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2012年4月23日(月)

PS3/Xbox 360『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』をプレイ! あの壮大な物語に新たな伝説が刻まれる……

文:電撃オンライン

 ワーナー・ホーム・ビデオ/デジタル・ディストリビューションから4月19日に発売されたPS3/Xbox 360用ソフト『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』。そのプレイレポートを、見た目がドワーフ族なゴローがお届けします。

 『ロード・オブ・ザ・リング』といえば、デ~ン♪デ~デデ~ン♪ という、壮大さを感じさせるオーケストラ演奏の挿入BGM! いかにも知っている風に言っていますが、実は僕自身、映画は観たけど内容はおおまかにしか覚えていません……。これも年のせいですかね。まあ、それはさておいて、まずは『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』がどういった作品なのかをざっと紹介させていただきます。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』

 本作は、映画や小説で有名なあの『ロード・オブ・ザ・リング』のアナザーストーリーとなるアクションRPG。いやいや、有名って言われても聞いたことがないな~、という方もいるかと思いますので、原作のストーリーを簡単に説明しますね。

 冥界の王・サウロンが世界を滅ぼす力を持つ指輪を狙い、魔の軍勢を国中に手配します。その指輪を所持するホビット族の少年・フロドは、サウロンに奪われる前に指輪をこの世から消滅させようと勇敢な仲間と一緒に冒険しているわけです。……ザックリしすぎですみません(汗)。でも、本作の物語の節々で原作内の動向もしっかり語られるので、全然知らない人でも『ロード・オブ・ザ・リング』の世界に没入できますよ!

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』 『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲魔の軍勢との戦いで数々の活躍を見せた剣の達人・アラゴルンが早くも登場。▲フロドに呪いの傷を負わせた黒の乗り手九人衆も、回想シーンでその姿を見せます。

 で、本作の内容の話に戻しますと、この作品ではフロドたちが冒険する世界の“影で活躍していた勇敢なる3人の物語”が描かれるわけです。プレイヤーは、人間のエラダン、エルフのアンドリエル、ドワーフのファリンの3人パーティの中から1人を選んで操作し、3人+旅先で出会う仲間たちと力を合わせて、サウロンの腹心・アガンダール率いる魔の軍勢と戦っていきます。また、オンラインでの3人協力プレイ、オフラインでの2人協力プレイの他、オフライン2人+オンライン1人という組み合わせでもプレイでき、みんなとワイワイ楽しめます。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』 『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲主人公パーティの3人は、使用できるスキルや身に着けられる装備品などに違いがあります。今回のプレイでは、見た目に親近感が沸いたのでドワーフをチョイス!▲キャラクターを選ぶと、ガンダルフおじさんとよく似た声優さんの声で語られるプロローグに加え、オーケストラ演奏のBGMが挿入。映画を観た人なら、それだけで大興奮もの!
『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』 『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲サウロンの魔の手が広がる中つ国の北方が本作の舞台。物語は、フロドたちが到着する数日前のブリー村という場所から始まる。▲サウロンの命に従い、中つ国の北方の支配を企むアガンダール。主人公3人が立ち向かうべき邪悪な存在だ。
『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲ビジュアルも期待していた以上に美しく、雨の音なんかものすごくリアル。ブリー村の雰囲気が頭の中に一気に飛び込んでくる感じでした。

■村人との会話で躍動? なんなんだこの感覚!?

