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2012年5月14日(月)

ファルコムjdkバンドへのインタビューも掲載! Falcom jdk BAND 2012 Super Live in nicofarreをレポート

文:電撃オンライン

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 ライブ終了後、今回のライブの感想や今後の抱負についてjdkバンドにインタビューを行った。日本ファルコム作品に関する思い入れの深さが随所に感じられるので、ご覧いただきたい。

『Falcom jdk BAND 2012 Super Live in nicofarre』
▲左から、榎本敦さん(ベース)、岡島俊治さん(ドラム)、寺前甲さん(ギター)、小寺可南子さん(ボーカル)、イカルス渡辺さん(ボーカル)、水谷美月さん(ヴァイオリン)、上倉紀行さん(キーボード)、井上央一さん(ギター)。

――jdkバンドとしての本格的なライブは、昨年12月に横浜で行われたライブから約半年ぶりになるかと思いますが、今回のライブを終えた今の率直な気持ちはいかがですか。

小寺:私自身は“アニメ コンテンツ エキスポ”など、ライブ以外でもファンのみなさんにお会いできる機会が多かったんですけど、やっぱり原点はここ(本格的なライブ)だなと。

イカルス:声がガラガラだね(笑)。

小寺:燃え尽き症候群でございます(笑)。メンバーみんなと息をそろえて、観客のみなさんと心を通わすことは、なかなか味わえないことだと思います。次の7月のライブも、本当に楽しみです。

イカルス:半年ぶりに、ニコファーレという独特のハコで演奏できて楽しかったです。ニコニコ生放送を見ている人と一緒にワーっと盛り上がれる感触は、いいですね。今日もアンコールの前のちょっとした休憩中に、ツイッターで「休憩中」とか「ニコ生すごいわー」みたいなことをつぶやいたら、速攻で反応があって、「角の人が休憩中」みたいなコメントがされていました(笑)。

寺前:久々の2部構成で大変でした。でも、達成感や充実感はすごかったですね。ありがとうございました!

水谷:何回かここでやってきて、jdkバンドとしてニコファーレで演奏することに慣れてきた気がします。どういう風に動いて、どういう風にお客さんとコミュニケーションをとればいいのかを、バンド全体がつかんできた感じです。だから変な緊張がなく、本当に楽しめました。

岡島:今日はもう、ある意味で「殺す気か」と思いましたね(笑)。2回公演をあわせて、42曲。リハーサルから考えたら、もうどれだけやってるんだと(笑)。でもその甲斐あって、ものすごくまとまった感覚がありました。この調子でどんどん結束していって、jdkバンドとして今後どんな世界が見られるのかが楽しみです。

上倉:インスト(インストゥルメンタルの略。ボーカルなしで楽器のみで演奏すること)を連続で3曲やったのがすごかったですね。隣にいるおかじ(岡島)を見たら、もう汗だくで。ドラムって、汗をふくタイミングがないんですよね。そういう風に演奏者が限界に達するほど熱心に演奏していると、お客さんにも通じる部分もあると思います。

 やるほうはなかなかしんどいんですけど、モニタに表示された視聴者からのコメントをチラ見したところ、その熱気が伝わったようでうれしかったです。今後も、激しいインストを何曲もつなげるライブをできたら楽しいかなと思いました。

榎本:やっぱりライブはいいですねえ! 本当にライブは生き物で、その時の流れにまかせて、テンションが上がってハイになって、会場全体がちょっと一線を超えたところまで上がると、すごく感動的なステージになることを感じました。

井上:今回の第1部は、これまで2部構成でやってきた中の第1部として、本当にいいものだったと思います。それをできるようになったので、すごく進歩できていることを実感できました。だからもう、第2部のテンションがダダ上がり(笑)。僕が変な踊りをするのは、ここでのライブだけですね。

――新しいボーカル曲が多かったですが、それらを歌った印象はいかがでしたか?

小寺:ライブ中のMCでも言ったんですけど、長い歴史があるシリーズの名曲に時代を超えて会えるというのはすごいです。愛され続けている名曲をカバーして歌えるなんて、本当にすごいことです。まだまだ歌ったことがない曲もたくさんあるので、そういう名曲にも挑戦したいですね。

 逆に今回、『那由多の軌跡』の主題歌の作詞をさせていただいたんですけど、まだ歌詞がついていないボス戦の曲とかにも歌詞をつけてみたいとも感じました(笑)。まだまだ遭遇したことがない名曲との出会いに、胸のヒビが震えております(笑)。

――小寺さんは胸をケガしていたとのことですが、大丈夫だったのですか?

小寺:歌い始めると平気になりますね。今日のライブでみんなから少しずつパワーを吸い取ったんで、大丈夫です(笑)。お風呂場で転んでしまったのが原因で、リハーサル前に病院に行ったんですけど、ものすごく混んでいて、大遅刻をしてしまいました。みんな、風呂場には気をつけろ(笑)。

イカルス:自分としては、『遥かなる時を越えて』を歌えたのが最高でした。もう、すごく『ソーサリアン』って感じで(笑)。ファンの方に愛され続けている名曲なので、その世界観を崩さないようにがんばりました。いくつかの曲はもともと女性の方が歌っていたので、男性の自分が歌うとキーの高さの問題もありますから。そのアレンジも大変でした。

――インスト曲についてはどうでしたか?

