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2012年7月3日(火)

プレイレポートのシメはプロゲーマーの確かな目と腕で評価する『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』スペシャル座談会:前編

文:電撃オンライン

 ユービーアイソフトより、7月5日に発売されるPS3/Xbox 360用ソフト『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』。約1カ月にわたり、さまざまな切り口でプレイレポートをアップしてきた特集記事の最後を飾るのは、FPS界で名の知れたトッププレイヤーたちによるスペシャル座談会! ゲーム発売直前となるこのタイミングで、前編と後編を2日連続でお届けします。

 座談会の参加メンバーは、uNleashedさん、BRZRKさん、Fendaさん、なっぽんさん。この4人に、本作のキャンペーンとゲリラーモードを協力プレイでプレイしていただき、FPS/TPSプレイヤーとしての率直な感想、プレイ中に気になった点、本作に対する総合的な評価などをたっぷりと語ってもらいました。

 今回の特集では、ある意味“電撃らしい”コアゲーマーの視点でプレイレポートをお届けしてきましたが、そのさらに上をいく“電撃にはない”プロゲーマーの視点で見た時、『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』はどのように映るのか? 普段からFPS/TPSをプレイしている人のみならず、ゲーマーを自負する者であれば、必ずや興味深い話となるはずです。

【座談会メンバー紹介】

uNleashed(アンリーシュド)さん
 元FPSプロゲーマー。現在は“Tokyo Game Night !!(TGN)”の立ち上げメンバーとして、ゲームコミュニティの支援や振興活動を行っている。

BRZRK(バーサーク)さん
 国内外のFPS大会で実績を上げたFPSのエキスパート。TGN準メンバーで、“日本FPS界の伝道師”として執筆活動や大会の実況解説などを精力的に行っている。

Fenda(フェンダ)さん
 イギリス出身の元FPSプロゲーマー。イギリスのプロゲームチームに所属し、『Enemy Teritorry: Quake Wars』のトッププレイヤーとして活躍してきた。

なっぽんさん
 ニコニコ生放送でコミュメンバーが1万人を超える人気生放送主。FPS/TPS歴は1年強と短いが『トイ・ウォーズ』全国大会で準優勝するほどの実力派。

『ゴーストリコン フューチャーソルジャー』スペシャル座談会
▲左から、Fendaさん、uNleashedさん、BRZRKさん、なっぽんさん。

■『フューチャーソルジャー』のファーストインプレッションは?

uNleashed:フューチャーってことで、かなり先の未来感なのかと思ってたけど、わりと現実ベースで、個人的にはすごくカッコイイと感じたかな。アートワークから使える武器まで、全部含めて。

BRZRK:そうだよね、うまいバランスだった。個人的には、これぐらいの時代設定だと携行型のレールガンとか使ってくるかと思っていたら、普通にAKSとか出てくるし。わりと普通だよね。

uNleashed:おかげで、あまり抵抗感がなかった。今の銃器が好きな人は絶対そのまま入っていけるし、光学迷彩といった未来的なモノも違和感なく溶け込んでいて。これぐらいの近未来なら、キライって人もいないんじゃないかなっていうぐらいの世界観。それと、ミッションのステージがアフリカだったり、なんかちょっとこう後進国的なところもよかったかな。

BRZRK:そのあたりって、武器の密輸や売買が盛んなイメージの地域だから。そこから元をたどっていって、とある方面の人たちに行きつくっていうのは、いかにもトム・クランシーらしい展開だよね。最初は断片的な情報しかないけど、それをかき集めていくと、真相が徐々に判明して……みたいな。

Fenda:プレイしての感触はどうでした?

uNleashed:とにかくとっつきやすい。エイムにしても、オートエイムがほどよくてストレスを感じない。人によっては、ステルス系のミッションってイライラするものだけど、光学迷彩のおかげでわりと自由に動けるっていうのもすごくよかった。

BRZRK:敵に見つかりそうになると、矢印みたいのが出るじゃない。あれがボーダーになっていて、すぐに気づくサイズで表示されるから、「これヤベー」と思ったらすぐに伏せればいい。こういうところが、初心者にとってフレンドリーな設計になっているね。

なっぽん:そうですね。FPSやTPS作品をあまりやっていない私でも、○ボタン押せばなんとかなるみたいな(笑)。本当に助けられました。

Fenda:あと、あれおもしろいよね。シンクショット。

なっぽん:「いっせーのーせ!」って撃つやつでしょ。

uNleashed:なかなかシンクしなかったけど(笑)。

BRZRK:ソロでやると、自分のタイミングに合わせて仲間が自動で撃ってくれるからね。だから、ソロだと作業的になりがちなんだけど、4人でやると「いつ撃てばいいんだろう?」ってなる。

Fenda:そこは、カウントダウンがほしくなるね。

BRZRK:準備完了の表示が3つ青になって、残り1人だと思っていたら、急に2つに減ったり(笑)。

uNleashed:あそこでコミュニケーションが発生するのはすごくいいよね。緊張感のある場面で「同じ奴狙ってるの誰だよ!」みたいになるのがおもしろい。で、「あ、すいません、すいません」って2人ともターゲット外しちゃって、残りの2人が「どっちかにしろよ!!」みたいな(笑)。

なっぽん:よくありました(笑)。

BRZRK:『スプリンターセル』にも似たようなシステムがあったけど、強烈だね今回のは。

uNleashed:シンクショットを使って進めてもいいし、別にみんなバラバラで動いてもいい。ルートもいくつか取れるから、そういったところでコミュニケーションが発生するのがいい。

なっぽん:uNleashedさんは、よく1人で突っ込みますしね。

BRZRK:すごい走ってるのに、最後は血を吹き出しながらほふくで戻ってくるんだよ(笑)。

→ゲームバランスから感じ取れる長い調整時間(2ページ目)

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