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2012年6月11日(月)

フレンドと協力して一大プロジェクトを達成せよ! 『SimCity』プレゼンレポート

文:電撃オンライン

 エレクトロニック・アーツは、E3の自社ブースにて2013年2月発売予定のPC用ソフト『SimCity』のプレゼンテーションを行った。

 本作は、10年ぶりの『SimCity』シリーズの最新作として発売される都市開発シミュレーションゲーム。プレイヤーが街の市長となって、さまざまな建築物や鉄道網、道路などを構築しながら、シムと呼ばれる住人たちを増やして、街を拡大させていくのが目的だ。

 今回のプレゼンは、4月にロンドンで行われた“EA Showcase”でのプレゼン内容を振り返りつつ、フレンドの街との協力プレイ、フレンドの街が自分の街におよぼす影響などが紹介された。

■それぞれの街が思いがけない効果をもたらすことも

 プレゼンは、前回のプレゼンと同じくMaxisのバイスプレジデント&GMのBret Berry氏とプロデューサーのJason Haber氏によって行われた。まず、3つの街が相互に影響しているマルチプレイの例が紹介された。その3つの街のちょうど中心のあたりには、巨大な国際空港が建設途中となっており、資材や作業員などがそれぞれの街から供給されているように思われた。

 ここで1つの街を例にとって説明するブレット氏。この街は住宅などが多く立ち並び、人の行き来も頻繁に行われている。しかし、さまざまな情報を確認できるデータレイヤーを見ていくと、街のあちこちに電力の供給が足りていないことがわかった。とはいえ、自分の街には発電所を建設するスペースはない。そこで、他の街から電気を分けてもらうようにするわけだが、街の周囲を見ると他の街からの道路が途中までだが来ていることが判明した。ここにも電気は流れてきているので、そこから送電線で電気を引っ張ってくることで、この街に十分な電力が供給されるというわけだ。

▲街に電力が足りていない状況だと、夜中の街並みがかなり寂しいものになる他、市民の不満も急上昇していく。自分の街だけで電気をまかなうのが難しい場合は、他の街から電気をわけてもらうこともできる。

 だが、周囲の街からの影響は、必ずしもいい結果をもたらすわけではない。今度はこの街に異様な雰囲気を持ち、暴走する車がやってきたやがて、この車は銀行の前に停車して、あろうことか銀行強盗を始めたのである。すぐさま警察がやってきて、激しい銃撃戦の後に強盗は制圧された。この強盗の情報を見ると、先ほど電力を分けてもらった街からやってきたらしい。どうやらあの街は、警察の数が足りず、街中のいたるところに落書きがしてあるなど、かなり治安が悪い地域とのこと。

▲こういった工業地帯は、電力が十分に用意できることが多いため、他の街にも電力を供給できる。しかし、逆に公害問題が発生することもある。
▲こういった火事は、住人たちの不手際の他に、暴漢などによる放火が原因であることもある。

 そうこうしているうちに、それぞれの街の協力により国際空港が完成。上空には花火があがり、戦闘機が列をなして通り過ぎる。この空港の完成により、それぞれの街で人の往来がさらに激しくなるに違いない。

 このように、周囲の街が相互におよぼす影響は、非常に多い。つねにオンラインにつなげて遊ぶゲームシステムになっているため、よりソーシャルな側面が強化された形になっている。

▲市民たちの不満が多くなると、街中で抗議デモが起こることもある。

 とはいえ、今回のプレゼンではゲームシステムの細かい部分、例えば電力は他のプレイヤーから無許可でももらえるのか、他の街からやってきた悪党に対して、他の街への抗議などは行えるのか、などの部分については言及されなかった。そういったソーシャルのよしあしといった部分にも注目してみたい。

Maxis, SimCity, SimCity 2000, SimCity 3000, The Sims and Need for Speed are trademarks of Electronic Arts Inc. Mass Effect is a trademark of EA International (Studio and Publishing) Ltd. John Madden, NFL and FIFA are the property of their respective owners and used with permission. All other trademarks are the property of their respective owners.

データ

▼『SimCity』
■メーカー:エレクトロニック・アーツ
■対応機種:PC
■ジャンル:SLG
■発売日:2013年発売予定
■価格:オープン価格

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