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2012年5月22日(火)

【電撃2K GAMES #01】その選択、正しいの? キビしすぎる選択に胃が痛くなるTPS『スペックオプス ザ・ライン』の魅力を追求!

文:電撃オンライン

■[ザ・ライン 2:選択]軍人として、人間として……ウォーカーの葛藤■

 敵との交戦中には、突如、非武装の難民が射線上に入り込んでくることも。軍人としては、いかなる状況でも民間人を戦闘に巻き込んではならないのですが、時には、どうしても巻き込まざるを得ない場合もあります。そんな時、軍人としてのプライドを貫くのか、感情を押し込めて合理的に動くのか、それとも人としての感情を優先させるのか……。ここでは、物語の主人公であるウォーカー自身の“ザ・ライン”について考えてみます。また例題です。

 敵の集団を発見。ランチャーを使えば敵をせん滅でき、大勢いる難民への被害を最小限に抑えられるが、1人の難民を確実に巻き込むことになる。

 合理的に考えて、より多くの難民を救助するため、1人を犠牲にするのもやむなしといったところでしょう。では次に、少しだけ状況を変えてみます。

 敵の集団を発見。ランチャーを使えば敵をせん滅でき、大勢いる難民への被害を最小限に抑えられるが、1人の仲間を確実に巻き込むことになる。

 数の計算だけなら、前者も後者も結論は同じになります。しかし、先ほどの状況とは違って、ウォーカーの選択のラインは激しく揺れ動くことになるでしょう。

 なぜなら、こちらの状況で天秤に乗っているものが戦力としてカウントできる“仲間”だからです。第33部隊を抹殺し、難民の救助を終えるまでドバイに駐留すると決意したウォーカーにとって、貴重な戦力を失うデメリットと、大勢の難民を見殺しにすることとではどちらが重いでしょうか?

 コンラッドを倒すことを優先する場合、仲間を優先するでしょう。ここで大勢の難民を犠牲にするかもしれませんが、コンラッドを倒せばここで見殺しにした難民よりも多くの難民を救える……かもしれません。

 ただし、難民たちを見殺しにするという選択は、なんのためにコンラッドを倒そうとしているのかを考えた時に、大いなる矛盾となってウォーカーを苦しめるでしょう。もしも仲間を失ったとしても、減った戦力でコンラッドを倒せるのかもしれません。こういった迷いにより生まれる、いくつもの考え方、基準。それが、ウォーカー自身の“ザ・ライン”となるわけです。

『スペックオプス ザ・ライン』 『スペックオプス ザ・ライン』
▲仲間の2人は、厳しい選択を迫られた時の貴重な情報源になります。必ずしも正しい意見をくれるとは言えませんが、従わずに失態を犯すと仲間に不信感を与え、言い争いになることもあるようです。

 実際のゲーム内におけるシチュエーションは、もっと差し迫った状況であったり、複雑な事情が絡み合っていたりと、ウォーカーは大いに悩まされることになります。

 そして、その決断を下すのは、ウォーカー=プレイヤーの意志です。こうしたウォーカーの心情を踏まえたうえで、次は、プレイヤー自身の考えがどう揺れ動くのかを考えてみましょう。

『スペックオプス ザ・ライン』
▲おびただしい数の薬きょうが、ここが激戦地だったことを物語っています。多くの犠牲者を出したこと、大切な仲間を失ったこと、第33部隊と戦っていることなど、彼らが苦悩する姿からはいろいろな感情を想像させます。

→最後に引き金を引くのはプレイヤーの意志(5ページ目)

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