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2012年6月8日(金)

『NintendoLand』と『New SUPER MARIO BROS. U』の注目ポイントは? 任天堂ラウンドテーブルをレポート

文:電撃オンライン

 米国現地時間6月5日、任天堂はアメリカ・ロサンゼルスのE3の会場内において、ラウンドテーブルを開催した。

 ここのラウンドテーブルは、各国のメディアを招いてE3の開催時期に行われ、カンファレンスで発表された内容についての詳細をプレゼンするというもの。

 今年は、去年までこのラウンドテーブルを担当していた専務取締役・宮本茂氏ではなく、『NintendoLand』のプロデューサー・江口勝也氏と、『New スーパーマリオブラザーズ U』のプロデューサー・手塚卓志氏らが登場し、それぞれの作品について詳しく解説した。

■ドンキーコングのクラッシュコースは社内のゲーマーから大人気

 まずステージに登場したのは、『NintendoLand』担当の江口氏。江口氏は、カンファレンスでは紹介しきれなかった、本作に収録されている各アトラクションについての紹介を行った。

▲江口氏は、『NintendoLand』のアトラクションの1つ『Takamaru’s Ninja Castle』のように手裏剣を飛ばす挨拶を行った。▲画面に出ている5つのアトラクションのうち、カンファレンスで紹介しきれなかった3つのアトラクションを紹介。

 その中でも社内のヘビーゲーマーが手放しで「おもしろい」と褒めるのは『Donkey Kong’s Crash Course』。Wii Uゲームパッドを傾けて滑車を進ませて、ゴールへと運ぶゲームとなる。

▲『Animal Crossing:Sweet Day』。江口氏のお気に入りのアトラクションで、プレイヤーはキャンディを集める村民と、門番の2つに別れて鬼ごっこを行う。
▲『Donkey Kong’s Crash Course』。ドンキーコングの世界をモチーフにしたステージで、滑車を滑らせてゴールを目指す。
▲『The Legend of Zelda:Battle Quest』。マルチプレイでもシングルプレイでも遊べる。

 また、Wii Uの目玉機能の1つであるMiiverseは、『NintendoLand』の広場の中に表示される。この広場には世界中で『NintendoLand』をプレイしているMiiが表示されており、Miiにタッチすれば、その人が世界のどこからアクセスしているのかなどがわかるという。

▲広場にいるたくさんのMiiが、ちょうど同時期に遊んでいる人のMiiとなる。

 なお、その人が現在どういう状況なのかも、Miiの状況を見ることでわかるようになっている。例えば、集団で固まっているMiiがいたら、その人たちでマルチプレイを遊んでいる最中だということがわかる。

▲一緒にマルチプレイを行っている時は、集団で固まって表示される。

■Wii Uゲームパッドを使った他のプレイヤーへの干渉がおもしろい

 続いて、手塚氏による『New SUPER MARIO BROS. U』についての解説が行われた。手塚氏によると本作では『NintendoLand』と同じくMiiverseとの連携をふんだんに使った機能が取り入れられているという。「この点が本シリーズ最新作で一番変わった部分である」と手塚氏は語った。

▲『NintendoLand』のプレゼンの後は、手塚氏が登場。

 本作におけるMiiverseは、他の人との共感を示すものとなっている。例えば、ステージの途中に難しい場所があって何回もダウンしてしまった時や、スーパープレイを繰り出した時など、他人に何かを伝えたい時にコメントを書けるようになっている。そのコメントは、ゲーム内でも見ることができ、それを見た人が「自分もそうだった」などと共感を得られるというわけだ。

▲それぞれの場面でのコメントが見られる。

 このように同じMiiverseでも、『NintendoLand』と『New SUPER MARIO BROS. U』では役割は大きく変わる。これについて手塚氏は、「どう使われるかはゲーム制作者によるデザインしだい」と語った。

 また、本作はWii Uゲームパッドと、Wiiリモコンによるマルチプレイに対応しているが、Wii Uゲームパッドを持っているユーザーとWiiリモコンを持っているユーザーとの間では、役割が若干事なる。Wii Uゲームパッドを持っているユーザーは、その世界のホストとなり、ステージ中の手助けとしてブロックを自在に出現させたり、敵キャラクターを転ばせたりすることができる。

▲手塚氏が操作をして、江口氏がそれを助けるというデモが行われた。しかしイマイチ息が合わず、何度も手塚氏のマリオがブロックから落ちてしまう場面も。

■WiiのセーブデータやコンテンツはWii Uにも移動可能に

 2タイトルのプレゼンが終了した後は、来場者を交えたQ&Aが行われた。ここでは、来場者の質問の中からピックアップしてお届けする。なお、毎年恒例となっていた『ピクミン3』についてのQ&Aは、もちろん登場しなかった。

――『NintendoLand』がWii Uに同梱されて発売される予定は?

江口:Wii Uと『NintendoLand』を、Wiiと『Wii Sports』のような関係にしたいとは思っていますが、現時点では自分にもわからないというのが事実です。Wiiと『Wii Sports』の同梱版は北米で発売され、日本では発売されませんでしたが、これが逆になる可能性もあるかもしれません。

――Wiiでこれまでに買ったコンテンツはどうなる?

江口:Wii UでもWiiで購入したコンテンツやセーブデータなどを移すことができる仕組みにしています。

――『マリオ』作品を同時に作っていると、ネタ切れになったりしないのか?

手塚:2つの『マリオ』の制作が進行中ですが、この2つは作っているチームが別ですので、ネタ切れになるということは特にありません。なお、横スクロールの2Dマリオというのは、これまで1つのハードに1作品を作ってきています。これまでも、そのハードの特性を最大まで引き出すような作りになっているので、できれば遊び尽くすということを行ってほしいです。

(C)2012 Nintendo

データ

▼『Nintendo Land』
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii U
■ジャンル:ETC
■発売日:2012年発売予定
■価格:未定
▼『New スーパーマリオブラザーズ U』
■メーカー:任天堂
■対応機種:Wii U
■ジャンル:ACT
■発売日:2012年発売予定
■価格:未定

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