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2012年3月9日(金)

開発者の本音がチラチラり!? 『ぎゃる☆がん』のサントラCD補完盤も発表されたインティ・クリエイツのファンイベントレポ

文:電撃オンライン

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●『ぎゃる☆がん』ゲーム大会

 PS3版『ぎゃる☆がん』を使ったゲーム大会。スコアアタックモードの音楽室ステージに挑戦して、そのスコアを競うというものだ。時間の関係上、ドキドキモードは1回のみ使用可能。優勝者にはキャラクターを手掛けた伊東さん書き下ろしの晶の色紙に、内村さんがサインを入れてプレゼントするという。

“インティ・クリエイツ・ファンフェスタ2012”

 希望者の中からジャンケンで参加者を選出したところ、『ぎゃる☆がん』を初体験という人ばかりが集った。一般女子の猛アピールを避けつつ、ドキドキモードやエクスタシーショットで次々と昇天させていく参加者たち。アットホームな雰囲気のイベントであったが、最後に登場した『ぎゃる☆がん』経験者がすばらしいテクニックを披露。13万点越えを叩き出して、会場中の拍手を浴びた。

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▲会場の人も楽しめるように、スクリーンに映し出された『ぎゃる☆がん』。なお、プレイヤーは右の通常モニターでプレイしている。
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▲優勝した人に、内村さんが色紙を手渡す。「この色紙をやるの……お前だけだからな!」というセリフ付きだった。▲大会参加者には、一般女子の色紙が贈られた。こちらは成田さんからの「この色紙をやるの、お前だけだからな!」付きであった。

●サウンドクリエイターズ・トークライブ

 進行の山田さんに加えて、ヨナオケイシさん(代表作『あすか120%』やPC用ソフト『DiesIrae -Acta est Fabula-』)と佐野広明さん(代表作『魔法少女リリカルなのは』や『セキレイ』)が登場したこのコーナー。普段はあまり語られることのない、サウンドクリエイターの制作話が明かされた。

“インティ・クリエイツ・ファンフェスタ2012”
▲左から、佐野さん、ヨナオさん、山田さん。

 そもそもの3人の出会いは、練馬で行われた音楽クリエイターの飲み会。ヨナオさん、佐野さんともに、ギャルゲーや女の子がたくさん出るアニメにかかわることが多いため、「『ぎゃる☆がん』を頼みたい!」と思い、山田さんが発注したという。

 『ぎゃる☆がん』の音楽制作では、予想以上に長い期間にわたるやり取りがあったとか。『ILLUMINATION LOVE(イルミネーション ラブ)』を作るにあたり、前作の『ときめき☆メリーゴーランド』との差別化を考えた山田さんは、青色っぽい冬らしい曲にしたいと考えた。そこでクールな魔女っ子ぽいアレンジにすることにしたのだが、仮とりまでしたその曲がボツになってしまう。インティ・クリエイツの内部でチェックしたところ「ギャルゲーっぽい曲で根本的に違う!」と意見が出たためだ。「そこから、佐野さんには迷惑をかけました」と山田さんは謝っていた。

 ヨナオさんは、エンディングテーマ『LOVE×ME×68』を手掛けた。山田さんによると、ヨナオさんはとにかく仕事が早いそうだ。「女の子っぽいキャピキャピしたものを自由に作ってほしい」と頼んだ数時間後には曲が上がってきたとか。修正ポイントを伝えたところ、またしてもすぐに戻ってきたことに山田さんはとにかく驚いたという。他にも、収録の際に歌のキーが声優さんと合わなかった時に、iPadから自宅にアクセスして、修正した曲を現場に送り対応するというテクニックを披露したことが明かされた。

“インティ・クリエイツ・ファンフェスタ2012”
▲『LOVE×ME×68』は、大勢のキャラがいるかのように20人以上の声優たちが歌っている。同時収録するため、人数分のイヤホンとマイクも数本設置するなど、大がかりなスタジオが必要だったという。

 トーク中にあったように、『ILLUMINATION LOVE』にはボツになってしまった魔女っ子ver.が存在する。せっかくのイベントということで、会場ではこのバージョンがお披露目された。「鐘の音が入っているのは、魔女っ子っぽいファンシーな曲を目指したからです」と、佐野さんは説明した。

 続いて『LOVE×ME×68』をアレンジしたバージョンが公開された。TM NETWORKの名曲『Get Wild』の“とあるバージョン”を構成の参考にして欲しいというオーダーがあったという。このアレンジは、そのオーダーを反映させたものだという。

 上記2曲の原曲は、限定版の同梱CDに収録されている。ところが、限定版は発売前から完売してしまったために、ゲームを遊んで聞きたくなった人は購入できないという状態であった。ゲームの限定版は売り切れてよかったのだが、曲は多くの人に楽しんでほしいという願いから、山田さんはアルケミストの中川滋プロデューサーに相談。交渉の結果、新たなサントラCDを作ることが決まったという。

“インティ・クリエイツ・ファンフェスタ2012”

 新たに発売されるCDのタイトルは『ぎゃる☆がん オリジナルサウンドトラック ぎゃる☆がんドキドキサウンド全部入り! 補完盤』。PS3版の新OP曲に加えて、新たに制作されたステージ曲も入っている。さらに、ヨナオさんと佐野さんが作った楽曲のゲーム未収録バージョンも楽しめるという。発売日は3月8日で、価格は1,500円(税込)。多数の曲が入っているにもかかわらず、かなり安い値段に設定されているので、限定版を買えずに悔しい思いをした人も、限定版を購入したけど欲しい人もチェックしてみては?

●『ぎゃる☆がん』スペシャルミニライブ

 最後に『ぎゃる☆がん』の楽曲をメドレーでお届けするミニライブがスタート。トリプルアイ(III)の山田一法さん、川上領さん、礒谷浩生さん、畑添美菜さんが熱い演奏を披露した。『男の闘い』から始まり、『急げ!彼女の元へ!』、『ラストチャンス』、『夕日の決闘』、『激奏』、『君に届け』と続いたミニライブ。最後に『ときめき☆メリーゴーランド』から『ILLUMINATION LOVE』に曲がつながると、会場の熱気はクライマックスに達し、バンドメンバーと観客が一体となって盛り上げた。

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データ

▼『ぎゃる☆がん オリジナルサウンドトラック ぎゃる☆がんドキドキサウンド全部入り! 補完盤』
■品番:INTIR-022
■販売:インティ・クリエイツ
■発売日:2012年3月8日
■価格:1,500円(税込)
 
■『ぎゃる☆がん オリジナルサウンドトラック ぎゃる☆がんドキドキサウンド全部入り! 補完盤』の購入はこちら
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▼『ぎゃる☆がん オリジナルサウンドトラック ぎゃる☆がんドキドキサウンド全部入り!』
■品番:INTIR-019+020
■販売:インティ・クリエイツ
■発売日:2011年1月27日
■価格:3,800円(税込)
 
■『ぎゃる☆がん オリジナルサウンドトラック ぎゃる☆がんドキドキサウンド全部入り!』の購入はこちら
Amazon.co.jp

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