 プレイしてまずビックリしたのが、村人との会話のコミュニケーションに今までに体験したことがない楽しさを味わえたことです。会話は、いくつか用意されたテーマの中から選択できるようになっていて、しかも、話のキリがいいところで自分の意見を言う選択肢まであり、気になったテーマはどんどん追求していけるんです。なんていうか、普段友だちに知らない話題をふられて、こっちが興味深々に「なにそれ? どゆこと?」みたいに聞いていく感覚と同じです。NPCとの会話といえば、相手が言いたいことを全部言って終わりというイメージだったけど、本作では、興味がなければ途中でスルーしたり、他の話題に切り替えたり……。まあ、相手には失礼ですが(笑)、まるで現実での会話のやり取りのようでかなり好印象でした。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲話しかけることができるのは特定の人物に限られますが、この会話システムなら十分に事足りています。全員と話すのが面倒という、誰もが思いそうな要望をうまく解決できているなーと感心。

 また、相手から意見を聞かれる時もあって、その場合はこちらがどういう返答をするか、どういう態度をとるかなどが選べます。なかには、返答次第でその人の運命が変わるかも? と思わせるような場面もありました。宿屋にいる村人の1人が魔の軍団と戦おうと息巻いていたんですが、明らかな死亡フラグを察してクールに引き止めましたけどね。でも、もしここで同調していたら実際はどうなったのか……。こんな感じで、やり直して展開を確認したくなるほど、気になるポイントが多かったです。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲複数ある選択肢の内容も、話題を振られた側の心理をバッチリつかんでいます。会話のやり取りにもここまで人間味があると、ついつい全部の選択肢を試してみたり……。

 それと、いろいろな人物と会話をしていて気づいた点が1つ。それは、種族ごとに他種族に対する態度が違うということです。エルフ、人間、ホビット、ドワーフなどが共存する世界なので、そりゃあいざこざの1つも起きますよ。村人の1人にドワーフに対する偏見がひどいヤツがいて、正直ムカつきました。話を進めていったところ、会話の選択肢の1つにそいつをこらしめるチャンスがあったので、迷わずぶん殴ってやりましたけど(笑)。

 まあ、この選択が後々どう響くかはわかりませんが、かなりスカッとしました。全般的に、同種族には好意、他種族には偏見というイメージだったので、選んだ主人公によって会話内容や展開が変わる可能性は大ですね。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲宿屋の少年と話したら、出題した謎かけの答えを当てるゲームを持ちかけられました。正解すれば賭け金が倍! ということで受けて立ったのですが……なんか激しく騙された気分です!!

■いい人を演じるほど損をする? クエストの内容にも人間味を感じた

 えーと、再び会話にちなんだ内容になってしまって恐縮なんですが、実は会話の選択肢には“クエストを依頼されるフラグ”が含まれている場合があります。ゲーム画面上には、特に“この人がクエスト依頼人で~す”のような表示はないので、いろいろな話を聞くことが結構重要だったりするんですよ。プレイした感じでは、その人の話を親身になって聞いてあげると頼まれごとをされやすい印象でしたが、そりゃあまあ、全力でいい人ぶっていれば頼まれごともされますよね……。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』 『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲依頼の説明を受けている時に“ややこしい”っていう選択肢があるのがおもしろかった。興奮してあれこれ頼んでくるから「確かに!」と思いましたよ。▲クエストを達成するまでの過程で、会話や行動の選択がいろいろあるのもポイント。選んだ道筋によって違った展開や結末を迎えそうな気が……。

 で、困ったことに! 依頼を達成したのに“報酬を受け取らない”という偽善者にはたまらない選択肢までありました。これまでいい人を演じてきたわけですが、報酬となると実質的な問題になるので、もらわないわけにはいきません(笑)。ですが、そこをあえて! 受け取らずに最後までいい人を貫いてみる。「これ少ないけどお礼」「ああ、お礼なんて別にいいよ~」と、まあ社交辞令ですね。ゲームの世界までそれでいいのかよ……と自分に言い聞かせましたけど。でも、これはこれで何かメリットがあるんじゃないかと期待してしまいます。

『ウォー・イン・ザ・ノース:ロード・オブ・ザ・リング』
▲報酬を遠慮できるとは、なかなか辛いところを突かれました。誘惑に負けずにどこまで偽善者でいられるのやら……まさか、ただの便利屋さんで終わりなんてことはないですよね!?

→敵地では、原作映画の集団戦を彷彿させる壮絶な戦いが待っていた!(2ページ目)

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