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2012年2月24日(金)

家でゾンビパーティを楽しめ! 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』プレイレポート&インタビュー

文:kbj

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『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』は、
CERO Z(18歳以上のみ対象)のソフトです。
※18歳未満の方は購入できません。
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 セガから2月23日に発売されたPS3用ソフト『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』。本作を電撃オンラインのkbjがプレイしたので、そのプレイレポートと開発者へのインタビューを掲載する。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 どうも、ゾンビは好きだけど、ゾンビにはなりたくないkbjです。年度末ということで、こなしてもこなしても押し寄せてくる仕事、仕事、仕事! まさに、“ゾンビが如く”ですよ。愚痴っていても始まらないのですが、まずは爽快な気分になってから仕事を片付けようとしていたところ、セガの広報・サントウさんから「ガンSTG『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』を発売前にプレイしませんか? ついでにプレイレポートを書きませんか?」という連絡が。まさにストレスを発散したかったので、早速体験してきました。あれ? 仕事がさらに増えてないか!? まあ、楽しければいいか!(ハハハハハ)

●画面から漂うのは腐乱臭とB級映画臭

 プレイしていきなり感じたのは、圧倒的なまでのB級ホラー映画感。例えばオープニングがなぜか実写だったり、セリフの端々にコテコテのアメリカンジョークが入っていたり……思わずPlayStation Moveを持ちながら突っ込んでしまうほどに盛りだくさん。

 その中でも一番の見どころは、今回追加されたキャンディ。いい感じの天然キャラで、場をなごませつつイライラさせてくれました。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲シチュエーションとシナリオに加えて、あえてB級感を狙っている演出も多数。B級ホラー好きにはたまらないのでは?
『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲素直でいい子とも取れるキャンディ。こちらの言うジョークを真正面から受けとめてしまうので、会話が成立せずやきもきする場面も。

 武器は2種類を持っていけます。まずは追加されたクロスボウを試してみることに。当たった後に爆発して周りの敵を巻き込むので強力……な反面、弾数が3発と少なく、着弾から爆発までにタイムラグがあるなど、使用には注意が必要です。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 そんな時はもう一方の武器に使いやすい物を選べばいい! 個人的にはスリーバースト(三連射)できるアサルトライフルが好きです。狙いもつけられるし、突破力もあるので、安定してミュータントを倒せます。とはいえ、初期状態ではどの武器も威力や弾数がソコソコなので、気にいった武器をガツガツ強化していくのがいいかと。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲2種類の武器を所持することが可能な本作。どちらかに威力の高いものがあると便利だと思います。当たり前すぎるアドバイスですが。
『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲3連射可能なアサルトライフル。グルーピングもよく、個人的にはサブマシンガンより使いやすいです。

●ステージやモードを追加して遊び応えが倍増

 本作は、Wiiで発売された『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル』にさまざまな要素を追加したパワーアップ版。多数ある追加要素の中でも大きな要素の1つが、チャプターの追加です。新たにチャプター2つと、ステージ中のあるシーンが追加されています。それに際してのキャラやクリーチャーが追加されているわけです。

 とりあえず、新ステージのストリップ劇場に突入。いや、別にストリップを見に来たわけではなくてですね、バイクの鍵を取りにきたんですって……と誰に対してかわからない言い訳をしつつ、新キャラクターのキャンディとともに劇場の探索を行います。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 ストリップ劇場だけあってもともとはセクシーなストリッパーだったり、楽しみに来ていた野郎だったりと思われるゾンビ(ゲーム中ではミュータント)がわんさか。かなり大きい劇場のようですが、本当にどんだけの人が来ていたんだと。このスケベども!

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲ストリッパーだったと思われるミュータント。ポロリはないのですが、露出は多いです。ただし、肌も荒れている上に問答無用で襲いかかってくるので、ぶっちゃけ倒すだけなんですけどね。

 ステージ中には、入手すると時間がスローになる“アドレナリン”があります。本作は、前作とは異なりアドレナリン発動中にリロードが遅くならなくなっているので、安心して撃てます。小さいけど大きな変更点!

