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2012年5月10日(木)

キーワードは犠牲と代償――稲船敬二氏開発の共闘ACT『ソウル・サクリファイス』がPS Vitaで今冬登場

文:電撃オンライン

 SCEは、PS Vita用ソフト『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』を今冬に発売する。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』

 本作は、稲船敬二氏率いるコンセプトが企画・開発を、マーベラスAQLが開発を手掛ける共闘ACT。リアルなファンタジーの世界を舞台に、人間の欲望が描かれる。プレイヤーは魔法使いとなり、“代償”を支払うことで手に入れた“力”を駆使して戦うことになる。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
▲イメージイラストには、ワイバーンやケンタウロス、サイクロプスやクラーケンといったモンスターが描かれている。どれも特徴的なデザインだ。

 本日5月10日、東京国際フォーラムにおいて『ソウル・サクリファイス』の発表会が開催された。発表会では稲船氏が登壇し、本作のコンセプトやゲーム概要について語った。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
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▲ステージ前に薄いカーテンがあり、その中にはローブをまとった魔法使いの姿が。発表会が始まると映像が流れ、さまざまなキーワードやビジュアルが表示された。

 まず最初に登場したのは、SCE ワールドワイドスタジオ プレジデントの吉田修平氏。吉田氏は、同社がこれまでにリリースした『みんなのGOLF 6』、『アンチャーテッド -地図なき冒険の始まり-』、『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』と同様、本作もPS Vitaのハード性能を生かしたタイトルであると説明。「いちPS Vitaユーザーとして、今日の日を楽しみにしてきた」とコメントした。

 続いて、吉田氏に呼ばれる形で稲船氏が登壇し、「PS Vitaで新しいタイトルを作れることに興奮している」と笑顔で語った。本作のコンセプトは“真実のファンタジー”。これまでに世に出ているファンタジーの世界観を使うのではなく、新たに構築した世界観で物語を描けばおもしろいものになると考え、開発しているという。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』
▲吉田修平氏▲稲船敬二氏

 “真実のファンタジー”を示すのが、“犠牲”と“代償”というキーワード。稲船氏は、「よりいいものを食べるならば多くのお金を払う必要があるように、ゲーム中では何をするにも犠牲を払い、代償を示すことになる」と説明した。

『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』 『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』

 ここで、第1弾トレーラーが上映された。魔法使いが自らの口の中に手を入れて背骨と内臓を抜き出すと、それが大きな剣に変化。肉体の代償として、ファンタジーでは有名な“エクスカリバー”を手に入れる。強い武器を手にした魔法使いは、目の前の敵を倒すことに成功したが、絶命してしまう……という内容だった。


 本作の物語は、残忍な魔法使いに青年が捕らえられているところから始まる。生贄(いけにえ)となるのにおびえながら待っていたところ、1冊の生きた魔術書が現れる。それは、記述された内容を実際に体験できるという、不思議な効力を持つ魔導書であった。

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 プレイヤーはその魔導書に入り、出てくるモンスターを魔法を使って倒していくことになる。稲船氏は「ただ敵を倒してよかったというゲームではなく、プレイヤーの“心”に影響を与えるように作っています!」と開発する上でのこだわりを見せた。

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▲プレイヤーキャラは、パーツをチョイスしてカスタマイズ可能。自分好みの魔法使いを作れるようだ。

 対峙する魔物は、魔法を使い続けて闇に落ちてしまった人間の成れの果て。デザインにはかなり気を配り、これまで世に出ているようなデザインではなく、リアルな感じになるよう心掛けているという。「このデザインがかなり気に入っています!」と明言する稲船氏は、新たなファンタジーの世界観構築に自信があるようであった。

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▲欲望のままに魔法を使い、魔物となってしまった人間。これらの魔物同様に、ステージも欲望が生み出した世界になっているという。

 魔法は、マジックポイント(MP)を消費するのではなく、何かを犠牲にすることで使える。小さな犠牲だと効力も小さい。アイテムに加えて、目や手を犠牲にして敵を倒していくが、使いすぎるとその代償として人の姿を失うことになるようだ。

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▲代償を支払うことで、見合った力を得ることができる。木や石などを使うものに加えて、肉体や生命など、大きな犠牲を払う強力な魔法が存在。

次のページで稲船氏が実際にプレイ!

(C)Sony Computer Entertainment Inc.

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