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2012年2月29日(水)

言うことを聞かない仲間は殴れ! 『重鉄騎』が初の実機デモで登場

文:電撃Xbox

 日本マイクロソフトは2月26日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原にて、カプコンとの共催による新作体験会を開催した。会場には、日本マイクロソフトとカプコンの両社から今年発売予定のXbox 360タイトルが展示され、来場した一般客が自由に遊ぶことができた。

 2月22日で日本国内にてXboxが発売されてから10年。開場に先駆けてプレス向けに開催された発表会で、日本マイクロソフトの泉水氏は「今回はXboxのローンチからパートナーとして協力してきたカプコンと共催でイベントをお送りします」と語った。ちなみにカプコンは2002年2月22日に『幻魔 鬼武者』を発売した他、同年9月12日には大型専用コントローラで話題となった『鉄騎』を発売している。

▲日本マイクロソフト 執行役 インタラクティブ・エンターテイメント・ビジネス ゼネラルマネージャーの泉水敬氏。

 続いてカプコンから小林裕幸氏が登場し、今回の体験会で展示する『アスラズ ラース』、『ストリートファイター X(クロス) 鉄拳』、『バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ』、『ドラゴンズドグマ』の4タイトルを紹介した。

▲カプコン CS開発統括 副統括兼編成部 部長の小林裕幸氏。

 なかでも小林氏がプロデューサーを務める『ドラゴンズドグマ』については「もう間もなく完成」とのことで、最後の詰めに入っている状態だという。気になるネットワーク対応については、有料会員のゴールドメンバーシップでも、無料会員のシルバーメンバーシップでもできると述べた。

■うろたえる仲間を殴るシーンも! 驚きの『重鉄騎』実機デモ

 重鉄騎のデモンストレーションでは、カプコンの北林達也氏と片岡謙治氏の2人が登場し、本邦初公開となる『重鉄騎』の実機デモを行った。『重鉄騎』はフロム・ソフトウェアが開発を担当しており、北林氏は「この2社が一緒に開発をすると、普通のゲームにはならない」と述べた。片岡氏は本作の開発状況について「完成間近」であるとし、今後情報をドンドン公開していくと語った。

▲カプコン プロデューサーの北林氏(左)と片岡氏(右)。

 本作は、コントローラとKinectを利用したハイブリッドタイプのタイトルとなっている。しかし、Kinectでの操作がシステムの根幹部分にもかかわっているため、Kinect対応ではなくKinect専用であるように思える。通常のKinectタイトルでは、Kinectに対して手や足を前に出すことでキャラクターを前進させたりしているが、本作ではVT(Vertical Tank)の操作はあくまでもコントローラで行う。ではKinectでは何を行うのかというと、VT内の各種装置の操作を行うほか、VT内での視点移動に必要となる。

▲VTの内部では一人称視点で操作を行う。手を必要な方向にかざすことでさまざまな計器を操作できる。

 また、基本的にVTの操作は座って行うが、実際に立ち上がることでVTの中から外を見渡すこともできる。VT内では小さな窓とモニターだけでしか外が見られないので、立ち上がることで世界の広さを実感することができるだろう。しかし、戦場ではノンキに立ち上がっていると流れ弾に当たって死んでしまうので注意が必要。

▲立ち上がることでハッチを開けて外の景色を見ることができる。

 実機デモでは、敵の拠点に対して海岸線から上陸し、侵攻していくというステージが実演された。敵からの攻撃が熾烈を極める中、侵攻していくプレイヤーだったが、窓を撃ち抜かれてあえなくゲームオーバーになってしまった。こういうシビアさも『鉄騎』らしいところだろう。

 そうこうしているうちに、仲間の1人(VTは4人1組で操縦する)が錯乱して外へ飛び出そうとしてしまった。この危機に対してプレイヤーが取る行動はなんと……逃げ出そうとしている仲間を捕まえて(手を伸ばしてつかまえて)、仲間を殴って正気に戻すことである。このギミックはかなり前から公開されてはいたが、実際にプレイしているところを見ると、とてもロボットアクションゲームとは思えない。だが、それがいい。

 といったところで、『重鉄騎』の実機デモは終了。発売は2012年だが、開発もだいぶ進んでいるとのことなので、発売を期待して待ちたいところだ。

■これぞパーティゲーム!? 大リーガーが夢の国で戦う『ディアボリカルピッチ』

 須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアが開発するXbox LIVE アーケードタイトルが、この『ディアボリカルピッチ』だ。須田氏は「Xbox 360ユーザーとして開発に携われてうれしい」と述べ、本作の内容について「大リーガーが自分の腕を取り戻すために闇の遊園地で戦う」というわかるようなわからないような説明をした。これこそがグラスホッパー・マニファクチュアが作るタイトルであり、一筋縄ではいかないオバカゲームの象徴であると言えよう。なお、本作の説明にあたって、その他危ない発言が須田氏の口から発せられたが、大人の事情により割愛した。

 また、本作のプレイインプレッションについては、こちらの記事をご覧いただきたい。

■正式タイトルが発表! 『Project Draco』改め『Crimson Dragon』

 10年前、Xboxが発売された週にマイクロソフトに入社したという二木氏。その二木氏が手がけるタイトルがXbox LIVE アーケードで発売されるKinect専用タイトル『Project Draco』改め『Crimson Dragon』だ。

 Kinect用のコアゲームとして、長らく名前のみが発表されていた本作だったが、ついに今回、ユーザーが体験できるプレイアブルタイトルとして出展された。その名前と二木氏の組み合わせの通り、本作はセガ・サターンなどで発売されていた『パンツァー・ドラグーン』の流れを組むレールシューターゲームである。

 二木氏は本作の世界観について「ファンタジーというわけではなく、ドラゴンが住む惑星に人類が移住し、ドラゴンと共生しながら戦っていく」と語った。敵としては、大型のドラゴンなどが登場するようだ。

 本作はXbox LIVE アーケードタイトルながら、その枠を超えたボリュームを持つタイトルで、7つのワールドの中でいろいろなクエストをこなしながらゲームを進行させていくという。主人公が操れるドラゴンは全部で6種類、攻撃スキルも8種類以上があり、成長要素もある。また、シングルプレイだけでなく、3人でのオンライン協力プレイにも対応する。

▲ドラゴンの攻撃スキルは8種類以上が用意されるという。

 また、本作のプレイインプレッションについても先ほどと同様に、こちらの記事をご覧いただきたい。

■10年間の進化に留まらずこれからも進化を続けていく

 最後に再び泉水氏が登場し、Xboxが歩んできたこれまでの10年間を振り返りながら、「Xboxはこれまで10年間、進化を続けてきました。Xbox LIVEの実装やKinectの発売、それまでになかった革新的な機能や製品を追加してきた。Xboxはこれからも進化を続けていく」として、本発表会の締めとした。

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