 そしてボスですよ。ボスのココ&シンディは、2人の同僚。失礼、元同僚と言わないとダメですね。大きなボスと小さく動き回るボスのコンビは、『ザ ハウス オブ ザ デッド2』を連想させます。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 ココのほうがダメージを与えられるのですが、動き回るので狙いにくいとこも……。くっ! 以前の記憶を呼び起こさせますね。「昔取った杵柄を見せてやる!」と意気込んだ……のですが、あまりに当たらなくて悲しくなったのは内緒です。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲とはいえ、なんとか倒せました。この時も、連射が効く銃と威力の高い銃を組み合わせるのは大事だと痛感しました。

 続いて、チャプター5の食肉工場に潜入。ここも新たに追加されたステージです。ここの目玉は、子どものミュータントであるミュータントベビー。

 皮がなくて、なんとも不気味な体です。まあ、その不気味な体を確認したころにはダメージを受けています。神経むき出しで痛そうですが、すでに死んでいるので関係ないみたいです。風を切りながらガムシャラに向かってくるので、撃ちましょう。小さな体を壁に張り付けながら移動してくるので、その間に倒したいです。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲そもそも、なぜ食肉工場に子どもがいるのかわかりませんが、たぶん保育園でもあったのかと。不気味な見た目と動きです。
『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲多数の人が働いていたと思われる食肉工場。そんな工場で、なぜか裸のミュータントを発見!? 生前、何をしていたの?

 ボスは牛の頭の皮をかぶったミート・ケイティ。食肉工場の元スタッフということですが、社員なのかパートなのかわかりません。でも、きっとマジメに肉をさばいていたのでしょう。ただし我々がさばかれるわけにはいかないので、ぶっ倒します!

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 ちなみにこのボスは、攻撃時に弱点を連射する必要があります。ガンSTGではおなじみのワンシーンですが、結構しっかり撃ち込まないとダメージを受けるので、気を付けてください。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲ボスの弱点は、ボス戦の前のイラストに描写されるので見逃さないように! それにしても、なんでそんな頭になってしまったのでしょうか?

 実は、さらにもう1つ追加されたところがあるのです。昔の映画ではフィルムがよごれたり、タバコで燃えたりして、劇場で上映している時にそこのシーンが破損して見えないということがあったらしいんですよ。それを模して、Wii版では突然いい場面で暗転して、気が付くと「いや~~、大変な戦いだったぜ!」っていうアホすぎる演出があったのです。

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』

 今回は、そこの「いや~~、大変な戦いだった」っていうところを体験できるんです。ただし、終盤のステージで難易度はかなりのものなので、気を抜かないように!

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲迫りくる、ミュータントの群。世界を魔の手から救うために、怪物との最終決戦を生き残れ!

●家でしか遊べないのがもったいない!

 『ザ ハウス オブ ザ デッド』シリーズといって思い出すのは、学生時代に遊び、ゾンビに何度もやられた記憶。100円玉を塔のように積み上げて強引にクリアしていた友だちもいましたが、金がなかったkbjは100円で頑張りつつ、人のプレイを見ながらパターンを覚える日々でした。

 PS Moveにシューティング アタッチメントをつければ、まさに家にいながらアミューズメントセンターな気分を味わえます。し・か・も、コンティニューし放題! とはいえ、敵のパターンやアイテムの配置を覚えるガンSTGの本質は変わらないんですけどね。

 グラフィックがキレイになっただけでなく、モーションも追加されてWiiより迫力の増したミュータント。描写能力が上がると、よりリアルになり迫力が増すため、ミュータントを撃つ手にも力が入ります。

 ただし、力を入れすぎてはダメなのがガンSTG。本作にもヘッドショットがあったり、外さずに当てていくとコンボになったりで、ハイスコアを取るために狙いを定めるのは重要です。あとWii版と比べてゾンビがよく動くようになっているため、ヘッドショットが難しくなっています。そんなところは難しくしなくていいのに!

『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲外さずに敵を倒していくと、コンボレベルが上がり、スコアにボーナスが。オンラインランキングに入るためには必須!?
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▲ヘッドショットでしか倒せない、HARDCOREモードも新搭載。これまで簡単に倒せていたミュータントが、とたんに手強くなります。
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▲イベントシーンに表示される下品な言葉を検閲するミニゲーム“Shoot The Sh*t”。点滅している文字を撃つと、単語にピー音をかぶせられるのですが、これに集中していると、動画やセリフを聞けません! バカバカしい!!(ほめことば)
『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』 『ザ ハウス オブ ザ デッド: オーバーキル ディレクターズカット』
▲収録しているミニゲームも体験。逃げまどう市民を救出するゲーム・VICTIM SUPPORTは、飲んだ後にやれば盛り上がるかと! 家を片付けて、数少ない知り合いを呼ぶか。

 で、夢中でゾンビたちとたわむれていると、後ろから生暖かい視線が……。本作のプロデューサー・岡部城さんでした。このまま本作をやりこんでもいいのですが、みっともないところを披露する前に、岡部プロデューサーに本作が作られた経緯や魅力についてインタビューしました。

→次のページでは、岡部プロデューサーのインタビューをお届け!(2ページ目へ)

(C)SEGA
※画面は開発中のもの。

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