったりイラついたことを表すマークや♪など、エフェクトが頻繁(ひんぱん)に出てくるので、普通にテキストを読んでいるだけよりも飽きづらく、そして退屈しづらくなっていると思います。これらはMay-Be SOFTのお家芸でもありますね。

『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲ところどころで差し込まれるSDイラストが秀逸。体験版の範囲内でも、結構な量がありました。

 小ネタやパロディの話をすると、体験版の範囲内では危険なパロディは控えめな印象。その代わり、May-Be SOFT作品のパロディは序盤でよく見られました。作品内アニメ“七瀬ヒカリのYOU撃つ”などのパロディが入っていたり(「アップルジャーーック!」というセリフ付きで)で思わずニヤニヤ。七瀬ヒカリのことを事前に知っていると、お茶吹きます。この他、背景にも細かいネタが入っていたりするので、注意深くCGを見ているとより楽しめます。May-Be SOFTファンにはうれしいサービスですね。もちろん、コミックやアニメのネタもしっかり入っていました。

『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲なんかどこかで見たことがあるキャラがちらほら。製品版でも、こういった小ネタがたくさん出てきてくれるとうれしいですなう~。
『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲その他、ギリギリのエロイCGが多くてイイですね! コンシューマということで、モロな画像はないのですが、見えそうで見えないエロティシズムがまたよいです。

■コミックの表紙イラストやタイトル、構図などを決める“表紙デザインシステム”

 本作には、用語辞典やフラグ判定となるキャラのエピソード選択などの王道なシステムに加え、特殊なシステム“表紙デザインシステム”が存在します。このシステムでは、主人公が描くコミックのタイトル、タイトルと作者表記の配置決め、背景の選択、表紙に描かれる人物などを決めることができます。表紙は自分で一から作成するわけではなく、用意されたいくつかのパーツパターンから選ぶ形になります。“ユーザー画像”として、自分で用意したものもゲーム内に取り込めるようです。またここでデザインした表紙は、店頭に雑誌が並んでいるイベントCGで実際に表示されたり、巨大広告として展示されたりするようです。

『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲表紙をデザインするのが面倒な人のために、おまかせで一括選択してくれる機能も搭載されています。これはラクチン!
『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲これがアニメ化までいったらアツいですよね。本編ではそこまでいくんでしょうか? 気になります。

 基本システムについては、重要なものは全部入っていると思います。AVG畑でずっと活躍し続けてきたメーカーのコンシューマ作品ですから、ここは当然ですね。文字送りや音声が流れるまでのラグも少ないので、サクサクメッセージを送れるのも好印象。これが体験版(データ)だからなのかは不明ですが……。スキップ機能を体験してみると、サラーーーっとテキストが断続的にスキップされるタイプではなく、立ち絵表示時に軽くもたつく感じ。文字フォントはちょっと安っぽい気がしますが、とてもサイズが大きくて読みやすいのはいいですね。

『オレは少女漫画家』 『オレは少女漫画家』
▲こちらがコンフィグ画面。演出の瞬間表示機能は確認できませんでしたが、デフォルトで瞬間設定になっているっぽいです。ただし、一部強制ウェイトがかかる部分もアリ。

■PS Storeで体験版が配信中! 電撃オンラインでも1月20日に配信スタート

 体験版では、ゲームの冒頭~主人公が女装漫画家として再スタートすることになった経緯、そしてさらにもうちょっと先までプレイ可能です。プレイ時間は、おおよそ1時間~2時間といったところでしょうか。プレイ可能な範囲では、十分良作と言える内容でした。先の展開も非常に気になりますし、早く製品版をプレイしたくなりましたよ! ぜひ、PS Storeでダウンロードしてみてください。1月20日から電撃オンラインでも配信をスタートするので、PSPをネットワークにつなげられない人がもしいましたら、ご利用いただければと思います。

 ちなみに、メモリースティックには170MB以上の空き容量が必要となります。そして体験版のセーブデータは製品版に引き継ぎできないので、ご注意くださいね(ごえモン)。

『オレは少女漫画家』
▲主人公がこの先どのように活躍していくのか、そしてヒロインとの今後など気になるところで体験版は終了です。

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