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2012年2月10日(金)

【No Game, No Life Vol.6】濃密なプレイ感覚に脳がだまされる『VANQUISH』

文:電撃Xbox

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“シューティング”を“アクション”に変える“CASUAL AUTO”

 メーカーが提示している本作のジャンル表記は“シューティング・アクション”です。これといって変わったジャンル表記ではないのですが、これがしっくりとくるゲームは、よくありそうで意外と少ないように思います。

 近年ですと、シューティング・アクションに類するゲームであれば、大抵はシューティング(シューター)要素が中心となるためTPSやFPSと呼ばれるか、あるいはシューティング要素のあるアクションとして、アクション・アドベンチャーといったジャンル表記になることが多いです。

 では、『VANQUISH』はどうなのかと言うと、アクション要素が強いとはいえ、基本的にはシューティング要素が中心となったゲームです。……なのですが、とあるゲームモードの存在が、それを覆しています。

 そのゲームモードとは、難易度設定の1つ“CASUAL AUTO”。いわゆる、TPS初心者に向けたオート照準モードなのですが、これにすることで難易度が下がるだけでなく、ゲーム性自体が“シューティング”寄りから“アクション”寄りにがらりと変貌をとげるのです。

▲射撃で敵を倒すと、自動的に近くの敵へと照準が移動するので、飛行する敵でも簡単に捕捉できる。

 『VANQUISH』は、記事前半で語ったとおり、非常に密度の高いゲームです。なので、基本的にシューティング要素が強いとはいっても、アクション要素も十分にあります。

 そのため、“CASUAL AUTO”でシューティング要素を軽減すると、アクション要素がさらに前面に出てくるというわけです。

 ゲーム性の中心となる部分が、狙い撃つシューティングから疾走感あふれるアクションに変わることで、戦闘での立ち回り、いわゆる攻略法も違ってきます。

 通常は、敵を狙い撃つのに適した位置取りをしつつ、ピンチやチャンスのときにはARモードで一気に大ダメージを与えるといったところでしょう。

 しかし、“CASUAL AUTO”では、狙いをつけるアクションが圧倒的に短縮されるぶん、大胆な立ち回りが可能になります。すると、もともとスピーディな展開がさらにスピーディとなり、いかに早く敵を倒すかが攻略の鍵となってくるわけです。特にスナイパーライフルは、純粋に一撃の威力が高い武器として、敵との距離を問わない万能な攻撃手段に変わります。

▲“CASUAL AUTO”なら、正確に狙いをつけるための時間がほとんどいらなくなる。▲近距離で複数の敵を相手にするときも、スナイパーライフルが使える。

 この“CASUAL AUTO”の楽しさは、本作の発売前から公式サイトなどでもアナウンスされていることなので、「何を今さら」と思う方もいることでしょう。ですが、TPSやFPSに慣れている人の中には、「オート照準モードなんて……」と敬遠している方もいるのではないでしょうか? それは、あまりにももったいない話なので、本作を買ったのに“CASUAL AUTO”はやっていないという人は、ぜひ一度試してみてください。『VANQUISH』の新たな楽しさが見えてくるはずです!

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