2012年3月5日(月)
――カプコンさんはこれまでいろいろな作品と戦ってきましたけど、次があるとしたらどこと戦ってみたいですか?
新妻:難しい質問ですよね(笑)。
――まずいところは伏字にしますので(笑)。
奈良:SNKさん(※現・SNKプレイモア)とはもう一度やりたいですね。
門脇:こういうのは驚いてもらってナンボなので、AKB48とかどうでしょう(笑)。
奈良:いきなりキャラクター数が多いですね(笑)。
門脇:まぁそれは冗談として、「どんなゲームになるの!?」と思ってもらえるようなところがいいですよね。●●さんとか。“りゅう”つながりで(笑)。
新妻:日本のゲームを全部足してやるとかいいですよね。『VS.』シリーズというより、いろいろな会社からキャラクターをお借りして。
Neo_G:最近子どもがよく見ているので、僕は●隊シリーズですかね。他にも日本のヒーローをたくさん集めて戦うとか。なんで相手がカプコンなんだという気になりそうですが(笑)。あとは絶対無理なんですけど、世界中の映画の有名主人公と戦いたいですね。インディジョーンズとか、007とか。夢があると思います。間口も広いですし。
門脇:ガ●●ム VS. カプコンとかどうですか?
(一同笑)
――相手ができるのは『サイバーボッツ』とかですか(笑)。
新妻:『キカイオー(超鋼戦紀キカイオー)』も行けますね(笑)。
門脇:夢がふくらみますよね。
Neo_G:そういうことができるかもしれない『VS.』シリーズっていいなと思いますね。
新妻:売る側からすると、マーベルコミックは本当に大きなコンテンツなので、これを超えるものをとなるとなかなか大変だなと思います。
奈良:となるとDCコミックですかね。
Neo_G:よく冗談で言われますけど『MARVEL VS. DC VS. CAPCOM』ですよね。
奈良:カプコンが邪魔なんじゃないですか、それ(笑)。
門脇:純粋に『MARVEL VS. DC』が見たいよね(笑)。
新妻:あと海外に行っていると、『モータルコンバット』がすごい人気あるんですよ。なので、『モータルコンバット』と何かやりたいなと思いますね。『モータルコンバット VS. ストリートファイター』というのは、よく小野(※小野義徳プロデューサー)が言ってると思いますけど(笑)。
門脇:『モータルコンバット』は、あの表現を僕らが作れるのかという課題もありますね。
Neo_G:去年のEVO(Evolution Championship)で、『モータルコンバット』のプロデューサーとディレクターにお会いしたんですけど、第一印象がもう『モータルコンバット』のような風ぼうでびっくりしたんですよ!(笑)。「こういう人からあのゲームが生まれるのか……!」と思いました。
新妻:あの人すごくいい人だったのに(笑)。
Neo_G:ホントいい人でしたよ! 僕のことも知っていてくれましたし。でも、見た目はすごいインパクトがあったんですよ。あぁいうセンスが、『モータルコンバット』を生み出しているんだなと思いました。
新妻:『モータルコンバット』は、カプコンが切り捨てているものを特化してくるんですよ。逆に、あちらが切り捨てているところを僕らがやっているというか。方向性が真逆だと思いながら、試合を見ていました。たとえば、1つでいいと思っているモーションがあるとすると、向こうはいろいろなパターンが用意されている。それも聞いてみると、“そっちの方がカッコイイから”という理由なんです。根本的な考え方が違うんですよ。突き詰めると文化の違いという話になってしまうのかもしれませんが、とてもおもしろいゲームなので、研究していくべきだと思いますね。
門脇:格闘ゲーム以外の部分もこだわっているみたいですよね。鉄板の上に乗っけるフェイタリティ(トドメ技)とか。
新妻:フェイタリティのアイデアはすごいよね。
Neo_G:ルーレットで片腕が切られてしまって、ハンデとして片腕で戦うとか。それアリかよと思うんですけど(笑)。向こうの格闘ゲームは、“対戦ツール”というより“ゲーム”なんですよ。
新妻:EVOで種目に選ばれるぐらいなので、もちろん格闘ゲームとしておもしろいんですけど、スタンスは違うんですよね。勝てなくてもいいから、フェイタリティを決めたくて遊ぶとか、世界観が好きだから買うとか。そういう人が多いと思うんです。
Neo_G:EVOの『モータルコンバット』の予選を見ていると、ちゃんと最後にフェイタリティを決めてくるんですよ。それも、毎回別のものを決めているんです。なんかエンターテイメントというか、みんなが表現できるっていいなあと。
――楽しいお話をありがとうございました。では、最後にユーザーに向けてメッセージをお願いします。
新妻:カプコンはこれからも格闘ゲームを作っていくと思いますので、『VS.』シリーズも引き続き楽しんでもらえればうれしいです。
Neo_G:こういうことを言うと怒られるのかもしれませんけど、『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』は、“ヒーロー&ヘラルド”や新キャラもそうですけど、実験作のような感じで、思い切りいろいろなことを盛り込めた作品になりました。そういう意味で、思い出深い作品ですね。多分、まだまだ重箱の隅を突くといろいろなことができると思いますので、どんどんキャラクターを研究してもらえたらうれしいなと思います。
奈良:“ヒーロー&ヘラルド”が一番思い入れがあって、長く遊べば遊ぶほどいろいろな発見が出てくるモードに仕上がったと思っています。普通の対戦ルールがイヤだったら、自分でルールを壊しに行くというのがこのモードの醍醐味なので、まだアップデートしていない人がいたらぜひやってほしいですね。カードの組み合わせは無数にありますので、自分なりに合った遊び方を探してもらえたらと思います。
門脇:あれだけたくさんのキャラクターがいれば、使うキャラクターが必然的に決まって行ってしまうと思うんですが、スタッフ一同、全キャラに魂込めて魅力を注いでいるので、もれなく全キャラを触ってほしいなと思いますね。全キャラを触って、新しい発見をたくさんしてほしいです。
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