岡島:僕としてはもう、『イースI』の草原の曲を演奏できたことが感慨深いです。ある意味、あの曲で感激して日本ファルコム作品にのめり込んでいったと言って過言ではないので。

――さまざまな形でjdkバンドも参加している『零の軌跡 Evolution』についてメッセージをお願いします。

小寺:ティオ役の水橋かおりさんと私でやっているWebラジオ『ティオのファルコムラジオめんどくさいです…でもがんばります』でもしつこくアピールさせていただいていますが(笑)、『零の軌跡 Evolution』はぜひ遊んでほしいですね。それだけ自信があります。

 今回はフルボイスということで、私たちjdkバンドもちょっとずつ出演させていただきました。現場で見ていても、ものすごくたくさんの方々がかかわって作られているものすごい作品ですね。私たちがどんな役として登場するのか、すみずみまで遊んでもらえればと思います。

――楽曲のアレンジや新曲も担当されていますよね。

小寺:そうですね。楽曲のアレンジをしたり、『セルリアンブルーの恋』という新ボーカル曲を歌ったりしています。これまでは、すでにある楽曲を演奏することが多かったんですが、そこを直接担当することができたのがうれしかったです。

――小寺さんは『那由多の軌跡』の主題歌である『那由多の星の物語』を作詞されたとのことで、その出来栄えはいかがですか?

小寺:日本ファルコムさんの会議室に行った時に軽いノリで「詩を書きますよ」なんて言ったら、マジでオファーが来ちゃいました(笑)。自分1人だったら無理だったかもしれませんが、今回はキーボードの上倉くんがアレンジを担当してくれたのが心強かったです。自分たちの情熱が詰まった、とてもいい曲になりました。

――『イース』25周年と言うことで、今回のライブで演奏した『イース』楽曲の思い出について一言お願いします。

岡島:シリーズの中でも代表的なボーカル曲『Feena~女神たちの囁き~』を演奏できましたし、『イースI』の草原の曲も演奏できました。今回は『イース』の曲が多めだったんですよね。だから僕の頭の中では、演奏しながらずっとPC-88のゲーム画面が再生されていました(笑)。

上倉:自分はシリーズの原点である『I』と『II』の音楽が特に好きなんですよ。この25周年を飾るタイミングのライブで、それらの名曲を演奏できたことがうれしかったです。今年は『イース』がらみで、もっといろいろな曲が出てきたらうれしいですし、それを演奏でできたらいいなと思います。

――ニコニコ動画で展開している『jdkTV』や7月のライブなど、今後もjdkバンドとしてさまざまな展開が控えています。それらについての意気込みを教えてください。

小寺:『jdkTV』に参加することにしたきっかけは、私自身、jdkバンドのメンバーが大好きだったからです。たまにライブで1回だけ集まって終わりという形はもったいないじゃないです。ライブだけでは伝えきれないjdkバンドの魅力を伝えるためにも、個人個人にスポットを当てる場所がほしいと思いました。

 『jdkTV』でそういった部分を発信してきて、今日のライブを見ていても、その成果を実感できています。『jdkTV』を長く続けて、みなさんにもっとjdkバンドを好きになってもらって、日本ファルコムのゲームを楽しんでもらえるような、いい形でのループを続けていきたいです。

上倉:『jdkTV』では少人数ならではの小回りのよさを生かしつつ、メンバー全員が集まるライブでは、大人数だからこそ実現できる曲を演奏したいですね。インスト10曲連続……はウソですけど(笑)。その違いをお客さんに楽しんでいただければいいなと思います。

岡島:いろいろな形でjdkバンドが世に出る機会が増えているんですけど、このメンバーで演奏していると、このメンバーって本当にすごいと感じるんですよ。今日のライブもバリエーションがすごかったし、テクニックもすごかった。

 このjdkバンドのポテンシャルをより魅力的に伝えられると、日本ファルコムのゲームの魅力もよりたくさんの方に伝えられる気がします。これからもいろいろなことを考えていきたいですし、夢がふくらむ一方ですね。

井上:僕はメンバーの中でも住んでいる場所が違うので、行きたくても行けない時があるのですが、できるだけ参加したいと思っています。

榎本:まだここでは言えないことも含めて、いろいろなことに挑戦したいですね。もっとたくさんの人に楽しんでもらえるように、もっと活動の幅を広げる案を考えているので、それを1つずつ実践していければと思います。

水谷:『jdkTV』はメンバーが自発的に思いついて、それを実行したものです。その大事なものがあるおかげで、ライブもものすごくいい形になっていると思います。『jdkTV』もライブも相乗効果でよくなっている気がするので、できる限り自分も参加できたらうれしいですね。

寺前:今日のライブで言うと、『TO MAKE THE END OF BATTLE』の演奏前に小芝居っぽいものがあったじゃないですね。そういう演出的な部分を作り込んでライブをやってみるのもおもしろいんじゃないかと感じました。

イカルス:小芝居っぽいネタは、やってて楽しかったです。『jdkTV』もいつも楽しそうなことをやっているので、いつかジャックしたいなと思います(笑)。イカルス電波でジャックして、見た人がみんな「キャッ!」って言っちゃうような(笑)。

――それでは最後に、ファンへのメッセージをお願いします。

小寺:今後もjdkバンドとしてみなさんにお会いできる機会がたくさんあります。去年あたりから、そういう機会がものすごく増えてきているんですけど、この勢いを加速していきたいと思っています。規模の大小を問わずに、みなさんともっと触れ合える機会を増やしたいので、みなさんもついてきていただければうれしいです。末は……武道館!

岡島:言ったねえ。言っちゃったねえ(笑)。

小寺:えーと、そのぐらいの意気込みということで(笑)。ちなみに日本ファルコムの加藤会長からは、東京ドームを目指そうと言われて、ちょっと無理かもとお答えました(笑)。

岡島:3万人が入る東京ドームで発情期コールをしたら盛り上がると思うけど(笑)。

小寺:まあ、そういう不可能だと思うことを実現しちゃうのが日本ファルコムさんだと思いますので(笑)。いろいろな形でみなさんを驚かしていきたいので、期待してください!

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