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2012年6月18日(月)

【週刊洋ゲー通信 6/9~6/15】この記事だけでわかっちゃう! 今週の洋ゲー重要ニュースザックリまとめ読み!

文:電撃オンライン

 この“週刊洋ゲー通信”では、この1週間に海外のゲームメーカーやデベロッパーが明らかにした最新情報の中から、注目のトピックをまとめて紹介していきます! 

 今回は6月9日から6月15日までに公開された新情報の中から、ピックアップしてお届けします。……といっても、この期間は世界最大のゲームショウ“E3 2012”が終了した直後ということで、新情報が極端に少なくなっています。そこで今回は、前回までにお伝えできなかった“E3”注目タイトルの紹介も交えてお送りします。日本でも大きく報道されている超大作だけでなく、小粒ながらもキラリと光る作品もセレクトしていますよ!

(※参考サイトのリンク先は海外サイトの場合があります)

■主人公は女性アサシン! PS Vita『アサシンクリードIII リベレーション』のヒロイン、アベリーンの詳細が判明

 E3のカンファレンスで電撃発表された、PS Vita版『Assassin’s Creed III Liberation(アサシンクリード III リベレーション)』。PS Vita版は据置ゲーム機版『III』とは異なる独自の内容となるが、同作の公式サイトでその詳細が明らかになった。アメリカ独立戦争が開戦される10年前の1765年、アメリカ南部のニューオリンズに暮らすアベリーンは、アフリカ系黒人とフランス系白人のハーフの女性だ。彼女は独立運動に揺れるアメリカ南部の侵略を企む、スペイン軍と対決するという。据え置きゲーム機版『III』の舞台である雪深いアメリカ北東部とは対称的に、アベリーンは蒸し暑いアメリカ南部の湿地帯で、二丁拳銃や吹き矢、マチェーテを駆使して戦う! 日本では現在のところ発売未定だが、据置ゲーム機版に続いて発売されることを期待したい。

(参考サイト:『Assassin's Creed III Liberation』公式サイト)

■カークとスポックで協力プレイ! 最新映画の世界観に基づくゲーム版『スタートレック』の最新映像が公開

 1960年代に最初のTVシリーズが放映されて以来、全世界で高い人気を誇るSFドラマ『スタートレック』。2013年夏に第2弾が公開される最新映画版の世界観に基づいて、若きカーク船長やスポックの冒険を描くTPS『Star Trek:The Game(スタートレック)』が制作中だ。E3に合わせて公開された最新映像では、カークとスポックの2人で力を合わせて戦う協力プレイの様子を見ることができる。また最新の画面写真から、最初のTVシリーズでカーク船長と決闘を繰り広げたトカゲ型宇宙人・ゴーンが敵として登場することも判明した。本作は、海外でNAMCO BANDAI Gamesから、PS3/Xbox 360/PC用ソフトとして2013年初頭に発売される予定だ。

(参考サイト:『Star Trek:The Game』公式サイト)

■過激な海外TVアニメが本格RPGに! 『サウスパーク:スティック・オブ・トゥルース』は原作者も制作に協力

 日本でもWOWOWやCSなどの有料TVで放映された他、劇場映画も公開されたアニメ『サウスパーク』。コロラド州サウスパークの田舎町で暮らす4人の小学生を主人公にして、実在する有名人のパロディや流血シーンなど、過激なギャグが満載の作品だ。この作品を本格RPGとしてゲーム化する『South Park:The Stick of Truth(サウスパーク:スティック・オブ・トゥルース)』が、マイクロソフトのカンファレンスで発表された。『フォールアウト:ニューベガス』など、大作RPGの制作で知られるObsidian Entertainmentが担当している本作の開発には、原作者のトレイ・パーカーとマット・ストーンも設定や脚本などで協力しているとのこと。TVシリーズそのままの、その過激な悪ノリぶりは、公式サイトのトレイラー映像で要チェックだ。

(参考サイト:『South Park:The Stick of Truth』公式サイト)

■“街”を操作して、新たな道を切り開け! PS3用謎解きACT『パポ&イヨ』のE3トレイラー映像が登場

 PSNでダウンロード配信される予定のPS3用ソフト『PaPo & Yo(パポ&イヨ)』の最新トレイラー映像が、E3に合わせて公開された。本作は主人公の少年キコと、彼の“友人”である巨大なモンスターが、力を合わせて冒険を繰り広げていくパズル要素の強いACTだ。公開されたトレイラー映像では、残念ながらモンスターの姿は見ることができないが、主人公のキコが不思議な力を使って、舞台となる街そのものを動かして新たなルートを切り開いていくという、本作のプレイの様子がよくわかる。南米の都市を思わせる独特の美しい世界観が魅力的なこの作品は、2012年内に配信が開始される予定で、日本でも配信する計画があるとのことだ。

(参考サイト:『PaPo & Yo』公式サイト
(参考サイト:PlayStation.Blog

■純白の世界以外に、暗い屋内や緑のツタも! 『アンフィニッシュド・スワン』ゲームプレイの詳細が判明

 続いてもうひとつ、PSNのダウンロード配信ソフトの話題。以前にもこのコーナーで紹介した『Unfinished Swan(アンフィニッシュド・スワン)』の実機プレイデモがE3会場のSCEブースで行われ、その様子を撮影した映像がyoutubeのPlayStation公式チャンネルで公開されている。この映像を見ると、純白の世界に黒いペイントボールを発射することで、立体的なマップを判読して移動していくという、本作のユニークなゲームプレイがよくわかる。また映像では、暗い屋内に白いペイントボールを発射したり、水を発射して植物のツタを生やして壁を上る足場にしたりといった、さらなるゲームプレイの詳細も紹介されている。本作はPS3用ソフトとして、2012年内にPSNで配信される予定だ。

(参考サイト:『Unfinished Swan』公式サイト
(参考サイト:“PlayStation”公式チャンネル(※リンク先はyoutube)

■音もなく忍び寄るニンジャの影……アニメ風2DステルスACT『マーク・オブ・ザ・ニンジャ』の最新映像がクール!

