2012年3月19日(月)
コムシードが運営するPC用オンラインRPG『ダークエデン ~EXPANSION~』のプレイレポートを、全3回にわたってお届けします。
本作は、中世ヨーロッパ風の世界観をベースにしたホラーテイストのMMORPG。人間とヴァンパイア、その両方の特徴を持つアウスターズという3つの種族が血みどろの戦いを繰り広げる、かなりダークな雰囲気の作品です。ちなみに、韓国と日本のバージョンを合わせる大型アップデートが、3月29日に実施されます。今回、オンラインゲームに目がないライター・あらいりょうが、本作をイチからプレイしてみました。
まずゲームを始めるにあたって、1つ気になることがありました。ん、なんか最新のゲームにしては懐かしいような……? 調べてみると、実は日本でサービスを開始したのは2005年。その後、紆余曲折(うよきょくせつ)を経て運営会社が代わり、大規模な拡張アップデートが行われたのが、今の『ダークエデン ~EXPANSION~』というわけです。
「なーんだ、昔のゲームなのか」なんて思った人はいませんか? 侮ってはいけません! オンラインゲームは随時アップデートが行われるわけで、古いも新しいもないのです。ちなみに『ダークエデン ~EXPANSION~』は、今回の大規模アップデートで合計440のクエストがリニューアルされます。安心のボリューム感ですね。
それだけじゃありません。今の成長に合わせて、レベルに応じた適切なアイテムがドロップするように改善されたり、レアスキルや新規フィールド戦の追加などなど遊び要素も追加されるんです。
▲こういったユニークなイベントや告知も行っています。(※上記イベントは終了しています) |
さて、まずはどんなゲームなのかを見て行きましょう。『ダークエデン ~EXPANSION~』は、エスルラニアという架空のヨーロッパ国家が舞台です。その国に住むヴァンパイアは“血の聖書”を通じて永遠の繁栄を夢見ています。
人間たちはそれを阻止するために、スレイヤーと呼ばれるヴァンパイア―ハンターとなって交戦していて、さらにヴァンパイアに血を吸われた人間から生まれたハーフバンパイア・アウスターズが、人間ともヴァンパイアとも違う独自の国家樹立を目指しています。三つ巴の生存戦争。なんとも胸が熱くなる世界です!
設定だけ読むと純ファンタジーっぽいですが、キャラクターイラストを見ると……あれっ、なんかサイボーグ風の人がごっつい銃を持っています。スレイヤーは政府の特殊部隊で“一般的にヴァンパイアと呼ばれている吸血性向の特異霊長類集団”と戦っているのです。SFっぽい! 本作の物語がスタートするのは2000年7月という設定で、実は(少し過去にさかのぼりますが)現代が舞台なんですね。
▲左から、スレイヤー、ヴァンパイア、アウスターズ。 |
さて、クライアントをダウンロードして起動すると最初にサーバを選択します。試しに1つを選ぶと、「このサーバはPK(プレイヤー・キル)可能なので、殺されても自己責任(要約)」という趣旨のメッセージがポップアップしました。Non PKのサーバもあるようですが、基本がPKアリということでそのままスタート。早速、最初に自分のキャラクターを作成します。作成できるのは1つのサーバに3人まで。種族によって、選べる項目に偏りがあります。
一番選択肢の多いスレイヤーでは、性別、顔のアイコン(3種類の中から1つ)、髪と肌の色、そして刀、剣、銃、ヒール、エンチャントという戦闘スタイルを選ぶことができます。ヴァンパイアは性別と肌の色のみ、アウスターズは髪の色しか選べません。カスタマイズの幅が狭いのは少々残念ですが、ヴァンパイアがヒーラーっていうのもおかしな話ですしね(笑)。
▲キャラクターは1つのサーバに3人まで。つまりすべての種族で遊べるわけですね。 |
▲スレイヤーは、キャラクターカスタマイズの幅が広いです。これぞ人類の英知! | ▲ヴァンパイアの選択画面。アウスターズとヴァンパイアも好きな風にカスタマイズしてみたいなぁ。 |
●スレイヤーのキャンプの外には“化け物がウヨウヨ”
スレイヤーの初期ゾーンはベースキャンプです。基地の中にいるカイザー・ハインリヒというイケメン司令官と話をすると、最初のクエストを受けられます。基地の外は化け物だらけで、一歩でも出るとワラワラと襲ってきてドッキドキです! チュートリアルが終わる前に出るとあっという間に墓場行きなので、まずは“仮想訓練所”という場所である程度までレベル上げをしたほうがよさそうです。
この仮想訓練所は、ベトナム戦争か何かを想定してあるのか、タルやトーチカがあったり軍用のトラックが置いてあったりと戦地のような雰囲気で、NPCはなぜがジョンとかマークとかデニスとかいうハリウッド映画に出てきそうな雑魚っぽい名前です。よく見るとチョッパーバイクが止めてあったりもして、全体的にアメリカンな感じです。司令官の趣味でしょうか?
