2012年5月1日(火)
本作は、人工島の学園都市“ニューアイランドシティ”を舞台に、大事件に巻き込まれた人々の物語を多視点から描いたサスペンスホラーAVG。4巻構成で、各巻ごとに異なる人物の視点で物語を追いかけていく。
『TENEBRAE』シリーズのストーリーは、1つの出来事を4巻構成で描いている。しかし、それぞれの物語は密接に関係したパラレルになっているため、1巻のみでも楽しめると、登場した片山卓哉プロデューサーは説明した。
▲4巻をすべてプレイすると、物語の中心となっている大事件がなぜ起こったのか、すべての真相が明らかになる。 |
特徴的なゲームシステムとして、“事象変換システム”と“精神ポイント”の2つが用意されている。“事象変換システム”は、主人公キャラが入手した“事象変換器”と呼ばされる謎のスイッチを押すことで、何かが起きるというもの。島を飲み込む黒い霧を追いやることもあれば、バッドエンドに向かうこともあると説明された。使いどころが重要になるようだ。
▲2つの選択肢を選ばずに時間が経過すると、第3の選択が出現。“事象変換器”を使うのか? それとも!? |
もう一方の“精神ポイント”は、選択肢によってSP(精神ポイント)が増減するというもの。ポイントによって選択肢が変化して、ある選択肢が出現しなくなってしまうこともあるようだ。増加させていくと、キャラクターと恋愛イベントが発生するとのこと。
▲変動の大きさは表示されないが、SPが上がったのか、下がったのかだけは表示される。 |
8月30日に第1弾、10月25日に第2弾、12月20日に第3弾、2013年2月28日に第4弾が発売される『TENEBRAE』シリーズ。片山さんは最後のあいさつで、「長い期間遊べるので、ぜひよろしくお願いします」と語った。
『この部室は帰宅しない部が占拠しました。ぽーたぶる』は、ライトノベル『この部室は帰宅しない部が占拠しました。』を原作にしたAVG。『学園サマー・ウォーズ編』が8月2日に、『学園ドッグ・イヤー編』が10月4日に発売される。価格は通常版が6,090円(税込)、初回限定版が8,980円(税込)。
本作は、ライトノベルをダイレクトにゲーム化した作品。アニメ化を挟まずにゲーム化されるのは珍しいという。登壇した佐藤大介プロデューサーは、間に多くの会社が入らない状況でゲーム化することで、「原作のイメージを極力損なわずにすむ」と強調。さらに、ドラマCDやグッズを自社で作ることができるメリットがあると続けた。
▲タペストリーを吊るして出てきたがまったく突っ込まれず、自ら突っ込んでいた佐藤プロデューサー。タペストリーは会場で販売されていたもの。 |
ゲームのシナリオは、原作者であるおかざき登さんが完全監修。さらに、おかざきさん自らが執筆した“原作者執筆ルート”も収録している。キャラクターのグラフィックは、原作のイラストを手掛けている“ぺこ”さんが描き下ろした絵をもとに、Live2Dを作成。
桜江ゆすら | 木滝恋子 | 秋月琴音 | 柊木耶宵 | |||
CV:下田麻美 | CV:堀江由衣 | CV:水橋かおり | CV:小倉唯 |
▲表情と頭の動き、体の動きで50,625種類の組み合わせが存在。その中から適切なものを選んで表示される。 |
山口朗彦さんが作編曲したオープニングとエンディングは、キャラ2人ずつが担当。OP『ファンタスティック☆スクールデイズ』は桜江ゆすらと木滝恋子が、ED『Don’t forget』は秋月琴音と柊木耶宵が歌う。楽曲が流れるオープニングとエンディングにはアニメーションを採用。演出と作画監督を山門郁夫さん、キャラクターデザインはたむらかずひこさんを起用するという、力の入れようだ。
初回限定版には、おかざき登さん書き下ろし小説&ビジュアルブック、さらに耳尻尾付きバージョンの『ぺたん娘みにっ!』が2体同梱されている。『学園サマー・ウォーズ編』には桜江ゆすらと木滝恋子が、『学園ドッグ・イヤー編』には柊木耶宵と秋月琴音を収録。「通常版を買う理由がないです!」と佐藤さんが力説するほど、充実した内容になっているようだ。
さらに、ゲームに先駆けて5月25日にはドラマCDが発売される。“帰宅しない部”のメンバーが鍋パーティをしながら、これまでのエピソードを振り返るという内容だ。膨大なシナリオを収録した結果、CD2枚組に約120分のドラマCDを収録。佐藤プロデューサーが音響担当者にリアルで怒られたというボリュームを、じっくり堪能できる。
ここで、本作の特別PVが上映された。現在公開されているPVに各キャラクターが歌う楽曲を乗せたもので、この制作発表会のためだけに作られたという。公式サイトで公開中のPVでは、楽曲は聞けないがゲーム内容やシステムなどはわかるので、気になる人はぜひ映像を確認しておこう。
▲マルチストーリー&マルチエンディングで、さまざまな物語が展開する本作。『学園サマー・ウォーズ編』では夏のドキドキを、『学園ドッグ・イヤー編』では耳と尻尾のナデナデを楽しもう。 |
最後に本日の登壇者が再び、ステージに登場。ダンスが得意だというMAKOさんが「もしイベントをやるようなことがあれば、披露したいです」とコメントすると、ダンスがあまり得意ではない声優陣はなんともビミョウな表情に。ステージ上で榊原さんに指導を依頼する人が続出する中、イベントは終了となった。
▲本日の登壇者。真弓さんは、声優陣からいじられて中盤以降テンションが上がったということで、さまざまなポーズや用意していたTシャツのネタを披露した。 |
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(C)おかさみ登/メディアふぁくとりー イラスト:ぺこ
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