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2012年5月31日(木)

多角的に『青エク』の物語を楽しめる! 塾生たちと激動の7日間を体験する『青の祓魔師 幻刻の迷宮』プレイレポ

文:原常樹

 どうもライターの原常樹です。突然ですが、皆さんはホラー映画は好きでしょうか? ……僕は苦手です。というのも、過去に見た映画『エクソシスト』があまりにリアルすぎてトラウマになっているからなんですよね。女の子がブリッジのまま階段を駆け下りてくるあのシーンは未だに瞼(まぶた)の裏によみがえってくる気がします……ギャー!!

 さて、この映画のタイトルになっている“エクソシスト”という単語ですが、主にカトリック教会で悪魔を祓う職務についていた実在の位だとか。僕の中ではホラーなイメージも強い単語ではありますが、最近では漫画やアニメなどの影響で明るいイメージを持っている方も少なくないようです。

『青の祓魔師 幻刻の迷宮』

 そんな“エクソシスト”を題材としたコミックとして話題になっているのが、『ジャンプスクエア』(集英社刊)で連載中の『青の祓魔師(あおのエクソシスト)』でしょう! こちらはサタンの落胤である主人公・奥村燐が、史上最年少の祓魔師でもある弟・雪男の指導のもと、祓魔師を目指すというダーク・ファンタジー。ホラー要素はそこまで強くなく、女性ファンもかなり多い作品として知られています。昨年はTVアニメ化をはたし、さらに舞台、映画とさまざまなプロジェクトも進行しているので、きっとご存じの方も多いハズ。

『青の祓魔師 幻刻の迷宮』 『青の祓魔師 幻刻の迷宮』
▲塾生たちのゆる~い会話もそのまんまに、『青エク』の世界観をPSPで再現。なお、オープニングアニメは本作のために、新規で制作した力作です。

 今回、そんな『青エク』ファンにオススメしたいのが、4月26日にバンダイナムゲームスより発売されたPSPソフト『青の祓魔師 幻刻の迷宮(げんこくのラビリンス)』。アドベンチャーゲームという“誰でも遊べるジャンル”なのも大きなポイントで、選択肢をチョイスするだけでまるでアニメを見ているかのような感覚でストーリーを楽しむことができます。

 しかも、このゲームの一番のポイントは、燐と雪男という2人の主人公の視点を切り替えつつ“多角的に物語を楽しめる”ということ! いわゆるザッピングシステムが組み込まれていることでしょう。

 基本的にこのゲームはイベントが時間単位で組み込まれており、時間をさかのぼって特定の時間のイベントを選択することもできるし、何度もイベントだけを楽しむことも可能です(タイムチャートシステム)。物語は燐と雪男それぞれの視点、つまり2つのルートが用意されていますが、どちらか1つのルートだけを進めていくことはできません。具体的には片方だけを進めると何らかのトラブルが起こり、バッドエンドにたどり着いてしまうという仕様になっています。

 それを防ぐためにはこまめに2人の視点を切り替えつつ、それぞれが相手を助けるように動かなければならないんですね。まさに“2人の絆が交差するアドベンチャーゲーム”という作品のキャッチフレーズが示す通りと言えるでしょう! 兄弟が知らず知らずのうちにお互いのために動くというシナリオ展開には、ついついシンパシーを感じてしまうファンも多いのでは?

『青の祓魔師 幻刻の迷宮』
▲燐と雪男を交互に進めていけば、すんなり進めるはず。選択肢が見えたら分岐に注意!

 なお、この兄弟間のすれ違いによるバッドエンドはかなりの数にのぼります。たしかにトラブルメイカーぞろいの塾生たちの顔ぶれを見れば納得できるのですが、中でも燐の“おバカな暴走”が原因のバッドエンドは印象に残るはず……。

 ダンジョンで単独行動を取って訓練中止になるというのはもちろん、そもそもダンジョンに辿り着く以前にトラックで九州に運ばれたり(!?)、ダンジョンから戻った矢先に仲間を水に落として風邪を引かせたりと、「そこでバッドエンドなの!?」と唸りたくなるような展開が多数待ち受けています。このサプライズ感もまた本作の魅力なのかもしれません(笑)。

 ちなみにバッドエンドの際にはメフィストが登場して、親切にアドバイスをくれます。アドバイスの内容が的確なのはもちろん、プレイヤーに対する毒舌もてんこ盛りなので、Mっ気のある(もしくはメフィスト好きな)プレイヤーには、バッドエンドをすべて回収するという遊び方もオススメしたいと思います(笑)。

『青の祓魔師 幻刻の迷宮』
▲メフィストの回りくどい言い回しも原作通り(笑)。愛のこもった毒舌は頼もしい存在ですよ!

次のページで物語や戦闘、イベントを紹介!

(C)加藤和恵/集英社・「青の祓魔師」製作委員会・MBS (C)2012 NBGI

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