 アニメ的な表現がカッコイイ2D・ACT『Shank』などで知られるデベロッパー、Klei Entertainmentが現在開発中の最新作『Mark of the Ninja(マーク・オブ・ザ・ニンジャ)』の公式E3トレイラー映像が、複数の海外ゲームサイトなどで公開されている。主人公のニンジャが敵地に潜入するステルスACTの本作では、石などを投げて敵を誘導し、背後や頭上から一刀両断に敵を切り裂く様子が、ハイクオリティな2Dアニメーションで描き出されている。ちなみにKlei Entertainmentは、過去に日本でも配信された2D・ACT『N+』でも、ニンジャを主人公にしているというこだわりぶりだ。本作は2012年夏に、Xbox LIVEアーケードで配信予定。日本のゲーマーにもなじみやすいシステム&グラフィックだけに、これはぜひ日本でもリリースしてほしい! 

(参考サイト:『Mark of the Ninja』公式サイト
(参考サイト:公式E3トレイラー映像(※リンク先はyoutube)

■携帯電話との連動も!? 重厚なファンタジーRPG『アセンド:ニュー・ゴッズ』がXbox LIVEアーケードに登場

 『Toy Soldiers』シリーズで知られるSignal Studiosが開発を手がける新作ソフト『Ascend:New Gods(アセンド:ニュー・ゴッズ)』が、E3のマイクロソフト・カンファレンスで発表された。Xbox LIVEアーケードのダウンロード配信ソフトとして制作されている本作は、カオスと呼ばれる戦士の種族を育成して、性格の異なる3人の神のうちのひとりに忠誠を尽くして世界の覇権を争うという、重厚なアクションRPGだ。基本的にはソロプレイで進行するが、平行世界として存在するほかのプレイヤーの世界に干渉することも可能だという。Windows Phoneとの連動要素が予定されているほか、一部のメディアでは本作が基本プレイ無料になるとも報じているが、真相は不明。いずれにしても、2013年に予定されている配信が楽しみだ。

(参考サイト:『Ascend:New Gods』公式サイト)

■巨大ロボット同士の攻防が、基本プレイ無料で楽しめる! PC専用の対戦ACT『ホークン』がE3で話題に

 巨大ロボットを操縦してプレイヤー同士で激戦を繰り広げる、PC専用のオンライン・マルチプレイヤーACTとして現在開発中の『Hawken(ホークン)』。E3でプレイアブル出展されたこの作品が、海外のゲームメディアに高く評価されたことを、同作の公式サイトが伝えている。多彩な武器を駆使した巨大メカによる攻防の面白さもさることながら、本格的な3DロボットACTが基本プレイ無料で楽しめるというビジネスモデルも大いに注目を集めたようだ。本作は2012年12月12日より、正式運営が開始される予定で、公式サイトでは現在、オープンベータテストの参加プレイヤーを募集している。

(参考サイト:『Hawken』公式サイト)

■次世代ゲームハードの3Dグラフィックスはこうなる!? “アンリアル・エンジン4”のデモ映像が一般公開

 Epic Gamesが開発した“アンリアル・エンジン”は、3Dグラフィックスの中核を担う技術として、『ギアーズ オブ ウォー』をはじめとする数多くのゲームで使用されている。その最新版となる“アンリアル・エンジン4”の詳細は、この春に行われた“GDC”でゲーム開発者に向けて発表されていたが、このほど同社の公式サイトで、広く一般に向けて公開された。“アンリアル・エンジン4”では、ライティングやパーティクル(粒子)の描画に新たな技術を導入するなど、現在の“アンリアル・エンジン3”よりもさらにリアルなCG表現が可能になっているという。次世代ゲームハードで採用されると噂される、このグラフィックス・エンジンの実力は、公式サイトで公開されているデモ映像を見て、ぜひ自分の目で確認してほしい。

(参考サイト:Unreal Technology)

■暗黒の冒険旅行ふたたび!? デンマーク映画協会のサイトに『LIMBO(リンボ)』開発スタッフの次回作が記載

 2010年にXbox LIVEアーケードで配信され、モノクロ画面の美しさとユニークなゲームプレイで高く評価された横スクロールACT『LIMBO(リンボ)』。現在はPS3やPCでも発売されているこの作品を開発したPlaydeadはデンマークにあるデベロッパーだが、デンマーク映画協会の公式サイトに、同協会がゲーム開発に対して支援を行っているタイトルのひとつとして、Playdeadが現在開発中の次回作に関する概要が掲載されている。サイトの記述によると『プロジェクト2(仮)』と呼ばれているこの作品は、邪悪な力と戦う少年の冒険を描いた2D・ACTとのことで、公開されているイメージイラストを見ても、『LIMBO』と共通する雰囲気が濃厚に感じられる。あの独特のゲームプレイをふたたび味わえる日が待ち遠しいだけに、正式発表を期待したい。

(参考サイト:デンマーク映画協会公式サイト(※リンク先はデンマーク語))