▲スレイヤーの初期ゾーン・エスルラニアン。外には化け物がいっぱいです。 | ▲仮想訓練所の一画にはバイクが止めてあります。残念ながら自分のバイク以外は乗れません。 |
●ヴァンパイアは“死臭漂う根城”で血の味を覚えろ!
ヴァンパイアはリンボ城という場所からゲームがスタートします。リンボ城はスレイヤーのベースキャンプとは打って変わり、正統派ゴシックファンタジー風の場所です。リンボとはキリスト教の用語で、天国と地獄の間にある場所のこと。“辺獄”とも書き、要するに地獄っぽい場所です。
城の様子はまさに地獄そのもので、あちこちに血のりがこびりつき、肉片や死体が転がっています。そんな陰惨な場所なのですが、普通に物売りやスキルマスターが立っています。さすがヴァンパイア、動じない。そこに痺れるあこがれるっ!
ヴァンパイアは敵の体力が30%を切ると、相手に“吸血”というスキルを使うことができます。使用するとHPが回復して取得経験値が100%得られる(逆に使わないと損をする)ので、どんどん狙っていきたい技です。リンボ城の地下には階層式になったダンジョンがあるので、まずはここで力試しをしましょう。
▲ヴァンパイアの初期ゾーン・リンボ城。安全地帯とは思えないおぞましさです。 | ▲ヴァンパイアたちにとっては、これが普通の風景なのか、NPCは平然と立っています。 |
●“大自然が友だち”のゆるふわ系のアウスターズ村
アウターズは、ヴァンパイアと同じ永遠の命を持ちながら太陽を嫌わず血も求めない、自然とともにいきる精霊のような存在です。500年前のカリサ僧侶という偉人が、ヴァンパイアに血を吸われた人を魔法でアウスターズに変えたのだとか。ゲームスタート時に降り立つアウスターズ村は、自然に囲まれた美しい場所です。キャラクター選択が女性風だったので「女なのかな?」と思っていたら「実は優れた種族なので性別というものがない!」という設定でした。凝ってる~!
NPCの顔グラは耳がとんがった妖精系で、ゆるふわ系の美形が多く元ヴァンパイアだったとは思えません。他の2つの種族は西洋風ですが、アウスターズは少し東洋のテイストも混じっています。
▲アウスターズたちの初期ゾーンは、緑に囲まれた美しい場所です。 | ▲ハーフヴァンパイアという設定ですが、個人的にはエルフっぽい印象? |
今回は『ダークエデン ~EXPANSION~』の魅惑の世界観を紹介しました。少しはこのゲームに興味を持っていただけましたか? しかし、このゲームの本質である種族抗争はもう少し先のお話! 第2回は序盤のキャラクター育成について、第3回では本作のメインコンテンツともいえる対人戦についてのレポートをお届けしたいと思います。お楽しみに!
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