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2012年6月7日(木)

ゾクゾクするほど大きく進化を遂げた『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』をプレイ! 局面を変えるのはファーストタッチ

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツブースのメディア専用ルームで行われた『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』試遊会に参加してきたのでレポートする。

 「アメリカってサッカー人気あるのか?」と思って参加したが、試遊会場はあっという間に満杯になってしまい、注目度の高さを肌で感じることができた。もっとも、ネームプレートをよく見たわけではないので、もしかしたらヨーロッパや南米のメディアだらけだったのかもしれないが……。

『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』 『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』

 そんなことは置いておくとして、ゲームの中身の話だが、プレイ前には『FIFA 13』で進化した部分の説明があった。カンファレンスでもある程度の説明はあったが、今回は検証映像も含めながらの濃い説明となった。

 まず注目したいのは攻撃面の賢さだ。最前線の選手がきちんとオフサイドラインを読んで走り込む、複雑なカーブを描きながらスペースへ走り込む、第2、第3の攻撃的選手が局面を理解してユーザーの動かす選手がボールを持ったと同時に走り始めているなど、ユーザーが直接意識していない部分でのポジショニング、ランニングが行われるとのこと。ボールを持っている時は相手を背にしてボールをキープする“シールディング”なども行う。

 その他、攻撃面に関係する要素で“コンプリートドリブリング”、“ファーストタッチコントロール”がある。“コンプリートドリブリング”のほうは、メッシのような高度かつ創造性にあふれるドリブルができるもの。もう1つの“ファーストタッチコントロール”は、ボールが自分のところに来た最初のボールタッチで、その後の試合展開をガラッと変えてしまうシステムだ。リアルのサッカー通なら試合中常に注目しているものだが、ファーストタッチの精度の高さいかんで攻撃側の有利不利が一瞬で決まってしまうため、勝敗に大きく影響する重要な点と言える。これをゲームの中でもユーザーの手で再現できるということで、使いこなせば勝率も上がりそうなシステムだ。

 ちなみに、これらのシステムは選手のスキルに依存するので、どの選手も同じことができるというわけではないようだ。

 また、フリーキックの場面では、よりオフェンスとディフェンスの攻防が楽しめるようになっていて、実際のキッカーがわからないようにフェイントをかけたり、壁に入った選手がこっそりボールに近づいていったり、フェイントにひっかかった壁の選手が慌てて壁に戻るなど、実際の試合でも見られる駆け引きがゲーム上でも再現される。

『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』
▲メッシのFK。蹴る前に壁の選手が走り出しているのがわかる。
『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』
▲エマヌエルソンが蹴る。大きく空いた絶妙なコースにボールは飛んでいるようだが!?

 他にもいろいろアップデートされた情報はたくさんあるのだが、プレイレポートの記事なので、本題に移ろう。今回選べたチームは話題のマンチェスター・シティとチェルシー、アーセナルの3チーム。個人的には同じマンチェスターでも“ユナイテッド”を使いたったが、これは製品版までの我慢ということか。

 相手はアーセナル、筆者はチェルシーで試合開始。『FIFA』シリーズはかなり前に遊んだきりだったためボタン操作をかなり忘れていて序盤は苦労したが、徐々に思い出してきていい勝負になり始めた。落ち着いて選手の動きを見てみると、確かにスペースにきちんと走り込んでいるように思える。どちらかと言えばサイドのスペースをよく使ったが、サイドのミッドフィールダーがきちんとパスを受けやすいところにポジショニングしていて、出しやすいような気がした。

『FIFA 13 ワールドクラス サッカー』
▲これはオフィシャル画像だが、今回の試合もまさにこんな感じ。ドログバがボールを持ち、ラミレスが最前線でボールを要求しているがややプレッシャーのかかった状態。タッチラインのマタか上がってきたランパードに託すか、選択肢はいくつもある。あなたなら誰にパスする?

 守備に目を向けると、上で書いた“シールディング”を確かにしており、こちらがプレッシャーをかけてもうまい体の向きで有利な体勢のままゴールに向かうことが多かった。相手のアーセナル攻撃陣はファン・ペルシーやウォルコットなどいい選手が多いのでそう簡単に止めさせてはくれない(相手の海外メディアの人がちょっと慣れた感じだったこともあるが)。

 操作法のシートに書いてあったので“コンプリートドリブリング”を試してみた。メッシのようにはいかないものの、単にドリブルでつっかけていくよりはディフェンスをかわす確率が高かった。ただ、相手もそれほど強いプレッシャーをかけてこなかったので、攻略法が確立したらこのあたりの攻防もおもしろくなりそうだった。

 試合は終わってみれば0-2の完敗。まあ操作法をすっかり忘れていたのにがんばったよ。うちのドログバはダッシュさせすぎて最後のほうはかなりへばってたな(笑)。そして試合終了後はお互い健闘をたたえあってガッチリ握手して試遊を終えた。ちなみに海外の人とサッカーゲームを遊ぶと、リアクションが大きいので思いの他楽しかったのも収穫だった。なかなかそういう機会はないと思うが、オススメ。

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