2012年4月3日(火)
この世界における錬金術は、形なきこの世の理(ことわり)を体系化して、学問として形を成したものを指す。錬金術の万能の力は、やがて地上に行きわたり、人類はその繁栄を極めた。
それからはるか後世……栄華の時代は過ぎ去り、人々は錬金術を忘れてしまう。前時代の遺産から途切れ途切れに得られる恩恵を受けつつも、それらが次第に枯渇していく。ゆっくりとした滅びを待つばかり時の中で、どこかのどかさすら感じさせる人類の黄昏の時代が、新たな物語の舞台となる。
主人公は、そんな美しくも儚(はかな)い世界で日々を生きる、1人の女の子。一風変わりながらも、『アトリエ』としての根本を大切にしたストーリーがさらに濃い密度で展開していく。
▲アルトゥールの薬草園 | ▲アルトゥールの薬草園内部 | ▲リーゼンガング内部 |
▲物語のスタートとなる、アーシャのアトリエ。黄昏れた世界を表現した色彩が目を引く。 |
▲アルトゥールの薬草園。アーシャはここで材料を調達するのだろうか? |
▲草木などのオブジェクトもせん細になっている。それ以外にも本作では、黄昏をテーマにした壮大なフィールドを歩き回れる。 |
新たに『アトリエ』シリーズに導入される拡張システムが、“想い出を紡ぐ”システム。主人公はストーリーの中で発生するさまざまな事象に対して、日記を書くことで自らの記憶を振り返り、その過程で人として成長していくことになる。
また、これまでのシリーズにあったような、“何年以内に、目標を達成する”といった、システマチックな目標は存在しない。主人公・アーシャの目的は“行方不明になった妹と再会する”というただ1つだ。
さまざまな状況で提示される選択から答えを探し出すことで、物語が進行して、目的の達成に近づいていくことになる。
▲最愛の妹・ニオと一緒に過ごすアーシャ。行方不明になった妹と再会するため、2人で過ごした記憶を振り返りつつ、彼女は旅立つ。世界のどこかで、妹と再会できることだけを信じて。 |
戦闘のシステムは、コストターン戦闘を前作からさらに拡張。移動にコストの概念が追加され、敵との位置関係が戦略に影響するようになっているという。ターン型でありながらより動的な戦闘システムが採用されている。
▲これまでよりも、アクティブになっているという戦闘。アーシャ1人で戦っているようだが、サポートなどおなじみのシステムはあるのだろうか? |
“調合システム”も新たに構築され直され、“結果”だけでなく“過程”を楽しむものになっているという。これまで材料の吟味や思考など、調合の前段階にかかっていたコストを圧縮し、その分、調合の過程を楽しめるようになっているようだ。
▲これまでの調合から、大きく変わっているという。どんなシステムになっているのか、楽しみにしておこう。 |
本作では、周辺システムも世界観を色濃く反映したものに。世界各地の特産品を売ってくれるバザールや、珍しいアイテムを持ちより評価を競い合う品評会といったコミュニティに関係するシステムなど、世界観を感じるとともに、恩恵を受けられるものがシステムを通して展開される。
▲新たな世界で展開する、新システム“品評会”。左にはバーが表示されているが、こちらは何を意味するのか? |
▲日記として、これまでやってきたことが記載されている。“ボーナス”として、新たなレシピや経験値が入っている。 | ▲クエストや課題といった、シリーズの要素は健在。強そうな“古のドラゴン”が公開されているが、倒せるのだろうか? |
通常版に加えて、数量限定のプレミアムボックスが同日に発売される。予約特典として、オリジナルドラマCDを配布。あわせて、サウンドトラックとボーカルアルバムが6月27日に、同社から発売されることも明らかに。価格は『オリジナルサウンドトラック』が3,675円(税込)で、『ボーカルアルバム』が2,415円(税込)。
(C)GUST CO.,LTD. 2012
※画像は開発中のもの。
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