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2012年4月24日(火)

PCで『Dark Souls Prepare to Die Edition』が発売決定! ラスベガスの地で宮崎氏に直撃インタビュー

文:電撃オンライン

 バンダイナムコゲームスのプライベートイベント“NAMCO BANDAI GAMES GLOBAL GAMERS DAY 2012”において、同社よりPCゲーム『Dark Souls Prepare to Die Edition(以下、ダークソウル)』が発売されることが発表された。

 会場にて開発ディレクターを務めたフロム・ソフトウェアの宮崎英高さんと、欧米で本作の販売を担当するバンダイナムコゲームスのチーフプロデューサー・内山大輔さんにお話をうかがったので、その模様をお伝えする。

 北米をメインターゲットとしたインタビューだったために、日本のユーザー向けとして発表できる内容は少なめだったが、PC版に追加される新規コンテンツや開発に至った経緯などをご覧いただきたい。

▲『Dark Souls Prepare to Die Edition』キーアート

■新規コンテンツを追加したPC版『ダークソウル』とは

――最初に、PC版『ダークソウル』の位置付けについて教えてください。

宮崎 まず、PC版の『ダークソウル』はコンシューマ版の忠実な移植版となりまして、そこに追加のコンテンツが実装されます。追加されるコンテンツの物量については、3つの新しいエリア、4体の新しいボスキャラクターといった感じで、新しい敵、物語に関わるNPC、新しい武器防具も追加されます。また物語的な側面では、プレイヤーは過去に飛び、『ダークソウル』の本編で少しだけ語られていた“騎士アルトリウス”が英雄だったころの物語を体験することになります。

 これらが追加されるコンテンツのメイン部分になるのですが、それ以外の“おまけ要素”として、対人戦にフォーカスした新しいオンラインプレイモードを実装する予定ですが、こちらについてはまだ詳細をお話することはできません。

■騎士アルトリウスの物語を追う追加コンテンツ

――今回、新しいエリアが3つ、新しいボスが4体登場するということですが、こちらはどのようにして決められてできたのでしょうか?

宮崎 今回のPC版については、『ダークソウル』本編制作中はまったく考えていませんでした。実際に考え始めたのは、制作が終わって、発売もされてしばらくたったころ、PC版のお話を頂いてからになります。

 そこで考えたのが、『ダークソウル』本編で名前や断片だけが語られていて、そこから先はみなさんに想像してもらっているような要素について、一部を実際に描いてみたらどうか、ということでした。これが追加されるコンテンツのコンセプトになります。先ほどもお話したとおり、実際に選択した題材は“騎士アルトリウス”ですね。

――この追加ストーリーについては、アルトリウスを操作して遊ぶということになるのでしょうか?

宮崎 いえ、違います。海外メディアの方にも時々誤解されるのですが、別のモードが用意されて専用の主人公でプレイする、といったタイプのコンテンツではありません。あくまでも『ダークソウル』本編の1つで、プレイヤーキャラクターの物語の一部として追加されることになります。


■「うれしいね」から「あれ?」に変化していった署名活動

――PC版の作業というのはいつくらいから始められたのでしょうか?

内山 実際、『ダークソウル』のPC版の要望というのは欧州を中心に起こったものでした。最初のうちは「うれしいね」なんて言っていたのですが、署名が10万を超えてニュースになり出したあたりから「あれ?」みたいな感じになりました。欧米ではPCのマーケットというのがありますので、やってみたらどうかという話になりまして、宮崎さんをはじめとしたフロム・ソフトウェアさんに相談させていただいておりました。

――ちなみに先立って行われたプレスカンファレンスにて、PC版『ダークソウル』はGames for Windowsに対応されているという表示がありましたが、なぜGames for Windowsと組むようになったのでしょうか?

内山 コンシューマ版ではいわゆるゲームサーバーを用意していなかったのですが、今回PC版を移植するにあたって、海外ではXbox 360版が製品版として出ていますので、マイクロソフトさんのマッチングサーバーを使わせていただくのが一番いいだろう、と判断いたしました。ただ、現在はPC用の販売網もたくさんありますので、どこのプラットフォームに対応するかというのは、いろいろと検討しています。このあたりについては、しっかりと決定してからアナウンスをさせていただく予定です。

――PC版ならではの文化として、MODなどの要素がありますが、そういったものへの対応は考えられておりますか?

宮崎 今のところ考えてはおりません。

――本作の発売について、欧米では8月24日と発表されていましたが、日本での発売はいかがでしょうか?

宮崎 日本での展開に関しては、後日フロム・ソフトウェアの方から正式なアナウンスをいたします。

――日本のユーザーへのメッセージをお願いいたします。

宮崎 日本のユーザーのみなさまには、今回の発表を受けて当然の疑問が、PC版の日本発売ということ、あるいはそれ以外にもいくつかあると思います。現状、その多くの疑問にお答えできず、大変申し訳ありません。しかし、ずっとこのままという話ではありません。先ほどお話したとおり、日本での展開については、後日フロム・ソフトウェアの方から正式なアナウンスをいたします。もやもやとした気持ちにさせてしまって申し訳ないのですが、もう少々お待ちいただけるようお願いします。

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