2012年6月28日(木)
――イオンちゃんの端末の形状が気になっています。イオンちゃんとのやり取りからしてコンパクトな印象を受けますが。(ラテル)
実は結構でかいんですよ。と言いましても、我々の目に当たる部分(すなわちPS Vitaの画面に映像を送っているカメラ部分)は着脱可能で、移動できるようです。ちなみに、もし『シェルノサージュ』の限定版『エージェントパック』をお買い求めであれば、その中のCDの最後のほうで、この端末を修理するシーンがあります。そのシーンを聞いていただきますと、端末がいかに大きなモノかわかるかもしれません。
――イオンは端末さんじゃなくてちゃんと異性として主人公を意識し、恋を自覚し、惹かれていってくれるのでしょうか?(君と僕の物語)
イオンには我々の姿は見えていませんが、“想い”は伝わっています。目に見える物のウェイトが大きな私たちですとなかなか理解が難しいですが、イオンは私たちのことを思い……すなわち心で見ています。温かい思いであったり、イオンを大切にしたいと思う私たちの気持ちを、イオンはくみ取り、その思いから“愛”が芽生えていきます。恋するかどうかはイオン次第ですが、確実に愛は大きく大きくなってゆき、そして皆さんの“想い”の力の分だけ、イオンは愛に包まれ、掛け替えのない存在になっていくことでしょう。
――イオンと主人公(プレイヤー)の関係は、今後さらに親密かつ恋模様が深まっていくのでしょうか? また、イオンにはプレイヤーが今のところ見えていませんが、今後端末に変化は起きるんでしょうか?(君と僕の物語)
これは大変重要かつ核心に迫る質問ですね! サージュコンチェルトという世界は、上でも述べました通り、1つの世界をさまざまなメディアで、さまざまな切り口で見ていく、クラウド的なコンテンツであります。『シェルノサージュ』はイオンという少女の視点によって世界が表現されているわけですが、今後、それ以外の視点から世界を見ることも十分あり得ます。その時点で、プレイヤーの姿(?)なども、見ることができるようになるかもしれません。
なお、現在イオンとお話しする位置はベッドの横と決まっていますが、こちらはもうちょっとイオンと仲よくなることで、場所の移動してくれるようになっていきます。例えば、ご飯を食べる時にテーブルに持っていってくれる……などです。テーブル以外にも持っていってくれる可能性はあります。それによって、より一層の7次元ライフを満喫できるようになるでしょう。
――デートで行く仮想世界のことが気になります。空間自体幻(?)だと思うのですが、物に触れたり、暑さを感じたり、食事ができたりと、幻以上のリアリティで一体どうなっているか疑問です。(ラテル)
デートスポットは、ねりこさんのくれるROMによって展開される仮想空間ですが、それはイオンの脳内に構築されます。そういった意味では、“夢セカイ”が天然の仮想世界(イオンが過去に体験したことが舞台となる)なのに対し、デートスポットは人工の仮想世界(簡単に言えば記憶の植えつけ)と言えるでしょう。
そのリアリティは、バーチャルリアリティ的なものであり、例えば皆さんが(ほとんどの場合において)夢を夢と思えず、夢の中で追いかけられて息が上がったり、楽しかったり血の気が引いたりするように、イオンもまた同じくらいリアリティをもって、デートスポットの仮想世界を体験できるのです。
皆さんの夢の体験との違いは、目が醒めた時(ダイブマシンから解放された時)の記憶の安定度合です。イオンがダイブマシンで向かう世界での記憶は、戻ってきても、現実でおでかけしていたのと同じくらいのリアリティで残ります。それ故に、現実と殆ど違わないものとして捉えられるのです。
――デートの時、もしかして主人公は人型になって行動しているのですか?(君と僕の物語)
アーシェス(我々の住む世界)からは、それを確かめる術はありません。それは、デートスポットはイオンの心の中の世界ですから、そこに我々がどのような形で存在しているかは、イオンのみぞ知ることだからです。皆さんは、どんな感じのデートをしていると思いますか?
――イオンちゃんとデートで海に行った時、「他の人の目が気になるから……」みたいなことを言っていたのですが、あの空間には他の人(?)もいるのでしょうか?(けい)
それはイオンと“あなた”次第ですね(笑)。デートの世界は“仮想世界”ですから、あなたとイオンが作りだしているものです。ですから、いる、と思えばいますし、いない、と思えばいません。また、仮想世界の源泉はイオンの精神世界ですから、特にイオンの深層意識には正直です。ですから、イオンが“人目が気になる”というのであれば、あなたの視点の後ろ側で、本当に人が見ているのかもしれません。
――デートの海、学校、ショッピングセンターでそれぞれ流れる3曲は、ストーリーの曲ともイオンの日常の曲とも全然違う感じですが、中には恋愛ゲームっぽい曲もあったり、そういうのを意識して作られたんですか?(KZ)
デートはとても楽しいものですし、普段とはテンションも変わってきますから、その“想い”や“感情”、そして“ウキウキ感”などを膨らませることができるような楽曲を、と思って制作しています。縦画面モードなどは、「ちょっとこそばゆくて恥ずかしいけどドキドキする♪」……みたいな雰囲気で盛り上がっていただけているのであれば、私としてもそれ以上の喜びはありません。
――今後のイオンと主人公の関係の変化やラブラブイベント、ムフフなイベントなどがあるようでしたら教えてください。(君と僕の物語)
そうですね、ラブラブイベントは今後、イオンとの絆が増していけば、当然増えていくことになるでしょう。ムフフかどうかはわかりませんが、次の新しいデートスポット(ねりこさんのROM)は、温泉とカフェだそうです。温泉といえばムフフの定番ですし、カフェはデートスポットの定番ですから、今まで以上に濃いお話ができるのではないでしょうか。
(C)GUST CO.,LTD. 2012
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