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2012年2月21日(火)

『マビノギ英雄伝』の新キャラクター・カロックが2月22日に実装! 謎の巨漢戦士の秘密を開発陣にインタビュー

文:電撃オンライン

 2011年末に正式サービスをスタートしたPC用オンラインA・RPG『マビノギ英雄伝』が、急速に進化を遂げている。運営チームが月1回以上のアップデートを宣言し、先行してスタートしていた韓国や北米のサービスに追いつくどころか追い抜いてしまうのではないかとさえ思える勢いだ。

 2月22日には早くも4人目のプレイヤーキャラクター・カロックが実装される。スマートなイメージだったそれまでの3キャラとは違い、カロックは巨漢で豪快。まるで筋肉の鎧を纏(まと)ったような超マッチョなキャラクターである。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』

 電撃オンラインでは、カロックの体験レポート記事を掲載中。今回は、インタビュアーに声優の尾高もえみさんを据え、『マビノギ英雄伝』の開発・運営に直撃インタビューを敢行した。(※記事中は敬称略)

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲左から『マビノギ英雄伝』ライブ2チーム企画パート長のイ・キュドンさん、日本ライブマネージャーのキム・ソンアンさん、日本プロジェクトマネージャーのイ・ミギョンさん、運営チームの杉本誉幸(すぎもとたかゆき)さん。この4名にインタビューに応じていただいた。▲インタビュアーはおなじみとなりつつある声優の尾高もえみさん。ビジュアル選択画面でカロックにかわいい髪型や服装をさせるなど、研究に余念がない様子だった。若干、方向性が間違えている感もあるが、気にしてはいけない。

――昨年末に正式サービスを開始から今までの手ごたえや、ユーザーさんの反響はいかがでしょう?

杉本:おおむねいい反響をいただいています。月1アップデートという公約に関しても、しっかり守った状態で今の段階を迎えられています。今後も同じように月1回の大型アップデートを行っていければ、もっといい反応を得られるのではないかと考えています。

――ずっと月1ペースはすごいですね。大変だと思いますけれど応援していますっ! それでは、まだ『マビノギ英雄伝』をプレイされていない読者さんに向けて、ゲームの特徴を教えていただけますか?

『マビノギ英雄伝』

杉本:以前から運営している『マビノギ』というMMORPGがありまして、『マビノギ英雄伝』は『マビノギ』と同じ世界観の過去のお話となっています。MOアクションRPGということでアクション要素が強く、リアルで精密なグラフィックが特徴です。基本的には“パーティを組んで、ダンジョンに入って、ボスを倒して帰ってくる”というプレイの繰り返しでゲームが成り立っているのですが、オブジェクトの柱や石から倒したモンスターまであらゆるものを投げたり武器にできるという、自由度の高さが他のタイトルと大きく異なる部分であり、最大の魅力でもあります。

――同じ世界観とは思えないほど雰囲気が違いますけど、なぜ真逆(?)の方向へシフトしたのでしょうか?

キム・ソンアン:『マビノギ』を見ていて「このダンジョンプレイをもっと楽しくできないかな?」と思ったのが、『マビノギ英雄伝』の発端でした。そのため『マビノギ英雄伝』では物理エンジンを搭載し、リアルなモーションや戦闘を追及したんです。その結果『マビノギ』とはグラフィック面での方向性が異なっていきました。

――最初から真逆に行こうとしたわけではないのですね。『マビノギ』と違って、『マビノギ英雄伝』はキャラクターを選択した時点で違いがいっぱいありますよね? この変更はどのような意図によるものでしょうか?

『マビノギ英雄伝』

イ・キュドン:単純にゲームの方向性が違うととらえていただければいいかと思います。『マビノギ英雄伝』では、最初から個性のわかれたキャラクターの長所を維持しつつ育てていくところを、楽しんでいただきたいですね。

――それでは本題のカロックについて聞かせてください。今までのキャラの印象とかけ離れたマッチョさんだったのでビックリしたのですが、どういった経緯で誕生したキャラクターなのでしょう?

イ・キュドン:『マビノギ英雄伝』はグローバルなゲームを目指しています。既存の3人のキャラクターは韓国や日本では人気があるのですが、やはり欧米では力強くたくましいキャラクターが好まれるんですよね。そういった各国のユーザーに満足していただくためにカロックが考案されました。

――日本の運営チームがカロックを最初に見た時は、どのような反応でしたか?

杉本:実は日本の運営用のテストサーバでは最初からカロックが入っていたんですが、やはりかなり異色な存在ではありましたね。とにかくインパクトがすごくて、私が最初のテストプレイで選んだのはカロックでした(笑)。

――なるほど(笑)。見た目では他のキャラクターとかなり違っていますが、やっぱり戦い方も独特なのでしょうか?

