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2012年7月4日(水)

どの辺りがマックスにアナーキーなの? イチから学ぶ『マックス アナーキー』初級講座

文:電撃オンライン

 皆さんこんにちは。ライターの石田賀津男です。今日は、7月5日にセガから発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『MAX ANARCHY(マックス アナーキー)』を、皆さんとともに学んでいきたいと思います。

 このゲームの開発は、プラチナゲームズが担当しています。セガとプラチナゲームズのタッグといえば、2009年に発売された『BAYONETTA(ベヨネッタ)』を思い出す方もいらっしゃるでしょう。『マックス アナーキー』はそのファンタジックでサディスティックなテイストを受け継ぎつつも、世界観を荒廃して混沌とした未来に設定し、オンライン対戦に力を入れた“乱戦格闘アクション”として新たに誕生しました。

 このゲームについて語るにあたり、まず“アナーキー”の意味を知っておいていただかなければいけません。辞書を引くと、“無政府状態、政治的・社会的混乱、無秩序”などと書かれています。それに“マックス”と冠されて、本作のタイトルとなっています。セガとプラチナゲームズが“アナーキー”な未来世界を描いたらこうなった――というのが、このゲームの内容をもっとも端的に現しています。まずはそれを自分なりにイメージしてみてください。

 では、具体的なゲームの内容を見ていきましょう。

『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』

■難しそうなアクションを1つずつ覚えましょう

 ゲームモードは、シングルプレイのSTORY(ストーリー)と、オンライン対戦用のNETWORK(ネットワーク)の2つがあります。またそれ以外に、基本操作を覚えるためのTUTORIAL(チュートリアル)と、CPUを相手に練習できるTRAINING(トレーニング)が用意されています。まずは、TUTORIALから試してみましょう。

 ここでは画面の指示に従って操作することで、本作における操作方法をひと通り学べます。キャラクターの移動やジャンプ、弱・強の基本攻撃、つかみ、回避、ガード、特殊技の“キラーウェポン”や“レイジ解放”、アイテムの使い方と、かなり多彩なアクションがあるのがわかります。

 このチュートリアルを終えた時点では、アクションが多くて覚えきれないと思います。しかし焦ることはありません。弱攻撃を連打さえできれば、序盤の雑魚モンスターは倒せます。そこから強攻撃を混ぜてみたり、より強力な“キラーウェポン”を使ってみたりと、少しずつ実戦で試していきましょう。行き詰まったら、何か打開できるアクションはないか、と探して覚えていくのもこのゲームの醍醐味です。

『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』
▲TUTORIALで本作の操作をひと通り学べる。最初からすべて覚える必要はないので、どんなアクションがあるのかをざっと確認してほしい。

■アナーキーな世界を行く2人の主人公

 では、ゲームプレイに入っていきます。シングルプレイのSTORYでは、本作の物語を楽しめます。

 舞台となるのは、遠い未来の荒廃した都市アルタンブラです。この世界では、大国同士の戦争や、テロ行為の横行により、治安は完全に失われています。また戦争で使われる核・生物・化学兵器や、新興国が撒き散らす汚染物質により、原因不明の病や奇形児の誕生が多発しています。しかしそれを補うように、突然変異を抑えるナノマシンや、四肢を補うサイバネティック・オーガニズム(サイバネ)が実用化されています。社会のみならず人体すらもアナーキー、というわけです。

 ストーリーは、同じ舞台で異なる立場にいる2人の男を主人公とした、“BLACK SIDE”と“WHITE SIDE”の2つがあります。どちらをプレイするかはプレイヤーが選べます。

 BLACK SIDEの主人公は、ジャックという大男です。サイバネにより右腕に仕込まれた2枚刃の巨大なチェーンソウが特徴で、警察が対処しきれない犯罪の対応を請け負う“チェイサー”を生業としています。チェーンソウは見た目に違わぬ威力で、敵を頭から真っ二つにする豪快さが魅力です。

 彼は、ある男を捜して連れ戻す依頼を請けているようです。また愛娘が1人いるのですが、娘についてはあまり語ろうとしません。彼の過去に何があったのかは明かされていませんが、何者かに命を狙われて刺客を送られたり、かと思えば裏社会のボスに絡まれ、返り討ちにした挙句に兄貴と呼ばれたりと、シリアスな中にもどこか笑えるドタバタ劇が演じられます。

『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』
▲巨大な2枚刃のチェーンソウがトレードマーク。見た目通りの威力で巨大なミュータントモンスターも引き裂く。
『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』
▲一見シリアスな物語の中で、ファンキーなキャラクターたちが登場するのもBLACK SIDEの見どころ。

 もう一方のWHITE SIDEでは、治安維持局の重犯罪者処理班に属するレオが主役となります。ジャックよりもスマートな男性で、両腕と両足から“ポジトロン ブレード”による陽電子の刃を放出、自在に伸縮して相手を斬ります。俊敏な動きもあいまって、多数の敵をバッサバッサと斬り刻むのが爽快です。

 彼は上司であるニコライや同僚のサーシャとともに、元上司のマックスを見つけて殺す任務を負っています。凄腕で重犯罪者処理班のリーダーを務めていたマックスが、なぜ治安維持局を離れたのか。そしてなぜ重犯罪者として殺処分される対象となっているのか。治安維持を目的としながら、立ちはだかる障害を次々に“殺処分”して目的に向かうという、ジャック以上にアナーキーな物語が展開されます。

 STORYは物語を進めていく中で、新しいキャラクターに出会うことがあり、それによってNETWORKの対戦プレイで使用できるキャラクターがアンロックされていきます。また特定の能力を向上させる“アビリティ”も獲得できます。最初からNETWORKで対戦も可能ですが、各種要素のアンロックのためにも、またアナーキーな世界観を堪能するためにも、一度はSTORYをプレイしてみることをオススメします。

『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』
▲空間を切り裂くかのような鋭い切れ味の“ポジトロン ブレード”を操るレオ。物語の中では同僚のサーシャでプレイできる場面もある。
『マックス アナーキー』 『マックス アナーキー』
▲元上司であるマックスを追うレオたち。もう1人の主人公であるジャックと出会うシーンも描かれている。

→次のページでは、オンライン対戦モードの魅力を解説!(2ページ目へ)

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