2012年6月8日(金)
“E3 2012”の最終日となるアメリカ現地時間6月7日、カプコンブースにてPS3/Xbox 360用『バイオハザード6』のプレゼンテーションが行われた。
本作は、ゾンビから逃れるために武器やアイテムを駆使して脱出を試みる、サバイバルホラー『バイオハザード』シリーズの最新作。本作ではこれまでのシリーズに登場したレオンとクリスに加えて、新たな主人公・ジェイクの物語が描かれる。
▲それぞれのストーリーは、前作『バイオハザード5』の70~80%程度の分量になるという。単純に計算して、前作の2倍以上のボリュームになるというわけだ。 |
プレゼンテーションには、本作のエグゼクティブプロデューサー・小林裕幸氏、ディレクター・佐々木栄一郎氏、プロデューサー・平林良章氏の3人が登壇。本作で新たに採用された新要素“クロスオーバー”についての解説が行われた。
▲左から小林裕幸氏、佐々木栄一郎氏、平林良章氏。 |
上でも書いたとおり、本作には3人の主人公が登場するため、キャンペーンでは3本の独立したストーリーを楽しめるようになっている。しかし、それぞれのストーリーは完全に独立しているわけではなく、時折が交差する瞬間がある。その時に最大で4人まで同時にプレイできるというシステムが“クロスオーバー”だ。
▲こちらはクロスオーバー中のスクリーンショット。 |
これまでのシリーズ作品でもキャラクターが交差・共闘することもあったが、単に作品を彩るフレーバー的なものにしかすぎなかった。しかし本作では、自動マッチング機能を使い、それをマルチプレイとして楽しめるように昇華させたという。クロスオーバーは、発生する前のステージを似たようなタイミングでプレイしている人がいる場合、マッチングされるという。設定によって、フレンドとマッチングできる可能性を高めたりもできるようだ。
今回のプレゼンでは、レオンとジェイクのクロスオーバーを例にとって説明が行われた。レオン編とジェイク編には共通する敵として“ウスタナク”という強力な敵キャラクターが登場する。これを、ジェイクを操作するプレイヤーとレオンを操作するプレイヤーが協力して倒すことになる。各主人公のパートナーを操作するプレイヤーがいた場合、そのプレイヤーもクロスオーバーに参加するとのこと。
▲右腕に装備しているツメのようなもので、レオンたちを捕縛しようとするウスタナク。状況に応じて、右腕のツメを別の装備にして戦うことも。 |
基本的に主人公とそのパートナーは一緒に戦うことになるのだが、クロスオーバー中は本来のパートナーとは違う相手と共闘する場面もあるようだ。本作でのレオンのパートナーはヘレナという女性なのだが、一時的にジェイクのパートナーであるシェリーと入れ替わったりもしていた。この2人が登場する『バイオハザード2』をプレイしていた人にとっては、レオンとシェリーが共闘する姿は感慨深いものがあるだろう。
クロスオーバーのあらましを説明したところで、取材陣からの質問に答えてくれることに。ここで明らかになったのは以下の通り。
●クロスオーバーは、ボス戦だけでなくいろいろなシチュエーションが用意されている。
●『バイオハザード2』のザッピングとは異なる機能である。
●“最大で4人”というのは、各主人公を操作するプレイヤー2人と、主人公たちのパートナーを操作するプレイヤー2人を意味する。合計3人でマッチングすることも。
●クロスオーバー中にマッチングしている相手が抜けた場合、代わりにAIがそのキャラクターを操作する。
●人間が操作するキャラクターが死んでしまった場合はリスタートとなるが、AIのキャラクターが死んでしまった場合はリスタートにはならない。
●クロスオーバー1つのボリュームは、長いものから短いものまで様々。
またプレゼンの最後に、本作のカスタマイズ要素について軽く説明された。前作では銃をカスタマイズして強化するシステムをとっていたが、本作ではキャラクター自身がスキルポイントを消費して“スキル”を覚えることができるという。
スキルについては、今後詳しい情報をリリースしていくとのこと。発売を楽しみにしているファンは、続報を待っていてもらいたい。
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