イ・キュドン:近接攻撃を得意とするところはリシタやフィオナと同じなのですが、この2人と比べて力強いです。バトルピラーという大きな柱を武器として振り回すので、かなり大味ですね(笑)。

『マビノギ英雄伝』

キム・ソンアン:例えばリシタの場合は、敵の攻撃を避けながら攻撃を入れていくという感じで、回避と攻撃が明確に分かれていたのですが、カロックは攻撃と防御が同時に成り立つキャラですね。最前線で戦っていくタイプのキャラクターで、敵の攻撃を正面から受け止められる“クラッシュ”などでボスモンスターの動きを止め、その間にパーティメンバーが攻撃をするなどの戦略も可能だと思います。

――カロックでの戦い方のコツがあれば教えていただけますか。

イ・キュドン:ソロでもパーティでも基本的な戦略は変わらず、“スペシャルグラビング”や“ボスグラビング”というスキルで、敵をつかんで殴るのが主な狙いです。ただしパーティプレイでは、他の3キャラではつかむことのできないモンスターをつかめるので、攻撃だけではなく仲間を守るために敵をつかむ場面もあるでしょうね。

――かなり重要なポジションになりそうですね。これから『マビノギ英雄伝』を始める初心者でも、キチンと扱えそうでしょうか?

イ・キュドン:個人的な考えですが、韓国でのプレイなどを見ていると、カロックは最初に使うには簡単な方のキャラクターではないかと感じました。“衝撃吸収”という攻撃と防御が同時にできるようなスキルもありますので、序盤は適当に戦っていてもそんなに困らないんです。ただ、進むにつれて敵の攻撃力が上がり、攻撃やグラビングのタイミングも難しくなりますので、プレイヤースキルが要求されることもありますね。

――じゃあ序盤にいっぱい練習しないとですねっ! ところで素早い動きなどは苦手に見えますが、実際のところはどうなのでしょう?

キム・ソンアン:カロックには“ピラーオブバレット”という、バトルピラーを敵に投げつけて攻撃するスキルがあります。これは遠距離攻撃のスキルですが、投てき後は素手の状態になりまして、その時のカロックは素早くて豪快です。カロックは素手状態でも敵モンスターとの格闘ができるので、武器を持っている時とそうでない時でまったく違う戦闘を繰り広げられる特性があります。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲カロック独特の“重さ”のある攻撃。これは今までの『マビノギ英雄伝』ではなかったものだ。とてつもない迫力で満ちているぞ。▲バトルピラーを投げた後の素手状態のカロック。武器を持ってる時ほど重量感のある攻撃は出ないが、その分スピードのある格闘ができる。▲やはりボスモンスターをつかんで動きを止めるスキル・クラッシュは、カロックを使う上で非常に重要とのこと。ぜひマスターしたい。

――パラディンやダークナイトに変身した時、カロックならではの特徴はありますか?

イ・キュドン:変身後してもスキルは変わりませんので、能力的な特徴というのは残念ながらありません。ただ他のキャラクターの変身後はシャープな印象があるのに比べて、カロックは重みのある独特のフォルムをしています。この辺りが特徴でしょうか?(笑)

キム・ソンアン:変身前も変身後も、カロックの動きは他のキャラクターと比べると若干遅いかもしれませんが、その分重みのある攻撃を加えられるのが特徴です。そういったキャラクターが好きな方に好まれるスキルも入っていますので、ぜひ使ってみてほしいですね。

『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』 『マビノギ英雄伝』
▲変身後のカロックの一番の見どころはビジュアル!? 変身前の重量級スキルを変身後の強靭な肉体で発揮できるのは魅力的だ。▲少しくらいの攻撃ではビクともしない筋肉の鎧と、すべてをなぎ払うような攻撃力! 欧米ユーザー向けらしいだが、こんなキャラが好きな人もいるのでは?▲ビジュアルのいじり方次第で、妙に温和そうになったりもする。この素朴なビジュアルのカロックは尾高さんのお気に入り。

――それでは最後に、日本のユーザーに向けてメッセージをお願いします!

キム・ソンアン:『マビノギ英雄伝』をプレイしていただき、とてもうれしく思っています。これからも、もっと安定したサービスとおもしろいコンテンツを追加しようと考えています。まずは22日実装のカロックを楽しんでいただければと思います。

イ・キュドン:カロックをたくさんプレイしてご意見などをいただければ、これからの開発に役立てられると思います。ぜひよろしくお願いいたします。日本サービスを担当している者として、日本に特化したイベントなども考えていきたいと思っています。

『マビノギ英雄伝』

イ・ミギョン:まだサービスが始まってから約3ヶ月しか経っていませんが、楽しくプレイしていただいて、とてもありがたく思っております。カロックは今までのキャラクターとはまた違ったおもしろさがありますので、ぜひ使ってみてください。また、『マビノギ英雄伝』をまだプレイしていない読者の方にも、ぜひ一度遊んでいただければと思っています。

杉本:『マビノギ英雄伝』をプレイしていただいてありがとうございます。2012年も月1のアップデートの公約を守って、キャラクターやエピソードなどをどんどん追加していきますので、楽しみにお待ちいただければと思います。カロック実装にあわせたイベントも用意しておりますので、ご期待ください!

『マビノギ英雄伝』
▲最後は開発陣とカロックのポージングで記念撮影。カメラマンの無茶振りにも気さくに応えてくれた3人に感謝!

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データ

▼『マビノギ英雄伝』
■メーカー:ネクソン
■対応機種:PC
■ジャンル:A・RPG(オンライン専用)
■正式サービス開始日:2011年11月30日
■プレイ料金:無料(アイテム課金)

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