2012年1月29日（日）

【まり探】『逆転』ファン垂涎の思い出話がてんこ盛り！最新作『逆転裁判5』も発表された“逆転裁判10周年特別法廷”レポート

文：電撃オンライン

■開発スタッフへの質問コーナー

　続いて、読者からの質問に開発スタッフ陣が答えるコーナーに移行。質疑応答の内容を以下に掲載する。

――『逆転裁判』を10年やってきて得したことは？

巧さん：皆さんと知り合いになれたことかな。

山﨑さん：もともと『逆転裁判』のファンで、それでカプコンに入ったので、今日この場にいることが得です！

――トリックはどのように思いつくのですか？

巧さん：僕は事件のほうから考えることが多いですね。事件がおもしろければそれを実現したくなるので、あとは黒い気持ちでその事件を起こすためのトリックを考えます（笑）。まずはおもしろい事件を考えることが大事ですね。

山﨑さん：巧さんに似ていて、僕もまずどんな事件が起こったらおもしろいかなってところから始まります。だいたいあとで、無茶な設定を自分に課したことに苦労するんですけどね……。

――キャラクターのボイスを収録する際に苦労したことやおもしろかったことは？

山﨑さん：僕、自分がかかわったタイトルはすべてチャレンジしているんですけど、一度も採用されたことがないんですよね……。

巧さん：『逆転裁判』は、最初音声を入れるつもりではなかったんですが、サウンド担当の方が入れましょうとおっしゃって、とりあえず全員分の声を録ったんです。正直、（成歩堂役の）自分の声も（御剣役の）岩元辰郎君の声も、最初聞いた時は誰が誰だかわかりませんでしたね。

――制作現場で心を癒されるものはありますか？

江城さん：仕事終わりに飲むお酒ですかね。

竹下さん：現場ではないですが、お店で『逆転裁判』を買っている人を見るとうれしいですね。

巧さん：ワイルドターキーと竹下さんの笑顔ですね。

山﨑さん：『逆転検事』チームの開発室にはお菓子コーナーがありまして、毎回新商品が追加されていって、みんなの憩いの場になっています。そして、どんどん太っていっています（笑）。

■劇場版『逆転裁判』について

　質問コーナーが終了すると、再び特別法廷の映像が上映され、過去に開催された特別法廷やオーケストラコンサート、宝塚歌劇などを振り返った。さらに、2つのコラボ作品についても紹介された。1つ目は、2月11日より公開される劇場版『逆転裁判』。巧さんは、「宝塚もビックリでしたけど、映画もビックリしました。普通のドラマにはしてほしくなかったのですが、劇場版は新しい表現の映画になっています。楽しみにしていてください」と、試写を見た劇場版について感想を述べた。

　ここで、劇場版で成歩堂龍一を演じる成宮寛貴さん、御剣怜侍役の斎藤工さん、綾里真宵役の桐谷美玲さん、そして三池崇史監督からのビデオメッセージが上映された。ゲーム好きで『逆転裁判』シリーズをすべてプレイしているという桐谷さんは、「このゲームを考えた人はすごいと思います！」と力説。また、三池監督は「ここに集まった皆さんは、一番手強いお客さんだと思っています。キャスト・スタッフが一丸となって作った作品です。映画を見ない人は……異議あり！」とコメントを寄せ、会場から拍手と笑いが送られていた。なお上映館では、タイホくんのマスコットやキーカバー、パスケースなどのオリジナルグッズが販売されるとのこと。

■3DS『レイトン教授VS逆転裁判』について

　2つ目のコラボ作品は、2012年発売予定の3DS用ソフト『レイトン教授VS逆転裁判』。ここでは、レベルファイブ代表取締役社長兼CEOの日野晃博さんが登場し、竹下さんと巧さんとともに、ゲーム内容についての説明を行った。『逆転裁判』のファンを公言する日野社長は、「レイトン教授と逆転裁判のコラボがよく実現したな、と改めて思います」と感慨深げ。今回の課題は、“巧さんに監修してもらうことではなく、巧さんに作ってもらうこと”だったそうで、密にコミュニケーションをとり続けた甲斐あって「レイトンはどこにいるんだ？　って心配になるくらい『逆転裁判』らしい作品になっています。すごく巧さん節が効いていますよ！」と熱くアピールしていた。


▲3DS『レイトン教授VS逆転裁判』のコーナーには、レベルファイブ代表取締役社長兼CEOの日野晃博さんが登場。

　ゲーム内容の紹介が終わると、巧さんが実際に体験版をプレイ。これまでの『逆転裁判』にはない、群集裁判や“問い詰める”のシステムについて説明した。電撃オンラインでは、体験版のレポートを掲載しているので、内容が気になる人はぜひレポをチェックしてほしい。また、ゲーム内に収録されるボンズ制作のアニメーションも一部公開された。日野社長は、「『レイトン教授VS逆転裁判』では、今までの『逆転裁判』ではやっていないことをたくさんやっているので、楽しみにしていてください」とあいさつし、ステージを後にした。